我ら㈱四葉工務店.情報システム部2
「亀井さん、大丈夫?」
〈うん…〉
「少し休む?」
〈…〉
首を横に振っている
「うん、じゃあそのまま設計部に行こうか」
「すみませーん 情シスでーす あ!野崎さん!」
{んー?おー!高橋!カメラだっけ?聞いてるよ}
「はい!撮らせていただきます!」
{どんどん写しちゃって!}
「はい!」
パシャパシャッ…パシャッ
あー!いいなぁーと近づいて来たのは都波さん
「撮りましょうか?」
いいの!?やったぁー!ねぇ!哲平!
{あー?}
撮ってもらおっ!
{おー!いいじゃん!おい、みんなー!
とりあえず、みんなが集まるまでに俺たちだけ撮ってよ}
「はい!」
パシャッ
「撮れました!」
[あれ!高橋くん、お疲れさま]
「塩見さん、お疲れさまー」
[…あの、後で…もう一枚お願いしてもいい…?]
あ、これは…高城さんとだな…
「もちろん!」
設計のみなさんが並んだところをパシャリ…
[あ、高城さん…あの…]
高城さんは、ハッと察してくれたようで
二人で並んでくれたんだけど…
「すみません…高城さん、少し…屈んでいただけると…」
[ごめんなさい…私の背が…]
❴気にしないで、お安い御用だよ❵
そう言うと、高城さんは身長を合わせてくれた
パシャッ…
「はい!OK…どっちに送ればいいかな?」
[私でいいですよね?]
❴もちろん❵
そう言うと高城さんは戻って行った
「後で、野崎さんたちのも一緒に送るから
野崎さんたちに送ってあげてね!」
[うん…ありがとう!]
「さて!いい写真が撮れたね」
〈…〉
「ん?どうしたの?」
亀井さんが、何か言いたげにこちらを見ている
〈あ、あの…〉
「…俺たちも…写真、撮る?」
〈…!〉
パァッと笑顔になった後、恥ずかしそうに俯いている
やば…可愛い…
「車に乗ってからにしようか」
〈うん…〉
「よし、じゃあ…撮るよ 自撮りだから…スマホで撮るね」
〈…うん〉
パシャッ
「写真、送ってもいい?」
〈…うん、これ…〉
Rileのアカウントを表示してくれた
「うん、ありがとう はい、送っておいたよ」
〈…あの…〉
「ん?」
〈ありがとう〉
「どういたしまして!俺も写真欲しかったから
ありがとう!撮ってくれて」
〈…!〉
恥ずかしそうに俯いてしまった…
情シスに戻って、PCに保存した後、
俺のスマホに移して
辻村さん、桜井さん、塩見さんにそれぞれ送った
…思いがけず、ゲットしてしまったなー
亀井さんとのツーショットとRile…
待受画面にしちゃお
ロック画面は別にして、待受画面に設定した
その後、カメラに写ったみなさんの写真は消去、
広報用の写真だけを保存して三井さんに渡した
「三井さん、こちらです よろしくお願いします」
〚はいはーい この写真になんかコメントつけて
載せたらいいよね?〛
「はい!お願いします」
ほどなくして、
〚終わったよ〛
と三井さんが言い残して帰って行った
もう定時か…
「部長、俺、本部にカメラ返してから店に行きます 店の場所わかるんで先にやっててください」
〔わかったー気をつけてよー〕
「はーい!」
さてと、本部にカメラを戻しに行くかー
【桐島point of view】
あの子も魚が好きなんだー
この店はよくあの人と来てた店だった
魚と言えばここだから…
久しぶりに来たわね
〔ここかな?高橋く…え…?〕
〔は?何で…?〕
〔あー…こりゃヤラれたな…〕
〔あの子?〕
〔そうみたいだな…〕
そう言うと彼は目の前に座りだした
