我ら㈱四葉工務店.リフォーム部1
「失礼しまーす!総務の桜井夏菜です!
1ヶ月間よろしくお願いします!」
〔桜井さんだね よく来たね
私は部長の鈴木だ よろしく頼むよ〕
〚…女かよ〛
「え?」
〚…双葉充だ〛
〈深山雪乃でーす よろしくねぇ!〉
《篠塚大樹です よろしく》
[四谷雛子って言います!よろしくです!]
「よろしくお願いします!」
みなさんのお名前をしっかりとメモした
〔それで、我々は何をするのかな?って言っても、私はまだお客様の対応が何件か残ってるんでね
そちらは私に任せてくれ 充、後は頼んだよ〕
〚わかってます〛
〔じゃあ、桜井さん 頼むね〕
「はい!えっと、みなさんは公民館の手前の部屋が割り振られています その部屋は調理などはできませんので…うーん
室内で何かできることを決めましょう!」
〈ねぇ!お化け屋敷はどう?〉
《いいですね!楽しそうだ》
[楽しそうー!]
〚あー確かに…〛
「お化け屋敷、いいですね!ではそのように報告しますね 内装はどうしましょう?」
〚…段ボールやパーテーション、長机とか使えばいいだろう あとは小物関係だな〛
「はい」
〚とりあえずその部屋を見てみないとわからないからな 行くぞ〛
「…」
〚おい!お前だ!早く来い!〛
「え?は、はいっ!」
双葉さんに連れられて公民館に向かった
「こんな感じなんだー…」
〚お前も初めて来たのか〛
「はい」
〚…この大きさなら…〛
「メモとかいりますか?持ってますけど」
〚ちょっと黙ってろ〛
「…はい…」
何この人ー!ジャイ◯ンみたい!
しばらくして
〚帰るぞ〛
「え?あ、はいっ」
全然教えてくれないし
事務所に戻ると深山さんがスタンバっていて
〈お疲れー 準備出来てるわよ〉
「?」
〚縦…cm、横…cm、
段ボールは50もあればいいだろう
パーテーションは大きさにもよるが10個ってところだな カーテンも欲しい 20枚ってところか〛
〈あとは?〉
〚長机より、小さい机の方が動かしやすそうだ
学校から借りられるか聞いてみてくれ
あとは小物だが…ランタンとかクリスマスの時に飾るようなやつがあるだろ あーいうののお化け屋敷風なやつなんかを見てきてもいいな
あと、スポットで冷やす冷風扇か何かがあってもいいかもしれんな〛
〈そんなとこ?〉
〚とりあえずな〛
〈OK はい!これ 本部に報告してくれる?〉
「あ、はいっ!わかりました!」
すご…双葉さんと深山さんの連携プレー
本部に持っていって、了承を得たから
リフォ部へ戻る
あれっ…ドアが開いてる
〚あいつはいらないだろ、使えそうにないし〛
〈ちょっと…まだ来たばっかりよ?その判断は早いわ〉
《様子をみましょうよ 本部に行って報告してくれてるんですから》
あ…使えないってわたしのことなんだ…
[どうしたんですかぁ?入んないんです?]
「あ…入ります すみません」
後ろから四谷さんが来て話しかけられてしまった
〚…〛
「失礼します 本部からの了承が取れました
このあとのスケジュールなんですが…」
〚それなら俺たちでやるからいい〛
「…」
〈充!〉
〚内装はそもそも俺たちの本職だ
信用できる仲間だけで作ったほうがいいだろ〛
「…」
《言い過ぎですよ…》
「…そりゃ、わたしは内装のことなんてわかりませんよ…だからって…まだ何もしていません!仕事をさせて下さい!少しでも力になりたいんです!」
〚…!〛
〈ごめんなさいね 一緒に頑張りましょう〉
「深山さん…ありがとうございます!頑張ります!」
そこからは、空き時間に内装のことも勉強しながら
後日配送される材料が来るまで
今すぐに買えるものを調べ上げて買い物に同行して
みなさんの邪魔にならないように
今後必要になるだろう調べ物は先に調べておいた
みなさんに置いていかれないように頑張った
あっという間に1週間経った
必死に頑張ってたのに…
「うそ…」
カーテンを縫って作った暗幕を踏んづけて破いてしまった
〚これ、やったのお前か?〛
「す、すみません…今すぐ直しますから!あっ、だめだ…わたし、裁縫が…」
〚…もういい 貸せ〛
…双葉さんがあっという間に直してくれて…
「すみません…すみません…」
〚…俺が言ったことを気にしてるなら、もう気にしなくていい 良くやってるのは見ていた〛
「え…」
〚二度は言わん ほら、行くぞ〛
「は、はいっ!」
見てて…くれたの…?
