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第81話 猛獣曲芸

未熟ながら精進して参りますのでよろしくお願い致します!

感想・レビューお待ちしております!

 グルルルル…


「アリサ… サッキノ…」


「今、あいつが持っているスイッチみたいなやつ…」


「あれを押したとき…」


「恐らく、首輪から電流が流れたんだと思う…」



「全く、酷いことをするね…」



 ガーーウ!!!!



 アリサと対峙している、熊はその場で立ち、手を上げ威嚇し始めた。


「フフフ… やっと面白いものが見れそうですね…」


 熊はアリサに向かって、走り出した。


「アリサ… ドウスル…?」


「……」


 アリサは、熊に背を向け走り出した。


「あらー… 逃げるのですか…?」


 フッ… 成すすべなしということか…


 熊に背を向けて、逃げ切れるわけがない…


 あの女はもう終わりだな…


 男の方は…



「ヒッ… ヒーッ!!」


 シンは、梯子に登り、その下にライオンが待ち構えていた。


 何だ… 男の方も時間の問題か…



「ン!?」


「ナンダッテ!?」


「アリサ… ソレハ、キケンスギル!!」


「危険かもしれないけど… やるしかない…」


「それに、猛獣達はピエロ野郎に操られているだけ…」


「だから、あんまり傷つけたくないんだ…」


「……」


「ワカッタ…」


「キョウリョクスルヨ…」


 アリサは、その場に立ち止まり、熊の方を向いた。


「フフフ… ついに観念したか…」


「さぁ… 熊よ… その女性を食い殺しておやりなさい!!」



 ガーーウ!!!!



 熊はアリサに襲い掛かった。


「……」


「アーサー!!」


「マカセロ!!」


 アーサーは、熊に飛び掛かかり、自分の体で熊の目を塞いだ。



 ガァァッ!!


 視界を奪われた熊はその場で体を揺らし、アーサーを落とそうと暴れだした。


「ウワッ!!」


「アリサ!! ハヤク!!」


「コノママダト、フリオトサレル!!」


「わかった… すぐ終わらせる…」


 アリサは、熊の背後に潜り込んだ。


「熊ちゃん、待ってね…」


「今すぐ、楽にしてあげるから…」


 サッ…


 アリサは目を閉じ、熊にはめられた首輪に触れた。


「私は… 主(あるじ)…」


「今から、汝の望みと引き換えに、命令を与える…」


「アリサ!! ゲンカイダ!!」


 アーサーは振り落とされ、地面に叩きつけられた。


「……」


「ありがとう… アーサー…」


「成功だ…」


 熊にはめられている首輪が強い光を放ち始めた。


 グルルルル…


 熊はアリサの方を向き、両手を上げ威嚇した。


「アリサ!! アブナイ!!」



 ガァァッ!!



 バン!!



「!?」


「んもう… くすぐったいってば!!」


 熊は四つん這いで、アリサの顔を舐めていた。


「これは… どういうことだ…?」


「それに… 首輪が外れている…」


「フフフ… この子、もともと人を襲うように教育されていないんだ…」


「恐らく、あのライオン君も…」


「あんたの、おかしな装置さえなければ、危害を加えるようなことは絶対にしないと思ってね…」


「能力で、首輪に外れるように命令をした…」


 アリサは、熊にはめられていた、首輪を腕で回し始めた。


「首輪のネッくん…」


「ジジジ……」


「行くよ!!」



 ブン!!!!


 アリサは、シンの方に投げた。


 カッ… カッ…


 ライオンは、梯子に足をかけ一段ずつ、登り始めた。


「やばい… 登って来た…」



 ガウ……


「やばい!! 殺される!!」


 ライオンは、梯子の上にいるシンに向かってジャンプした。


 ガチン!!!!


「……」


「あれっ…?」


 シンは、恐る恐る下を向いた。


「!?」


「あれっ… ライオンが、梯子の下で気絶してる…?」


 シンは、梯子を降りると、アリサの方に駆けよった。


「アリサさん…」


「うわっ!! 熊!!」


「フフフ… この子は大丈夫…」


「さぁ… 安全な所へ…」


 ガウ…


 熊は部屋の奥に移動していった。


「アリサさん… 俺、ライオンに襲われたと思ったんですが…」


「何が起こったんですか…?」


「……」


「実は、あの子には少し、眠ってもらったの…」


「私の能力で、熊くんにはめられていた首輪に命令して…」


「ギリギリ気絶する強さの電流を流してもらったの…」


「首元に首輪が2つはめられているのを見たはず…」


「へーっ… そうだったんですね…(いまいちわからん)」


「……」


 ポチッ…


 ポチポチ…


 ポチポチポチポチポチポチポチポチ……


 ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ……


「何だあの女!!」


「俺のショーをめちゃくちゃにしやがって!!」


「もう許さない…」


「最後の演目だ…」


 パッ……



 テントの照明が落ち、あたりは真っ暗闇になった。



 バン!!



 照明が戻ると、トラックは横に5台整列し、ピエロは真ん中のトラックのキャビンの上に胡坐をかいて座っていた。



「……」


「フフフ… お客様、長らくショーにお付き合い頂き、誠にありがとうございます…」


「名残惜しいですが… これが最後の演目…」



「ト(・)ラ(・)ッ(・)ク(・)危(・)機(・)一(・)髪(・)!!」



「今から、このトラックがサーカスの舞台を縦横無尽に走ります…」


「お客様はそれをただ逃げ回るだけ…」


「とてもシンプルで命がけ、スリル満点な演目となっております…」


「是非、お楽しみください…」



「うーーん…」


「果たして、それはショーなのか…?」


「……」


「おい!! ピエロ野郎!!」


「ん… どういたしました…?」


「初めに来た時からずっと、思ってたんだけど…」


「どうして、このテントの中にはあんたしかいないのさ!?」


「ほかのサーカスの人たちは一体どこにいるんだ!?」


「おー!! 失礼!!」


「私の仲間もショーに参加することを忘れておりました!!」


「フフフ…」



「それでは… キ(・)ャ(・)ス(・)ト(・)紹(・)介(・)といきましょうか…」



 第81話 FIN

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