〔何飲む?〕
〔いつもの〕
〔つまみもいつものでいい?〕
〔いいよ〕
〔すみませーん…〕
いつもの…彼の好きなハイボールと、刺身の盛り合わせ、金目鯛の煮付けやポテトサラダ…
気づいたら彼の好きなものばかりがテーブルに並んでいた
〔俺の好きなもんばっかりじゃん〕
〔…あたしも好きだし〕
〔ふーん?〕
〔…なに〕
〔俺のことは?もう飽きた?〕
〔っ…そんなわけ…〕
〔ふ…〕
〔…からかったの?サイテー〕
〔違うよ 俺もまだ好きだし〕
〔…〕
〔忘れられるわけないだろ〕
〔あたしも…〕
〔より戻そうよ な?〕
〔…うん〕
〔あ!お前…タバコやめてねぇんだって?〕
〔…やめるもん〕
〔ふ…そうかよ〕
〔…〕
頭を撫でられた
この感触…忘れられなかった
他の男に目を向けようとしても…
どうしても無理だった
どうしてあの時別れたんだっけ
あー…喧嘩したんだ
タバコやめろって言われて
健康のこと心配してくれてたのに
素直になれなくて…
タバコ、本当はあれからずっとやめてるんだ
やめられたら…元に戻れる気がして…
みんなの前では吸ってるフリしてた
彼に対しての当てつけもあったから
…いつも通り このタバコ、弟に渡そ
〔うちの女の子たちがさ、各部署で彼氏作ったみたいでさ〕
〔そうなんだ
あ!もしかしてそれであたしとより戻したくなったの?〕
〔違うって!変に受け取るなよ〕
〔だってー〕
〔ずっとより戻したかったんだよ…俺は〕
〔…あたしだって〕
〔素直になるってのはいいよなー〕
〔…〕
〔なんだよ?〕
〔…結婚しよ〕
〔ぶはっ!お前さぁー…〕
〔本気…だったのに…〕
〔!!そうか…笑って悪かった だけどな?
そういうのは…俺から言うから〕
〔…うん〕
楽しみにしておけよ、プロポーズ
なんて、耳元で言われて…
どうにかなっちゃうかと思った…
いい歳して…照れる…
お腹もいっぱいになったあたしたちは
別れてから半年振りに
丸山の部屋に帰った
【高橋point of view】
さてとー…今日も仕事だ…
〔こーら!!〕
「あ…桐島さん おはようございます」
〔まったく…妙な気を回すんじゃないよ〕
「うまくいったでしょう?」
〔…まぁ、ね〕
「一昨日、丸山さんと話したときに
…絶対うまくいくって思ったんですよ」
〔…ふーん?そんな風に思ってたんだ〕
「えぇ いつもお世話になっているお二人に
心ばかりのお礼です!」
〔そりゃどうも〕
「いえ!」
〔あ、そういえばさー〕
「はい?」
〔ちょっと買い物頼みたいんだよね
亀井ちゃんと行ってきてよ〕
「亀井さんとですか?」
〔うん 紙に書いといた これ、車のキーね
よろしくー〕
「はーい」
亀井さんは…あ、来てる
「亀井さん、おはようございます」
〈おはよう…〉
「部長からのご指名で、買い物に行くことになりまして 忙しくない時に付き合ってもらえますか?」
〈…〉
ブンブン、と首を縦に振っている
「今からでも?」
〈大丈夫…〉
「じゃあ、行きましょう えっと…何々…?え?何これ…祭りや業務には関係ないよね…?」
アプリで調べたら、ここからだいぶ遠いな…
往復で6〜7時間くらいかかりそうな…
「部長…ここ…めちゃくちゃ遠いんですけど…」
〔よろしくねー ゆっくりでいいよー
なんなら泊まって来てもいいし 明日休みだしさ〕
〈!?〉
「ちょ、ちょっと…!部長!」
〔よ ろ し く〕
「…はい…亀井さん、行こうか」
〈…うん〉
まぁ、でもどうせ行くなら…楽しく!