1週間後ーー
材料が揃った 学校から机も借りられて、
双葉さんたちが運んでくれたから一気に作り上げる
3日でお化け屋敷そのものは出来上がった
早い…
「あとは、おばけの配置と服装ですね!」
〚配置は考えてある 服装は…シーツか何かを縫い合わせたらどうだ?〛
「いいですね!」
双葉さんが話したものをしっかりとメモして…
シーツを買いに行く日までの間に
ちょこちょこと小物を買い足したり
借りてきたスポットクーラーの置き場所などの調整もした
〈桜井さん、買い物行こうか!〉
「はい!」
〈お昼ご飯も食べてきちゃうねーよろしくー〉
〚わかった〛
この日は深山さんと買い物に向かった
〈どう?もうすぐ3週間だけど充の扱いには慣れた?〉
「はい!最初はびっくりしましたけど…」
〈ごめんなさいね あいつ、ちょっと拗らしてんのよ〉
深山さんが笑いながらそう言った
「お2人って…連携バッチリですよね あの…」
〈やだ、付き合ってないからね?〉
「あ…そうなんですね」
〈ふふ ホッとした顔したわね〉
「あ!いえ…」
〈私ね、建築にいとこがいるのよ 辻村って言うんだけど そいつと充が同期でね それで仲良くなっただけだから 安心して?〉
「安心、だなんて…そんな…」
〈ふふ さ、着いたわ!行きましょう〉
「はい!」
シーツを10枚と、その他にもお化けに扮する時のかつらなども購入して
ランチをして帰った
「ただいま帰りましたー!」
〈あれ?充は?〉
[また、アレなんですよぉー深山さんたちが出かけてすぐに]
「アレ?」
〈はぁ…あいつ、たまにあるのよ
サボリ 探すわよ 桜井さんもお願いね〉
「はいっ!」
双葉さん、たまにどこかに行ってしまうそうで
探すって言われても…うーん…
「ん?何この部屋…」"ガチャ"
〚は?〛
「あ!!」
〚おい、でけぇ声出すな!良いから入れ!早く閉めろ!〛
「…はい」
〚何でここがわかった?〛
「偶然です…」
〚誰にも言うなよ 俺の癒しの部屋なんだから〛
「わかりました!じゃあお邪魔でしょうから、
わたし出ますね
あ、でもみなさんが探してるんでした…」
〚20分経ったら行く…なぁ〛
「はい?」
〚…ちょっと休んで行けよ ほら、缶コーヒー〛
「いいんですか?」
〚二度は言わん〛
「…はい ありがとうございます!」
優しい人なんだよね
この間のは…初対面で信用してもらってなかったからだったんだと思う
10分くらい話して、先に行けと言われて
事務所に戻った
〈いた?〉
「いないんですー」
[あたしも見つけられませんでしたぁ]
〈ったく…〉
〚なんだ〛
〈あ!やっと帰ってきた!サボってんじゃないわよ〉
〚うるさいぞ…で、シーツは?〛
〈これこれ〉
〚おい!お前〛
「?わたしですか?」
〚手伝え〛
「は、はい!」
[あたしも何かお手伝いすることありますかぁ?]
〚深山を頼む〛
[…はぁい]
さっきの秘密の部屋に連れて来られた
「あ、あの…わたし、使えないですよ?」
〚気にするなと言っただろ〛
「あ、そうではなくて…裁縫…駄目なんです…」
〚知ってる〛
「え?」
〚あいつじゃキャンキャンうるさいんだよ〛
…深山さんじゃないよね 四谷さんかな
〚不本意なんだが〛
「はい?」
〚お前といると落ち着くんだ〛
「…ありがとうございます」
〚終わるまでそこにいろ〛
「はい メモ、書き直したりしてていいですか?」
〚好きにしてろ〛
落ち着くだって…
うれしいな… ふふ
きっと、双葉さんはパパっと終わらせるだろうから
わたしもメモをしっかり書き込んで
双葉さんが終わるまでに終わらせた
〚そういや何書いてるんだ、それ
いつもメモってるな〛
「今までのことですよ 忘れないように記録してるんです」
〚何のために〛
「この経験が何の役に立つかわからないでしょう?わたしは総務ですけど、もしかしたら役に立つことがあるかもしれませんから」
〚ふーん…〛
〚さてと、終わったぞ これ、運んで置いてくれ
俺はもう少しここにいる〛
「はい!わかりました!」
〚あっ、出るとき気をつけろよ〛
「はい!」
…誰も見てない よしっ!事務所に戻ろ!
「できましたよー!」
〈さすが早いわねー充はサボり?〉
「どっか行っちゃいました」
〈そう ま、いいわ〉
「あと、足りないものとかはあるんでしょうか?」
〈んー大丈夫でしょう!本番まであと1週間ちょっとだから、おばけの練習しなきゃね!〉
「はいっ!あ、わたしは受付でしたっけ」
〈そうそう…〉
深山さんと話していたら
急にドアが開かれた
"バァンッ"
「ひっ!」
〈びっ…くりした…充、なに…〉
なんか…ズンズン近づいてくる…え?怒ってる…?
