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我ら㈱四葉工務店シリーズ  作者: おしるこ


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8/10

我ら㈱四葉工務店.情報システム部1

[失礼しまーす…]

あれ…誰もいない?

[すみませーーーん]

〔…はーい?〕

いるんじゃん!

「総務から来ました!高橋将太っていいます

1ヶ月間よろしくお願いします」

〔あー…あれでしょ?祭りの…めんどくさ…

今ねぇ…みんな出払ってんのよ

えーっと、何くんだっけ?〕

「…高橋です」

〔高橋くんね 君、PC使える?〕

「はい 一応…」

〔OKーそれで?あたしたちは何すればいいわけ?〕

「主に広報活動ですね SNS更新と、紙のポスターを作って張り出したりとか…」

〔わかった じゃぁみんな帰ってきたら始めようか

それまで暇でしょ?付き合いなよ〕

「え?何を…です?」

〔見てわかんない?こーれ〕

…そもそも、この人、誰なんだろう

部長…なのかな?

気怠い雰囲気を醸し出している女性のPCには

将棋のゲームがうつっている


将棋か…ルールはわかるけど…

〔もしかして、ルールわかんない?〕

「あ、いえ…ルールはわかるんですが…

ただ、あまり対戦はしたことがないので…」

〔…じゃあ…しょうがない こっちやろうか〕

女性はPC画面を閉じて、デスクの引き出しの中から本物の駒と台を出してきた

〔将棋崩しならできるでしょ ほら、やるよ〕

「は、はい…」


将棋崩しとは

・駒が入っている箱に駒をすべて入れ、その駒を

こぼさないように台にひっくり返して置く

・蓋をそっと持ち上げ、いずれかの指1本だけを使用して"音を立てないように"盤の外まで駒を運ぶことが出来たら、その駒を獲得できる

・音が鳴るまではその人のターンである

どれだけ音を立てずに自分の駒を増やすかが勝負の分かれ道となる

※"音を立てる"というのは、駒をスライドさせる音までは含まない

「カチッ」とか「コトッ」とかの崩れた音が鳴ったらアウトである


やってみると楽しいもので、

気がついたら1時間近く経っていた


〔君、案外集中力あるんだね〕

「そうですかー?あ、えっと…すみません、お名前をお聞きしてなくて…」

〔言ってなかった?部長の桐島よ よろしくー〕

「あ、やっぱり部長なんですね

桐島さんこそ、強すぎません?何ですか、あの浮かせながら外に放るやり方…」

〔慣れてるからね あ、帰ってきたね〕

廊下がガヤガヤと騒がしくなった

《部長…なに男連れ込んでんですかー》

「え!?」

〔コレは好みではない 総務の…なんだっけ〕

「あ…高橋です…」

今好みじゃないって言った!?

告ってもないのに振られた気分なんだけど…

《あー祭りのっすね》

〔そう 我々は主に広報活動だそうだ

SNSとポスター作りと張り出しだって

高橋くんもPCは使えるようだから

各々、お客様対応の合間にどんどんやっちゃって

高橋くん、PC使うならこれ、予備の使ってよ


あ、その前に…一人ずつ、自己紹介しとこうか〕

《はーい 俺は田口光太郎 よろしくなー》

〈亀井葉子…です どうも…美術出なので…ポスターは得意です…〉

〚三井圭佑 うちのホームページは俺が作ったんだSNSは任せてよ よろしくなー〛

「みなさん!よろしくお願いします!

改めまして、総務から参りました 高橋将太です」


〔あたしたちさ、会社が休業中でもお客様対応はしないとだから…スケジュール管理よろしくね

あー…あたしは暇だから 何でも言ってー〕

「はい!わかりました!」


田口さんはお客様の対応の準備中だから

部長と亀井さんと三井さんとでこれからの流れを話した


しばらくしたら

亀井さんが、鉛筆でササッとポスターの下書きを

描き上げてきた…すげぇ…かっこいい…

〈どう…ですか〉

「すごいです!あと、何パターンか作っていただくことは可能ですか?子ども受けするものとか」

〈はい…やってみます…〉

「では、よろしくお願いします!」


その後、三井さんのところまで行って、

SNSにあげる用のテキストをチェックした

すげー早いなーさすが情シス

〚こんなもんでどうよ〛

「いいですね!さっそく情報解禁していいか確認します!」

〚はーい〛

〔あ、本部行くの?〕

「いえ、電話で確認するつもりでしたけど…どうしました?」

〔本部行くなら、ついでにタバコ頼もうかと思っただけ〕

この人は…!!