「ついでに寄りたいところとかある?遅くなってもいいって言うし」
〈じゃあ…あの…ここ…〉
「美術館だね うん、行こうか」
〈…ありがと…〉
「じゃ、出発ー!何かラジオでも聴く?」
〈…〉
頷いてる…
「好きなの聴いていいよ 俺運転しちゃうから」
ポチポチと選局していたようだったけど
お好みのラジオ局があったみたいで
指が止まった
それにしても…部長はどういうつもりなんだろう
メモには
・〇〇温泉の温泉まんじゅう×5
・御当地キャラクターのストラップ×2
・残りのお金はご飯の足しにして
って書いてある…
ガソリンも補給しなきゃいけないだろうし
何があるかわからないから
ATMによって現金は用意してきた
でも、ずいぶんお金入ってるな…
このお金は使えないな
あ…亀井さん眠ってる
ずっと静かだから気がつかなかった
あ、寝顔も…可愛い…
この先は…高速だからサービスエリアもあるし
このまま進んじゃおうか
このラジオおもしろいなー
芸人さんがパーソナリティなんだ
女性との掛け合いもおもしろいぞ…
亀井さんと一緒に聴きたかったなー
〈あ…ごめ、なさ…寝ちゃって…〉
「ん?起きた?もうすぐ、途中のサービスエリアに着くよ」
〈…うん〉
「気にしなくていいよ トイレ休憩して、▲■まで進んだらご飯にしようか」
〈はい〉
「うん」
よし…サービスエリアに着いたぞ
「何か買う?あのお店で待ち合わせしようか」
〈…〉
ニコニコして頷いている
さてと、トイレ行っとこ
あー…1時間半か
結構来たなぁ…あと半分ってとこか
お店に行く前に、肩とか回しておこう
その後は、亀井さんと合流して
飲み物とお菓子を買って車に戻った
〈あの…ずっと運転させて…ごめんなさい…〉
「大丈夫だよ 俺運転好きだから」
〈…疲れたら…休もう?〉
「う、うん…」
ちょっとドキドキしてしまった
俺達はそのあと、昼食も済ませて無事に〇〇温泉まで辿り着いた
お土産と、自分たち用のお土産も買った
「さて、じゃあ 美術館に行こうか」
〈うん!〉
これまでの時間でだいぶ打ち解けたと思う
美術館では彼女の好きな画家の個展が開かれていたから
それが見られてとても嬉しそうだった
俺、こういうのに興味があるわけではなかったのに
見てるうちになんだか欲しくなってしまって
パンフレットと図録を買ってしまった
〈高橋さん…〉
「ん?」
〈あの…ちょっと…疲れてしまって…〉
「うん、じゃあ…泊まっちゃう?」
〈!…うん…〉
「うん、俺も温泉入りたいなーなんて思ってたからさ」
ただ、問題が…
{申し訳ありません…一つしかお部屋がご用意できないんです…}
「あ…別のとこ探そっか」
〈…〉
首を横に振ってる…
「じゃ、じゃあ…お部屋、お願いします…」
いいのかなぁ…
部屋に露天風呂がついてる 無駄に豪華な部屋だ…
「…」
〈…〉
いや、いくら少しは打ち解けたとはいえ…
「あ、俺…下の大浴場行ってくるよ
ここの露店風呂でゆっくりしてて
2時間くらいでいいかな?」
〈…あ、えっと…〉
「ん?」
〈先、使って…?〉
「え?えっと…これ?」
〈うん…〉
「や、でも…」
〈使って…〉
「…うん」
まさか…露天風呂に入ることになるなんて…
しかも、部屋の中に亀井さんがいるのに…
はぁ…煩悩は捨てろ…無になれ…
あ、気持ちいいなーやべー…
運転の疲れが取れる…
露天風呂、入らせてもらってよかったかも…
「お先にーありがとう、気持ち良かったよ
次どうぞ 俺、土産屋に…」
〈ここにいて、ほしい…1人だと…怖くて…〉
「え!?あ、うん…」
煩悩を捨てろ…無になれ…煩悩を捨てろ…無に…
【亀井point of view】
少し強引だったかな…
美術館を出るときと…お土産を買い終わった後に
欠伸しているのを見たから…
ずっと運転してもらってたし…
まさか一つしかお部屋がないとは思わなかったけど…
それでも、ゆっくり休んで欲しくて…
2時間も部屋を出ていくなんていうから…
心配で…だって、そんな長い時間…
わたしはそこまで長風呂の方ではないし…
部屋でゆっくりしていてほしかったけど…
迷惑だったかな…
一緒に美術館も回れて…とても嬉しかった
これまでも、ポスターを褒めてくれたり
写真を撮ってくれたり…
嬉しいこと、してもらってばかり…
何か少しでも…お礼がしたかった
〈お風呂、出ました…あれ…〉
寝ちゃってる
やっぱり疲れてたよね…
ベッドから布団を持ってきて、高橋さんに…
わたしは、高橋さんが起きないように
静かに図録を読んでいた
【高橋point of view】
…ん… あれ…?
あ!寝ちゃった!?やべぇ!!
「亀井…さ…」
あ、図録持ってる
読んでる間に寝ちゃったのかな
!!!!
待って待って待って!!
浴衣の…胸元が…はだけてて…あ、これ布団…かけてくれたやつかけたほうがいいよな…
あっぶねえ!!
