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17.キャバクラ編 小さな約束初めての指名 コウジ視点
まじか・・・まじか・・・。
試合直前のウォーミングアップ中、たまたま振り向いたらあの子が居た。
100%来るはずないと思っていたので本当にびっくりした。
俺は本当に本当にびっくりした。
ボクシングを趣味ではじめてもう10年近い。
たった一度も飲みの席での約束を守った女は居なかった。
あの日も話のネタの延長だった。
来るわけない、キャバ嬢が。
なのに、目の前になぜいるんだ?
俺、強制したわけじゃないよな?
あんな軽い口約束、なんで守るんだよ。
なんで来ちゃうんだよ。
ていうか、これで負けたら超恥ずかしいじゃねーかよ。
俺は思わず変な声をだした自分に後悔した。
あー恥ずかしい。
これは俺も約束守らないとな・・・。
女なんてみんな嘘つきだと思ってたけど・・・。
違うのか・・・?
滅多に試合前に緊張しないはずの俺はガチガチに緊張しながらリングに上った。
試合が始まっても緊張していた。
試合に集中したいのに出来ねえ。
まともな攻めも出来ないまま1ラウンドが終わってしまった。
まじかよ・・・負けたら恥ずかしいじゃねえかよ・・・。
リングの外をチラッとみるとあの子と目があった。
俺はとっさに軽く手を振った。
・・・気合い入れなおそっ。
俺は深呼吸してから2ラウンドを迎えた____。