「買ってきますよ!どれを買ってきます?」

〔マルボロわかる?〕

「はい」

〔赤2つ 残りで飲み物とか買ってきていいよ〕

「わかりましたー

じゃあ、ついでに本部行ってきちゃいますね」

〔よろしくー〕


そもそも、うちの会社は禁煙だったはずなんだけど…

どこで吸ってんだ…喫煙所なんてあったっけ?


「部長ー」

〔やぁ、どうした?〕

「SNSってもう情報解禁していいんですか?」

〔もちろんいいよ え、もう作り終わったの?〕

「えぇ 三井さんっていう、うちのホームページも作った人が仕事早くて…紙のポスターも何パターンか作ってもらってますよ」

〔早いねぇ 助かるよ あ、そっちの部長とはうまくやってる?〕

「タバコ頼まれました…」

〔あいつ…まだやめてないのかー〕

「お知り合いなんですか?」

〔同期なんだよ 桐島とは〕

「え!?じゃあ…部長と同い年ですか!?」

〔そうだよ〕

「それにしては…若すぎません!?顔…20代後半でもいけますよね…」

〔高橋くん、それ本人に言っちゃだめだよ

童顔なの、気にしてるからね…〕

「そうなんですね…若く見られるのは女性なら褒め言葉になるかと思っていましたが…」

〔あー…あいつは真逆なんだよ 男にそういう風に見られたくねぇってタイプ

まぁ、悪いやつじゃないから うまくやってよ〕

「はい!じゃあ、行ってきます!」

〔あ、マルボロだから 忘れないようにね〕

「はーい!」

丸山さんと同期なんだー…随分親しそうだなぁ


近くのコンビニでマルボロ2つ買ってお釣りをもらってきた

飲み物なんて言われても…さすがに買えないよなー

自分のは自分で買ってきた


「お待たせしましたー」

〔ありがとうー助かった〕

「はい、お釣りです」

〔お駄賃 あげる〕

「いや!そんなわけには…」

《いいんだよ、俺たちもみんな貰ってんだから》

〔そういうこと〕

「すみません…ありがとうございます」

《高橋くん、ちょっとこっち来て》

「はい?どうしました?」

〔塩見ちゃんって彼氏いんのかなー?〕

「さぁ…そういう話はしたことないんで…」

《そうなのー?どこに派遣されたか知ってる?》

「設計ですよ」

《設計か…なら、安心か》

「え?」

《いやいや、こっちの話ー あ、部長!俺、お客様のところに行ってきますね》

〔はいよー〕

「行ってらっしゃい

あ!そうだった!三井さん、GOサインでました!」

〚OK SNS更新しておくわー〛

「お願いします!」

〚あと、何かやることあんの?〛

「そうですね 準備段階の写真をアップするくらいでしょうか」

〚あーはいはい それはまた追々ってところだね〛

「そうですね」

〚その時はまた言ってよ〛

「はい わかりました」


俺…やることないんだよなぁ


〔暇そうじゃん〕

「はい」

〔またやる?〕

「いいですね!」

〔何か賭けようか〕

「え!?」

〔その方が楽しいでしょ〕

「例えば…」

〔勝った方が負けた方に言うこと一つ聞かせるってのでいいじゃん?ベタだけど〕

「…そりゃ負けられないっすね」

〔さ、やるよ〕

「はい!」


しーんとした空間で

俺と桐島さんの真剣勝負が始まった


聞こえるのは、たまに聞こえるカチッという音だけ


このままじゃまずい…ずっと桐島さんのターンじゃないか!!

「そう言えば、丸山さんと何かあったりします?」

"カチッ"

