魔法少女
前回のあらすじ
帰宅途中、麻穂と茜は運悪く悪魔に出会ってしまう。
救助に来た魔法少女は、新人で悪魔に負けてしまった、そこで麻穂は勇気を振り絞り自分が魔法少女になろうとするが、正式な魔法少女としての段階を踏んでいなかった為変身が失敗してしまった。
ここで死ぬのだと悟った2人だったが軍服の魔法少女が悪魔を殲滅する。
そして、軍服の魔法少女は麻穂が勝手にアニマ・ギア(変身装置)を使ったことに問いただした。
事情を知った軍服の魔法少女は、麻穂達を一旦AEGISと呼ばれる機関へ連れていくため、東京スカイツリーへと向かって行ったのだった……
麻穂達は軍服の魔法少女に連れられて東京スカイツリーへやってきた。
スカイツリーの隣にはAEGISと呼ばれる大きな施設がある。
麻穂と茜は上を見上げると「でっかいなぁ〜」と呟く
軍服の魔法少女は「こっちよ」と麻穂達をAEGISの中へと案内すると、「私はこの負傷者の処置をまずはしなければいけないから貴女達は一旦そこの椅子で待ってて貰えるかしら」と麻穂達に言うと、負傷している魔法少女を抱えながら奥へと進んで行った。
麻穂達は言われた通り、椅子に座って待っていると
麻穂は不安そうに手をもじもじしながら「私……これからどうなるんだろう……」と不安そうに呟くと、茜は「大丈夫!!何かあったとしても今度は私が麻穂を守るから!」と麻穂を元気づける。
その言葉を聞いて麻穂はにっこりと微笑む
しばらくすると、軍服の魔法少女が帰ってきた。
軍服の魔法少女「ごめんなさい待たせたわね、あの子は医療班に任せたから後は大丈夫、それじゃあこっちよ」
と、2人に言うと魔法少女は2人を奥へと案内していく、やがてエレベーターにつくと5階のボタンを押す
軍服の魔法少女「この先5階に総司令官がいるわ、総司令官に貴女達の処遇を決めてもらうから、落ち着いて変な行動は起こさずにね」
そう告げると5階フロアに到着する、総司令官の部屋と思わしきドアの前に軍服の魔法少女は立つと、3回ノックをした後「司令、神谷 七海です大事な御用があって来ました、今よろしいでしょうか」と聞くと、総司令官と思わしき人物が「どうぞ、入って」と返事を返してきた。
(どうやらこの魔法少女の名前は神谷 七海と言うらしい)
総司令官と七海は話を始める。
総司令官「やあ、七海くん久しぶりだね、お姉さんの容態はどうかな?」
七海「姉さんは今も、尚昏睡状態に陥っております、以前と何も変わりはありません……」
総司令官「そうか……」
七海「それよりも司令、今日は姉の話で来たのではなく別件で来ました、こちらの少女についてです」
総司令官「そちらのお嬢さん方が……?」
七海「ええ、実はこちらの少女は正式な魔法少女としての資格を持っていないにも関わらずアニマ・ギアを使用しましたそれも他人のものをです。本来であれば重罪であり処罰の対象になります」
茜「ちょ、ちょっと!!麻穂は!!―――」
七海「ですが、実は―――という訳で、事情が事情なだけにこのまま少年院に突き出すのはあまりにも酷だと思います、なので良ければ司令の方で減刑できるよう頼みに来たのです」
総司令官「なるほどね、事情は分かったよ。私としても減刑したい気持ちはある。」
七海「では!!」
総司令官「しかしだね、実際は私一人じゃ何も出来ないのが現状だ……だがもし七海くん、君がその子の世話をするというなら別だ」
七海「私が……?」
総司令官「一応、警察官や民間人には、一般人である麻穂くんが勝手にアニマ・ギアを使用したところは見られていない、だから麻穂くんを君の専属部下として公表すればいい」
七海「つまり、この麻穂さんを元から私の部下だとでっちあげる代わりに、本当に魔法少女として、AEGISの隊員として生きていけということですか?」
総司令官「嫌かね七海くん」
七海「いえ……私は今までも何人か後輩を育てて来ましたし後輩が増えるのはありがたいので良いのですが……麻穂さん自体はどうなのでしょうか、元々一般市民だった麻穂さんを下手したら死ぬかもしれない戦場に連れ出すのは……」
麻穂「わ、わたし……!!や、やります!!せっかく……七海さん?が私の為に減刑を提示してくれたのにそれを無駄には、あの、したくないので!!
そ、それに……私街のみんなや家族のみんなが悪魔に襲われるの…いや、なので……頑張って戦います!!」
総司令官「ふむ……では、決まりだな!七海くん、麻穂くんにこのAEGISの案内と部屋を教えてあげなさい、明日から正式な魔法少女としての訓練も教えてあげなさい」
七海「了解です」
そう七海は返事を退出しようとした時、茜が声をあげた
茜「ちょっと待ってください!!!麻穂は!!麻穂はついさっきまでただの一般人のただの女の子だったんですよ!!それなのに勝手に話を進められて!!魔法少女にされて!!おかしくないですか!!元はと言えば悪魔が悪いじゃないですか!!麻穂は何も悪いことはしてません!!麻穂が戦う必要も麻穂が処罰を受ける必要も無いはずです!!!」
麻穂「あかねちゃん……(茜を見つめながら)」
総司令官「そうだね、全くその通りだと私も思うよ」
茜「それなら……!!」
総司令官「でもね、法律って言うものは融通が効かなくてね、一人をもし許すと他の一人も許す、そうなると連鎖して行き最終的には法そのものの価値が無くなってしまう……そうなるとわかるだろう……?あの日アニマ・ギアに触れてしまった麻穂くんをそのまま無罪と外へ出してしまうのはまずい事だと」
茜「それでも……!!」
総司令官「それにね、麻穂くんは選んだんだよ自らの意思で魔法少女として悪魔と戦うことを、私が出した提案を選んで」
茜は酷く俯いた……涙も零れていた
七海「ごめんなさい、私がもっと早くに来ていればこうはなりはしなかったかもしれない……だからこの麻穂さんは私が責任を持って守るわ、だから私に任せて」
茜「待ってください……麻穂が魔法少女になるなら……あたしも……」(涙を堪えながら)
麻穂「茜ちゃん!?」
茜「あたしも魔法少女にさせてください……!!」
七海達は少し驚いた表情していた。
七海「それに関しては自由よ、貴女は違反者じゃないから自分の意思でなるというなら私たちAEGIS隊員達はいつでも歓迎するわ」
総司令官「ふむ……では、話は以上だな」
七海「では今度こそ失礼しました」
七海はドアを閉めた
――3話へ続く――




