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第87話 メェー

未熟ながら精進して参りますのでよろしくお願い致します!

感想・レビューお待ちしております!

「うーーん…」



「なんて気持ちのいい天気なの!!」



「ほんと!! 雲1つ無い晴天だね!!」


「あー… このまま何も考えずにずっと寝てたいな…」


 シン達は“メタリカ”に向かう途中、とある山脈を訪れ、寝そべって休憩していた。


「……」


「そういえば…」


「今晩の宿どうしような…?」


「そうだねー…」


「ここで野宿とかでもいいんじゃない…?」


「嫌よ!! 野宿なんて!!」


「うーーん…」


「ここ降りて、泊まる場所なんてあるのかな…?」


 グゥーー……


「……」


「腹減ったなぁ…」



 メェーー!!



「!?」


「何だ!?」


「シン… 羊だよ…」


「上の方にいるよ…」


「……」


「なぁ… マックス、凛…」


「俺… 羊肉って食べたことないんだよなぁ…」


「僕も…」


「私も…」



「……」


「だったらちょうどいいな…」



 ダラーー……



 シン達は(よだれ)を垂らしながらゆっくりと羊の方に向かって行った。


「フフフ… そう… それでいい…」


「そのまま、動くなよ…」



 メェーー!!



「マックス、凛…」


「お前らは、後ろに回り込め…」


「わかった…」


 羊はシン達に囲まれ、逃げ場を失った。


「よし…」


「3… 2… 1…」


「で飛び掛かるぞ…」


 コクッ…


 マックスと凛は無言でうなずいた。


「いくぞ…」


「3…」


「2…」


「1…」



「今だ!! 飛び掛かれ!!」



 ピーッ!!!!



「!?」


 ゴンッ!!!!


 羊は笛の音が鳴った場所へ駆けていき、3人は宙で頭をぶつけた。


「痛ってー…」


「思いっきりぶつけたよ…」


「何だ!? あの笛の音は!?」



「もーう… だめじゃなーーい…」


「また迷子になっちゃー…」


「!?」


 羊が駆けて行った上の方に、沢山の羊を連れた女性が立っていた。


「すっ… すごい数の羊だ…」


「……」


「あの女の人…」


「それと…」


「さっきの気の抜けたような話し方…」


「まさか!?」


 シンは女性の方に駆けて行った。


「ハァ… ハァ…」


「やっぱり!!」



()()()!!!!」



「……」



()()()!!!!」



「ん…?」


「あの2人何かあったのかな…?」


 シン達はマトンの住んでいる集落に招待され、数日の間過ごすことになった。


 ーマトンの家ー


「いやー!! こんな場所で会うなんてー!!」


「それに…」


「羊のモコちゃんを助けていただいて本当にありがとうございまーーす!!」


 マトンは3人にホットミルクを差し出した。


「いいってことよ!!(食料にして食べようとしてたなんて、死んでも言えない…)」


「ねぇ… シン…」


「この女の人… 誰…?」


「もしかしてシンの…?」



「違う!! 違う!!」



「マトンは俺が旅に出る前に雇っていたメイドさん!!」



「いやー… シン様には本当にお世話になりました…」


「まさか… ここがマトンの故郷だったんだな…」


「えー!! そうですー!!」


「ここが私の故郷…」



()()()()()!!」



「ようこそおいでくださいました!!」


「今晩、集落のみんなが歓迎会を開くそうなので楽しみにしていて下さーーい!!」


「おっ… それはうれしいな!!」


「……」


「まだ… 日の暮れまでには時間があるわね…」


「マトンさん… よければ…」


「この集落を案内してもらえない…?」


「いいですよ!!」


 シン達は身支度を済ませると、マトンの案内の元、集落を回ることになった。


「何かこの集落…」


「羊が多いな!!」


「フフフ… ここは、()()()()()()()()()()()って言われてて…」


「羊はとても大切に扱われてるんです!!」


「恐らく… 羊の数は集落の人口以上に多いと思います!!」


「それに、集落のほとんどの人間が羊飼いなんですよ!!」


 メェー…


 シン達の元に1匹の子羊がやって来た。


「あっ… 可愛い…」


「それに…」


 ペロッ…


 羊は凛の手を舐め始めた。


「めっちゃ人懐っこい…」


 シン達は集落を回り終わると、歓迎会まで仮眠を取ることになった。



 ーその日の夜ー


「えーーーー…」


「本日はーーーー…」


「特別なお客さんがーーーー…」


「なぁ… マトン…」


「あの爆発頭の爺さん…」


「あの人はこの集落の長老なんですよ…」


「話し方がゆっくりなのが特徴です…」


「それではーーーー…」



()()()()()()()()!!!!」



「!?」


「何か乾杯の時だけやたらテンション高いな…」


「まぁいっか!!」


「おい!! チビ助!!」


「旅の話を聞かせてくれよ!!」


「おー!! いいぜ!!(チビ助は余計だが…)」



「うわーー!! すっごいサラサラな髪!!」


「ふふーん!! 凄いでしょ!!」


「一体どんなケアしてるの!?」


「いいよ!! 教えてあげる!!」



「いいかい!! みんな!!」


「かけっこで重要なのはスタートダッシュなんだ!!」


 マックスはクラウチングスタートの姿勢を取った。



「ドン!!!!」



「うわーー!! すっげーー!!」


「もう姿が見えないや!!」



「フフフ… 皆さん、みんなと打ち解けられてるみたいでよかった!!」



 メェェェ!!



「おっ… あれは…」


「山羊!?」


「この集落は羊だけじゃなくて山羊も飼ってるのか!?」


「……」



「長老!!」



「山羊が侵入してきました!!」


「何じゃと!!」


「不吉じゃ…」



()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」



「はい!!」


「何だ!? 何だ!?」



 メェェェ!!



 集落の男たちは威嚇して、山羊を集落から追い出した。


「ふぅ… やっと出ていったか…」


「なぁ… マトン…」


「一体どういうことなんだ!?」


 第87話 FIN

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