〔…何で〕

あ…まさか、うまくいくとは思わなかった…

初めて動揺したところが見られた

「さっき、丸山さんと話してたんですよ」

〔…何か言ってた?〕

「同期ってこととタバコやめてないのか!?って」

〔アンタ…買い物頼んだこと話したの!?〕

「え!?すみません…だめでしたか…?」

〔…いいけど ほら、早くやんなよ〕

「はい…」

〔…〕

機嫌悪くなっちゃったかな…

こりゃなにかあるな…


結局、その賭けは俺が勝ってしまった

別に罰ゲームなんてなくても良かったんだけど

ご飯をご馳走になるってことで落ち着いた


後日、スケジュールを合わせることにした


あ、部長どっか行っちゃったな…

〈だめですよ…〉

「え?亀井さん…何がですか?」

〈桐島さんに、丸山部長の話は…しちゃダメ…〉

「え…そうなんですか!?」

〈あの二人…いろいろあったんです…シーッ〉

「わ、わかりました…」


さすがに、何があったのか…ってのは聞けなかった

でも、あの感じ…元カレとか?なのかなって


〈あと、これ…〉

「あ!できたんですね!おぉ!子供ウケ良さそうです!これ、どうしましょうか 絵の具とか買ってきます?」

〈うちに…あります…〉

「使っちゃっていいんですか?」

〈…〉

頷かれた

「じゃあ、色塗りは明日からにしましょうか

俺も手伝いますから」

〈はい…〉


さてと…どうしようかな…

《あー疲れたー》

「田口さん!お疲れ様です」

《おうー部長は?》

「どっか行っちゃって…」

《ふーん 飯にしよーぜ 三井さん、亀井ちゃんはどうします?》

〚俺いらねぇ〛

〈…〉

亀井さんはお弁当を見せてきた

《じゃ、行くか!部長に伝えといて》

〈はい…〉


《それでさ!》

「はい」

《塩見ちゃんのことなんだけどー》

あーこの人塩見さんのこと本気で狙ってるんだなー

塩見さん、今までどんだけ告られても誰にも靡いてないんだぞ…知らないのかなぁ

《あの子の好きな食べ物とか知ってる?》

「えーっと、確か…お寿司が好きだったはず…」

《そうなんだ!普段昼とか何食べてる?》

「ランチは一緒に行ったことないんですよね

同僚の子にリサーチしてきましょうか?」

《頼むよ!!》

「まぁでも、あんまり期待しないでくださいよ」

《大丈夫だ!》


ご馳走してくれるっていうから、お言葉に甘えた

リサーチ料らしい…

こりゃ、ちゃんとリサーチしなきゃいけなくなったな…

誰に話そう…

桜井さんや、橋本さんに聞くのが早いけど…

女の子同士だもんなー…丸山さんに話してみようか…




情シスに戻った後は

やることもなくなってしまって

みなさん、お客様対応に戻るっていうから

その日は総務に戻った


次の日、亀井さんが絵の具を持ってきてくれたんだけど…

何色あるんだ!?っていうくらい…

100色はあるんじゃないかな…


基本的には亀井さんが塗って

俺はパレットや、筆などをその都度洗いに行ったりして

亀井さんが気持ちよく塗れるように動いた


〈とりあえず半分はできました…〉


計、8枚


残り8枚は明日にまわすことにして…

乾くまで、紐を吊って洗濯バサミで挟んでおくことにした


さすがにずっとデスクにのせておくわけにはいかないから


こうして見ると…すごいなー

カラフルだし

大人にも子供にもよろこんでもらえそうな

ワクワクするポスターだ


〈…〉

じっとポスターを眺めている亀井さんは

プロの顔をしていた


しばらく眺めた後、

うん、と聞こえた気がした


納得がいったようだ


亀井さんは言葉は少ないけど、

顔や態度に出るからわかりやすい


〈あの…〉

「どうしました?」

〈…あんまりジッと見られると…〉

「あ!ごめんなさい すごい才能だなって思って…」

〈…!〉

目を見開いた亀井さんを見て

何か言ってはいけないことを言ったか!?と心配になったけど…

〈本当は…リフォーム部にいきたかったんです…〉

「そうなんですか」

〈でも配属されたのがここで…才能ないのかな…って思ってたから…

そう…言ってもらえて…うれしい〉

「俺は美術や内装のことや、情シスの仕事もよくわからないけど…それでも 亀井さんにはありますよ

才能!

こんなにワクワクするポスター

誰にでも描けるものではないですよ」

〈…ありがと…〉


集中してポスターを描き上げていたから一気に疲れてしまったようで

亀井さんは1時間早帰りした


心配だったから送ろうかと思ったけど

仲良くもなってないのにおかしいか、と思ってやめたんだ


結局4日でポスター16枚を描き上げて

その次の日には、本部にある機械を使って

ラミネート加工も仕上げた

※紙や写真、フィルムなどの基材に透明フィルムなどを熱や接着剤で貼り合わせ、保護性や強度、光沢・マット感などの機能を付与する加工方法

水濡れや汚れに強くなって、破れにくく折れにくくなるし、長期掲示しても劣化しにくい



休みを挟んで、午前中にリサーチしておいた

ポスターを貼らせてもらえるお店や掲示板に

昼過ぎから亀井さんと貼りに行った

「部長、車お借りしますね!」

〔はいよー頼むねー〕

「亀井さん、行きましょう」

〈うん〉


次々とポスターを貼っていく

お店の人たちにも好評で…

亀井さんもよろこんでいた


「良かったですね!好評ですよ!」

〈…〉

ニコニコしながら頷いている


可愛いなぁ…なんて、思ってしまった


さ、これでご近所のみなさんも祭りを楽しみにしてもらえるといいなぁ


《はぁー》

「田口さん?どうしました?」

《最悪だよ…塩見ちゃん、彼氏出来てた…》

「え!?いつの間に…」

《休みの前の日さー定時で上がったじゃん?