み、見てない…煩悩は捨てろ…
ふーっ…
〈ん…あれ…寝ちゃった…〉
「あ、ごめん 起こしちゃったね」
〈いえ…〉
起き上がった拍子に布団がめくれて…
「あ!?」
〈!!!…〉
バタバタと動いてる音がするけど、
そちらの方は見られない…
〈す、すみません…もう、大丈夫です…〉
「あ、あー…うん…あ!布団かけてくれたんだね
ありがとう 寝ちゃってごめんね」
〈いえ、いいんです もう少し休みますか?〉
「いや、よく寝たよ 夜眠れるかなぁ…」
〈もうすぐお食事の時間ですね お布団片付けますね〉
「あ、いいよ 俺が…」
〈え?〉
「わっ!?」
"バターン"…
あ、…まずい…押し倒してしまった…
〈!!〉
「ご、ごめん…申し訳ないんだけど、ちょっとそのまま動かないで…」
〈あ…〉
たぶん、何があったのか察したんだと思う…
亀井さんの顔がみるみる赤くなっていく…
勘弁してくれ…
いや、そう思ってるのは亀井さんのほうだよな…
「ごめんなさいっ」
〈大丈夫…ですから…〉
やっと落ち着いた俺は、亀井さんに謝り倒したんだけど…目が合わないんだよな…
「えっと…」
"コンコン"
「あ!?はーいっ」
{お食事をお持ち致しました…よろしいでしょうか}
「は、はいっ!」
タイミングが良かったかもしれない…
俺達は向かい合って座って
食事が配膳されるのを待った
仲居さんが料理の説明をしてくれたけど
申し訳ないが…なんにも頭に入ってこなかった…
「…食べよっか」
〈うん…いただきます…〉
あ、うめぇ…さすが豪華な部屋の食事だー…
〈…写真撮りたい…〉
「すごいもんね 俺も撮っておこう
ちょっと、食べちゃったけど」
〈ふふ〉
パシャ、パシャッ
笑ってる 可愛い
楽しいなー本当…
あ、やべ そういえば部長に連絡してなかった
Rileしておこう…
「まったく…」
〈?〉
「あ、部長に連絡してなかったからRileしてた」
〈ありがとう〉
「ごゆっくりーだって…あの人はー本当に…」
〈…〉
「ん?どうかした?」
〈あ…いえ…〉
「俺ね」
〈はい〉
「今とっても楽しいよ 亀井さんとこうしてご飯が食べられて 今日1日本当に楽しかったんだ」
〈高橋さん…〉
「ありがとね」
〈え?〉
「俺が疲れてると思って言ってくれたんでしょ」
〈あ…〉
「そういう気遣いしてくれるところも好きだよ」
〈え…っ〉
「良かったら、また美術館デートしてくれる?」
〈…はい!ありがとう〉
「うん」
あー腹いっぱい うまかったー
仲居さんたちが片付けてくれた
「亀井さん、少し外歩かない?」
〈うん…〉
手を差し出したら繋いでくれたから、
そのまま外へ
腹ごなしに少し歩いて
川沿いの橋の上に来た
「真っ暗にならないうちに写真撮ろっか」
〈うん!〉
「よし、撮れたよ じゃあ、送るね」
〈うん…あ…それ…〉
「あ、はは 勝手に待ち受けにしちゃった」
〈…わたしも…〉
スマホを見せてきた
「嬉しいよ」
〈うん〉
「ねぇ、名前で呼んでもいい?」
〈うん〉
「葉子ちゃん」
〈はい…将太さん〉
「あー幸せ」
〈…わたしも〉
笑顔で見つめてくれてる
可愛い
その日は図録を見ながら話してる間に二人とも寝落ちしちゃって…
仲居さんのノックで起きた
朝の食事を終えて、身支度をして
チェックアウトをして車に乗り込んだ
「バタバタになっちゃったね」
〈でも楽しかった〉
「良かった 俺も!」
〈将太さん、帰りもお願いします〉
「任せといて!」
行きと同様にラジオを聴きながら
サービスエリアに寄りつつ
会社まで帰ってきた
「もしあれだったら家まで送っていくよ」
〈その後、将太さんはどうするの?〉
「車を返して家に帰るよ」
〈じゃあ、一緒に車を返しに行きたい〉
「いいの?」
〈うん〉
「じゃあ、一緒に行こうか 荷物も置いてこよう」
〈うん!〉
「よし…これでいいね」
〔あれー高橋くん〕
「あ!丸山部長!いらしたんですね」
〔こっちは仕事中だからね
昨日はお疲れさまだったね?彼女が…亀井さん?〕
〈あ…亀井です…〉
〔ごめんねー桐島がおつかい頼んじゃったみたいで 足りなかったら言って?〕
「お金は全然…返さなきゃいけないんで明日渡しておきます 荷物はデスクに置いてきちゃいましたけど、何だったんですか?あのおつかいは…」
〔うーん…俺の口からはなんとも…ま、明日確認してみてよ じゃ、お疲れ〕
「あ!お疲れさまです…帰ろうか」
〈うん〉
そこから近くにある葉子ちゃんの部屋に送ってから俺も自分の部屋に帰った
さすがに疲れてそのまま寝てしまった
起きたら葉子ちゃんからRileが何通か来ていて…
心配かけちゃったな
「あ!桐島さん!」
〔お疲れーおつかい置いてあったの受け取ったよー助かったー〕
「何のおつかいだったんですか!?」
〔んー?気を回してやったんだけどなー〕
「え?」
〔…お返しだ うまくいったようで何より〕
…やられた!!!
