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第80話 死のジャグリング

未熟ながら精進して参りますのでよろしくお願い致します!

感想・レビューお待ちしております!

「……」


「何か口調変わった…?」


「えっ!! 初めに聞くのそれ!?」


「フフフ… あれは、プライベートの私の姿…」


「私はピエロ…」


「ショーが始まれば… 道化師らしく、敬語で話しますよ…」


「へーっ… 意外とプロ意識あるんだ…」



 ブーーーーッ!!!!



「おーーっと!! 開演のサイレンが鳴りました!!」


「それじゃあ…」


「死のサーカス、第1演目…」



 パッ……



 テントの照明が落ち、あたりは真っ暗闇になった。



 パン!!



死のジャグリング(デス・ジャグリング)…」



 明りが戻ると、4本のナイフでジャグリングをしているピエロが姿を現した。


「何だ!?」


「フフフ… 今からお客様にお見せするのは…」


「このナイフを使ったジャグリング…」


「私は、何があってもこれを地面につけません…」


「例えば…」



「こんなことをしても!!」



 ピエロはシン達の方に向かって、ナイフを2本投げた。


「何だ… またナイフ芸かよ…」


「んなもん…」


 シン達は、ピエロから投げられた、ナイフを避けた。


「簡単に避けれるっつーの…」


「……」


「何かがおかしい…」


「オー!! マイ!! ゴット!!」


「これじゃあ… ナイフが地面に落ちてしまう!!」


「……」


「なーんてな…」


 クルッ…


 ピエロの投げたナイフはシン達の方に刃先を変えた。


「何っ!?」


「くらえ!!」



追跡するナイフ(ジャグリング・ナイフ)!!」



「うわっ!!」


 シンとアリサは向かってくるナイフを間一髪避けた。


「フフフ…」


「私の能力を応用すれば、このようにナイフを追跡させることもできる…」


「そして…」


 フッ…


 ピエロは残り2本のナイフも投げた。


「さぁ…」


「一体、いつまで避け続けることが出来ますかな…」


「くそっ…」


「避けることに精いっぱいで、これじゃあ、ピエロに攻撃することもできない…」


「……」


「私は… (あるじ)…」



「今から、汝の望みと引き換えに、命令を与える…」



 アリサは目を閉じ、ポケットに手を突っ込んだ。



 能力名:操り人形遣い(パペッティア)



 アリサのポケットが強い光を放った。


 グキッ!!


「しまった!!」


「足首ひねった!!」


「フフフ… まずは1人!!」


 足をくじいて、倒れたシンに2本のナイフが向かって行った。


「まずい!! このままじゃ…」


 ピタッ…


「!?」


 ナイフはシンの目の前で静止し、アリサの方に向かって行った。


「ふぅ… 助かったけど…」


「アリサさん!! 避けて!!」


「フッ…」


 ピタッ…


 4本のナイフは、アリサを囲んで静止した。


「何で、止まったんだ…?」


「おかしい… あのチビの前で静止するよう望んだ覚えはないし…」


「今の状況も望んでいない…」


「あらー… ピエロさーん…」


「何が起こっているのかわかってないようねー…」


「それじゃ… 種明かししてあげる…」


「出ておいで!!」


 アリサは自分のポケットから何かを上に放り投げた。


「ん…」


「あれは…」



「磁石!?」



「ジジジジ!!」


 アリサの手に、小さな丸い磁石が6個乗った。


「そう…」


「磁石のじしゃくん…」


「ずっと、ポケットに忍ばせてたの…」


「この子達にお願いして、ナイフを操ってもらってたの…」


「操ってもらってたのって…」


「あのナイフが鉄じゃなかったら串刺しだったぞ…」


「シン!! 何か言った!?」


「いやっ!! 何でも!!」


「さて、こんな物騒なものは…」


 6つの磁石はアリサの手元を離れ、地面に埋め込まれた。



最大磁力(マグネット・フォース)!!」



 磁石達は磁力で4本のナイフを地面に吸い寄せ、深く食い込ませた。


「さて、ここまで、食い込まれたら…」


「ちょっとやそっとじゃ動かないよ…」


「一体どうする、ピエロ野郎…」


「……」


 パチパチパチ…


「素晴らしい!!」


「その磁石を使って、私の能力を封じ…」


「挙句の果てには、地面につけてしまうとは…」


「恐れ入りました…」


「第1演目は失敗です…」


「よし!! 凄い!!」


 ポコッ…


 地面から、磁石達が出てきた。


「あっ… みんなありがとね!!」


「ジジジジ!!」


 磁石はどこかへ消えていった。


「アリサさん!!」


 シンはアリサに駆け寄った。


「シン… 足は大丈夫…?」


「何とか、動けます…」



「お2人共、休憩は終わりましたかな…」


「続いて、第2演目…」



 パッ……



 また、テントの照明が落ち、あたりは真っ暗闇になった。



 パン!!



猛獣曲芸(ビースト・ショー)!!」



 奥の部屋から、ライオン、熊が現れた。


 グルルルル…


「フフフ… 次の演目は…」


「単純明快…」



「猛獣達が見せる、殺戮のショーをとくとご覧あれ!!」



 グルルルル…



 ガウ!!!!


 ライオンたちはシン達に襲い掛かった。


「来い!! 猛獣!! 俺が相手…」


「やっぱこえー!!」


 シンはライオンに背を向けて、走り出した。


 グルルルル…


「……」


「アリサ…」


「うん… わかってる…」


「あの首輪でしょ…」


「アー… キット、ナニカヒミツガアルハズダ…」


 ガウ!!


 熊はアリサに向かって突進した。


「……」


 アリサは熊の突進を避け、間を取った


 グルルルル…


 ガウ!!


 熊はまた、アリサに向かって突進したが、アリサはこれも避けた。


「ん…」


「サーカスで飼われてる猛獣のくせに…」


「何と芸の無い攻撃…」


 ポチッ…


 ビリビリビリ!!!!


 ガウ!!!!


 ハァ… ハァ…


「なんだ、さっきの音は…」


「それに、ライオンが涎を垂らして息を切らしてる…」


「フフフ… 申し訳ございません…」


「私の調教が足らなかったみたいで…」


「お客様を退屈させてしまうところでした…」


「少し、お仕置きをしましたので…」



()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…」



 第80話 FIN

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