あの時にさー出入口に塩見ちゃんがいたから

声かけたんだよ そしたらさぁー

後ろから設計の高城が来て…手ー繋いで連れてったんだよ…》

「あら…」

《高城に彼女が出来たこともビックリだけどさ

はぁー寄りによって塩見ちゃんじゃなくたってさー はぁーあ》

「それは…お気の毒でしたね…」

《もっと早くに声かけりゃよかったー》

「はは…」

《あー…塩見ちゃんだけじゃなくてさ

他の2人にも彼氏できたってよ?》

「え!?なんで、そんなことに!?」

《噂がさー回ってくんのよ ここは特に、さ》

「へぇーすごいですね…ちなみに…」

《建築に行った子は猛獣と、リフォに行った子は社長の…とうまいこといきそうなんだって》

「ええぇ…すごい人たちだ…」

《いいなー俺も彼女欲しいぜー》

「こればっかりは…しょうがないですよ」

《高橋くんはいないの?》

「いないですよ!」

《ふーん 仲間がいればいいか!》

「仲間…」

《なんだよ 不服か!?》

「いえ!お供します!」

《なんだそれー!あ、そろそろ時間だ

お客様のところに行ってくるわ

部長ー行ってきますー》

〔はーい〕

あ!部長いたんだ…静かだったからわからなかった

部長、またPCの将棋に向かってる…

あの人いつ仕事してんのかな…


さてと…

あっ!そろそろ1週間経ったから

第一段階の画像を撮る時期かなー

「明日から各部署を回って、写真撮りましょうか」

〈わたしも…行きます…〉

「お願いします!」

〚画像用意できたら言って 編集してアップするから〛

「わかりました!じゃあ、明日からですね

亀井さん、よろしくお願いします」

〈はい…〉


そうだ!カメラ借りてこよう

せっかくなら良いカメラがいいよなー

本部行くか!




あれ?あ、ホントだ…橋本さんと猛獣…じゃなかった辻村さんが一緒にいる…

っていうか、辻村さんが本部にいるとか…初めてじゃないか!?


〔橋本さん…辻村を振り回してるな

やはり適材適所だったか…〕

「付き合い始めたらしいですよ?あの2人」

〔高橋くん、いつの間に来てたの…え!そうなの?〕

「今情シスにいますからね…社員の噂すごいですよ」

〔へぇーそうかそうか、あの二人がね…

なに、他にも何かあるの?〕

「えぇ…聞きます?」

〔…コーヒー淹れようか〕


丸山さんがコーヒーとお菓子を出してくれた

「ありがとうございます!」

〔それでそれで!?〕

「塩見さんは設計の高城さんで

桜井さんは双葉さんといい感じらしいです」

〔へぇー…適材適所にしたつもりだったけど…まさかここまでとはねぇ…それで?高橋くんは?〕

「俺はダメですねー全然です」

〔はは、まぁこれからだよ!〕

「丸山さんこそー…」

〔何よー俺何もないけどー?〕

「聞きましたよー桐島さんとの話…」

〔げっ…まさか本人からじゃないよな?〕

「違いますよ!」

〔バレてんじゃしょうがないか…〕

別に詳しいことを聞いたわけではなかったけど…

カマかけたみたいになっちゃったな

〔ま、あいつとは腐れ縁みたいなモンだからさ〕

「より戻さないんですか?」

〔んー…どうだろうなー あいつがどう思ってるか

わかんないしなー〕

「そうなんですねぇ」

〔ま、俺のことはいいんだよ

高橋くんは、どういう子が好みなの?〕

「うーん…あ、そうだ!」

〔ん?〕

「ご飯、連れてってもらえませんか?お店、俺が予約しますから!恋愛相談したいんです!」

〔あーいいよ いつ?〕

「情シスの方のスケジュール確認してきます!

