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第73話 封筒

未熟ながら精進して参りますのでよろしくお願い致します!

感想・レビューお待ちしております!

「うぉー… 痛ってって…」


「ほんと全身が痛いよ…」


「該伯さん何か厳しくないか!?」


「あんなにビシバシ叩くなんて…」


「それに… 叩くのって肩だけじゃないのか?」


「頭とか、太ももも叩かれたぞ…」


「確かに、今日のじっちゃんおかしいね…」


「修業中も上の空だったし…」


「凛さん… 何か心当たりはある…?」


「うーん…」


「特には…」


「あっ… 珍しく、封筒が一通入ってた…」


「それぐらいかな…?」


「なるほどな…」


「その封筒が原因かもしれん…」


「よし!! 今日は座禅の後、該伯さんは夕方まで帰って来ない…」


「こっそり中身を見てやろうぜ!!」


「ダメだよ!! 勝手に見ちゃ!!」


「平気!! 平気!!」


「見ても黙ってればいいんだから!!」



「それじゃあ… 行ってくる…」


「皆… ちゃんと修業に取り組むのじゃぞ…」


「はーーい!!」


 該伯は出かけて行った。


「よし!! 2人共…」


「家中くまなく探すぞ…」


「該伯さんが帰ってくる前に絶対に見つけ出す…」


「いいな…」


「うん…(ほんとにこんなことしていいのかな…?)」



 シン達は、修業そっちのけで該伯に届いた封筒を探し始めた。


「くっそー… 全然見つからない…」


「マックス!! 凛さん!!」


「見つかった!?」


「いやっ… 全然…」


「……」


「もしかしたら…」



「じ(・)っ(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)の(・)部(・)屋(・)に(・)あ(・)る(・)の(・)か(・)も(・)…」



 シン達は、該伯の部屋の前に移動した。


「よし… 開けるよ…」



 ギーーッ……



「うわー… すごい本の数…」


「全部、気に関する本だよ…」


「じっちゃんまじめだから…」


「ん…?」


「机に置いてある… 封筒…」


「あれじゃないのか!?」


 シンは封筒を手に取った。


「どれどれ…」


「差出人は…」



「政(・)府(・)…?」



「それに…」



「重(・)要(・)機(・)密(・)…」



 シンは急いで封筒から手紙を取りだした。


「なになに…」



「該伯殿… 仕事人(しごとにん)トシテ、招集ヲ命ジル…」



「仕事人(しごとにん)…?」


「一体なんだろうね… それ…」


 シンの手紙を持っている両手が震えだした。


「仕事人(しごとにん)… 本当に、存在してたのか…」


「えっ… シン、知ってるの?」


「……」


「噂では聞いたことがある…」



「政府から選ばれた11人のロックオンのことだ…」



「選ばれたって… じっちゃん凄い!!」


「あー… 本当に凄いことだよ…」


「何せ… 政府がバックについてるってことだ…」


「噂では… 何千万ドールって金額が政府から支給されているらしい…」



「……」


「一銭ももらっとらんよ…」


「!?」


「該伯さん!?」


「じっちゃん!! 出かけたはずじゃ!?」


「全く… 忘れ物を取りに帰って来たと思えば…」


「修業もせず… 人の部屋をあさりよって…」


「すっ… すみません…」


「けど… 座禅の修業の時、該伯さんちょっと変だったから…」


「珍しく、一通封筒が入ってたでしょ!! それが原因かなと思って…」


「……」


「ハァ… そうか…」


「わかった…」


「夕方には帰ってくる…」


「夕飯の時に全て話す…」


「それまでまじめに修業していなさい…」


「わかった…」


 該伯は机の引き出しの中にあった万年筆を持ち出し、家を出た。


「凛さん… 気になるけど…」


「該伯さんが言った通り、夕方まで修業を続けよう…」


「うん… そうだね…」


 じっちゃん… すごく険しい顔をしてた、一体何があったんだろ…


 シン達は、該伯に言われた通り、夕方まで修業に取り組んだ。



 ー夕飯時ー


「おーい!! りーん!!」


「あっ… じっちゃんが帰って来た!!」


 凛は玄関まで走っていった。


「お帰りなさーい!!」


「……」


「すまんが… 先に飯を食べてもらっていいぞ…」


「今日は疲れた… 風呂に入らせてくれ…」


「わかった…」


 じっちゃん凄く疲れてるみたい。


 該伯は風呂を済ませると、結局、皆で食卓を囲むことになった。


「それじゃあ… いただきます…」


「……」


「まず… 何から話そうか…」


「……」


「あのー… 該伯さん…」


「ん…?」


「該伯さんは本当に仕事人(しごとにん)なんですか…?」


「……」


「そうじゃ…」


「すっ… 凄い…」


「都市伝説だと思ってた… 幻の存在が今、目の前にいるのか…」


「じっちゃん… そんな凄い存在だったら、早く言ってよ!!」


「……」


「すまんが… 仕事人に関することは本当は話してはいけないんじゃ…」


「じゃから… このことは誰にも話さんでくれ…」


「えっ… どうして…?」


「理由は大きく2つある…」



「1つは、身元がばれると本人に危険が及ぶ可能性があるということ…」



「仕事人は弱り切った政府にとって重要な人材…」


「1人でも欠けると、政府は強大な戦力を失うことになる…」


「それを防ぐためなんじゃと…」


「……」


「だから、政府は仕事人に対して、手厚い保護をするらしい…」


「仕事人を辞めさせないようにするためっていうのと…」


「裏(・)切(・)っ(・)て(・)、(・)政(・)府(・)の(・)敵(・)に(・)な(・)ら(・)な(・)い(・)よ(・)う(・)に(・)…」


「ハハハ…」


「手厚い保護といっても、昔と比べれば大したことないんじゃがな…」


「ともかく話を戻すぞ…」


「2つ目の理由は…」



「政府にとって重大な情報の漏洩を防ぐため…」



「わしらは、この立場にいる以上、政府の裏の裏の情報まで知ることが出来る…」


「つまり…」



「政(・)府(・)を(・)潰(・)す(・)こ(・)と(・)が(・)出(・)来(・)る(・)情(・)報(・)を(・)手(・)に(・)入(・)れ(・)る(・)こ(・)と(・)が(・)出(・)来(・)る(・)っ(・)て(・)こ(・)と(・)じ(・)ゃ(・)…」



 ゾクッ…



「さて… 仕事人に関することはこれぐらいでいいかの…」


「よいか… これから本題に入る…」


「単刀直入に言うぞ…」



「わ(・)し(・)は(・)数(・)日(・)後(・)人(・)を(・)殺(・)し(・)に(・)行(・)く(・)…」


 第73話 FIN

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