「あ、これお金…」
〔取っておきな ご祝儀!〕
「気が早いですよ…」
〈あ!将太さん…〉
「葉子ちゃん!ごめん 帰ったら寝ちゃってさ」
〈ううん お疲れ様でした もう大丈夫?〉
「うん!バッチリだよ」
〈よかった…〉
《おいおいー高橋くんさー仲間だと思ってたのに》
「あ 田口さん…お先です すみません!」
《いいよいいよ めでてぇ!》
「ありがとうございます!」
〚ほぉーそうなったかー〛
「あ、三井さん おはようございます」
〚おはよ 亀井ちゃん 何かあったら俺に言いな〛
〈…うん!〉
「ちょっと!無いようにしますから!」
三井さんはにやにやしながらデスクに戻っていった
〔はい、これー温泉まんじゅう!各自取りに来て〕
…みんなの分だったんだ
あれ?ストラップはどうしたんだろ…
それから、1週間ごとに各部署の写真を撮ってはSNSにアップして
フォロワーもだいぶ増えたようだ
ーー早いもので
祭りも2日目を終えようとしている
大盛況で終わってホッとした
俺は、各部署の手伝いをしたり体調が悪い人がいないか見回りをして過ごした
もちろん、葉子ちゃんと
{あーっあーっ、コホン
四葉工務店、社長の双葉です
本日は、我々の催した祭りに来てくださりありがとうございます!
こんなにたくさんの人が来てくれるとは思ってもみなかったので、我ら社員一同喜んでおります!
これからも地域貢献の一端を担えるよう、頑張ってまいります!
さて!我々は各部署対抗で売上を競っておりました
集計が終わりましたので、しばしお付き合いください
さぁ、社員諸君!1位から発表するよ
1位は………建築部!}
『よっしゃー!!!!』
{2位は………設計部!}
『あーーー!惜しいっ!』
{3位は………リフォーム部!}
『あーっ!でも頑張ったな!』
{ありがとうございました!
これも皆様方がいらしてくれたお陰様であります
最後に、我々から地域の皆様に、
サプライズを用意してございます
こちらも、お楽しみください…
用意はいいかな?うん、では参ります
3 2 1 GO!}
"ヒューーーッ、ドーーーン…"
"パチパチ…"
〈わーっ…〉
「すげぇー…」
まさか、
上層部がこんなサプライズを用意してたなんて…
〈将太さんと一緒に見られてうれしい〉
「俺も 他の花火大会も一緒に見に行こうよ」
〈うんっ!!〉
俺達は手を繋いで大きな花火を見あげた
【丸山point of view】
〔金掛けすぎじゃない?どーせ社長でしょ?〕
〔まぁ、そういうことだな〕
〔でも綺麗…〕
〔雅恵、花火好きだったもんな〕
〔うん!典和は?好き?〕
〔好きだよ 雅恵と見られるやつなら〕
〔なにそれ?〕
〔…俺と結婚してくれないか ほら、左手〕
〔…うんっ〕
〔…愛してるぞ、雅恵〕
〔あたしも愛してる〕
薬指に指輪をはめた後、
俺たちは花火を見ながらスマホで写真を撮り合う
そのスマホには
お揃いの御当地ストラップが揺れていたーー
タイトル〘恋の橋渡し〙
Fin…
こちらの記事はnote様で同一名義にて投稿しております。
再編集して投稿しております。