そしたらRileしますね!」

〔OK!連絡待ってるよー〕

「はい!あ!肝心なこと忘れてました!!」

〔え?〕

「カメラお借りしたくて…」

〔あーいいよ!今から?〕

「明日の朝取りに来てもいいですか?」

〔OK!手入れしとくよ!〕

「お願いします!」


よし!

さて…情シスに戻ろう


「あの、桐島さん」

〔んー?〕

「あの時の罰ゲームなんですけどー」

〔あーご飯だっけ?覚えてるよ〕

「いつならいいですか?」

〔んー…今日、明日、明後日…いつでもいい〕

「わかりました!この後のスケジュール確認したら知らせますね」

〔はいはい あ、何が好きなの?予約しておくから、早めにしてよ〕

「魚がいいですね」

〔…わかったー〕


店の場所も聞いたし、スケジュール調整もして

結局明日ってことになった





さて…今日も仕事頑張るかー

情シスに来る前に本部に寄ってカメラを借りてきたからー


「おはようございます!亀井さん、みなさんの部署に確認したら昼過ぎからってことなんで

その頃に行きましょう」

〈うん…〉


その間は、俺はやることはないので

部長と将棋崩しで遊んでいた…

姑息な手を使わなくてもいい線までいくようになったぞ…勝てないけど


昼は各々ご飯を食べて、そろそろいい頃だな…

「亀井さん、そろそろ行きましょうか」

〈うん〉

「部長、各部署を回って進捗状況を撮ってきますね 車お借りしますー」

〔はいよー頼むねー〕


「さて、まずは建築部に行きましょう」

〈…〉

頷いてる

「俺、運転しますから」

〈ありがと…〉


…話すことがないぞ…

まぁ、亀井さんは元々あまり話すタイプではないか


無理しなくてもいいか 自然にすれば


「着きましたよ おー…小屋作りが始まってるんですね」

〈…すごい…〉

「あ、辻村さん」

{あ?あー総務の、朝言ってたやつか?}

「はい!進捗状況を撮らせていただきます」

{わかった}


パシャ、パシャ…パシャ…

[あれー?高橋くん]

「橋本さん、どう?忙しい?」

[まぁねーでも楽しいよ!]

「そっか!撮ってあげようか?」

[いいの!?あ、ちょっと待てる?]

「いいよ?」

あー辻村さん連れてきたんだ

{…恥ずいから早くしてくれ}

[よろしくー!]

「はい!」

パシャパシャッ

[あとでRileしといて!]

「了解!」

{あ!?俺にしてこいよ}

「あ…はい…」

[なんでー!?]


辻村さんのRileをゲットしてしまった…


「さて、行こうか 次は公民館の中だね」

〈…〉

とてとて、っていう音が似合うなって思うくらい

着いて来てる感じが可愛いなぁ 


「失礼しまーす 情シスでーす!双葉さん、

進捗状況を撮らせてください」

{あ、総務の…どうぞ…っていっても、あまり中は撮って欲しくないかな …そうだ、おい!深山!}

❴なにー?❵

{あれ、撮らせてやって}

❴はいはい こっち来てもらえる?❵

「?はい…あ、亀井さん、ここ暗いから気をつけて」

〈…うん…〉

「掴まっててもいいよ」

〈…〉

俺の腕を掴んでる 可愛い


❴ジャーン❵

「おわぁっ」/〈きゃあああっ!!〉

「亀井さん!?大丈夫!?」

〈…ん…〉

こんなに大きな声を発した亀井さんを見たのは初めてだった

特殊メイクをした篠塚さんだな…

{やだ、ごめーん そんなに怖かった?さすがにメイクしたところは写せないから、後ろ姿だけ撮っていいよ

あと、特殊メイクのことはまだ内緒だから…シーッね!}

「は、はい…」


パシャパシャ…

「ありがとうございました!亀井さん、大丈夫?」

〈…〉

遠くを見ながら頷いてる…大丈夫かなぁ…

[あ!高橋くん!]

「桜井さん お疲れさまー」

[写真…いいな…]

「撮ってあげるよ?さっきも橋本さんのこと撮ってきたし」

[ほんと!?あ…双葉さん…]

{なんだ?}

[写真撮ってくれるんですって!]

{ふーん…他に見せんなよ?}

{承知してます…!}

二人が近寄ってくれたから

パシャパシャッ


「えっと…どちらに…」

[わたしに送って!]

「わかったよ じゃ、行きますね ありがとうございましたー!」


そのカップルによってリアクションが違うんだなー



こちらの記事はnote様で同一名義にて投稿しております。

再編集して投稿しております。

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