〚てめぇ…〛
「え?」
〚お前のことを信用した俺がバカだった
約束したばかりだってのに人にベラベラ話すとか…
俺との約束なんて、そんなもんだったんだな…
もうお前のことなんか信用しねぇ〛
「え?ちょ!ちょっと待ってくだ〚言い訳なんぞ聞きたかねぇんだよ!どうせあと1週間だろ?元々お前に出来ることなんかねぇんだから
もう来なくていいぞ 帰れ〛
〈ちょっと、充!〉
《何で急にそんなこと…これまで一緒にやってきてくれた仲間じゃないですか》
〚はっ…仲間だぁ?たった3週間じゃねーか
あ?まだいたのかよ…二度と俺の目の前に現れるな〛
…何が起こったの…?
いきなり、怒鳴られて
仲間とも思ってもらえてなかった…?
ふらふらしながら
総務の事務所に戻っていた
〔あれ?桜井さん…?ちょっと、どうした!?〕
「部長…どうして、わたしをリフォ部に派遣したんですか…?」
〔…適材適所を考えた上での配置だったんだが…〕
「…もう来るなと言われました
最後までやり遂げられなくて、すみません…」
〔…よく頑張ったな ここにいるといい〕
「はい…」
【丸山point of view】
〔…おい、充 俺の信頼している部下に何をした〕
〚丸山サン、あの女なんなんすか…なんであんな女寄こしたんです?〛
〔聞き捨てならないな…〕
〚だってそうでしょう!?あの女、俺との約束を…〛
[…違うんですっ!!]
〚あ?〛
[すみません…さっきのは…]
この子の説明によると 充が内緒で使っていた部屋から桜井さんが出てきてたのを見ていたこの子が、
充を呼びに来たとき、
睨みながら〚あいつに聞いたのか?〛と聞かれて
怖くて頷いたってのを
充が桜井さんに裏切られたと思い込んで、怒鳴り散らしたってことらしい
〚…は?〛
[すみません!怖くて…盗み見してたなんて、言えなかったんです…それが…こんなことに…すみません!
ごめんなさいっ…]
〚…〛
〔充…君はこの3週間、桜井さんの何を見てきたんだ?
彼女が余計なことをしゃべるような人間でないことは、君にもわかっていたことだろう?
それとも、そんなこともわからないくらい見る目がなかったということか?〕
〚…〛
〔どちらにしても、彼女はもうここには来ないってことでいいんだよな?〕
〚…あいつと話さねぇと…〛
〔悪いが今の君には会わせられないからね じゃ〕
…はぁ ほんとに…拗らせてんなー!こいつは!
とりあえず桜井さんの様子をみてこないと…
【双葉point of view】
[本当にすみません…]
〚もういい〛
《充さん…これ、落ちてました》
〚あ?これ、あいつの…?〛
そのメモには俺たちのことや、今までの作業内容などが事細かに書いてあった
双葉充さん…ジャイ◯ン 優しいかも?
繊細な人 お裁縫の縫い目が綺麗
何かつらいことでもあったのかな
たまにつらそうな目をしてる
そのあとに、
少しでもみなさんの役に立てるように頑張る
そんなことが書いてあった
なんだよ、ジャイ◯ンって…
それから、休み時間になると総務に向かった
あれから2日も経ってる
会わせないと言われたけど
会わないわけにはいかなかった
〚丸山サン!!〛
〔充…何回来ても彼女はこの部屋にはいないんだ〕
〚どこ行ったんすか!?〛
〔さぁね 見つけられるもんなら見つけてみなよ〕
…
そんなこと、言われたって
どこを探しても、あいつはいなかった
倉庫にも、休憩室にも…
あいつは、すぐに俺のこと見つけてくれたってのに
なぁ、どこにいるんだよ
俺があいつなら…
あっ…なんでこんな簡単な場所
思いつかなかったんだ
俺は急いで向かった
あの場所しかない…
公民館だ!!
〚やっと…見つけた〛
「あ…」
【丸山point of view】
〔事情は聞いてきた 充が勘違いしたようだね〕
「…そう、ですか…」
〔桜井さんを、どうしてリフォ部に派遣したか聞いてきたね〕
「…」
〔充はね、社長の息子なんだ〕
「…え!?」
〔やっぱり知らなかったか それを知っている女性社員から、いろいろ…まぁ、想像はできるだろ?
"社長の息子"ってだけで言い寄られることが多すぎて 自分の周りに信用できる人しか置きたがらないんだ 本当に拗らせてるよな…
俺は充の指導係だったから
そういう事情もよく知っていてね
今回の祭りは、充にとってもいい機会になると思った…君だから、リフォ部に派遣したんだよ〕
「?あの…よく、わかりません」
〔君は、誰に対しても きちんと意見が言えるからね 部長の俺にも、充にも
それに頑張り屋だ あのメンバーに迷惑がかからないようにってひたすら真面目に取り組むと思った
例え、充が社長の息子だとわかったとしても、それで態度を変えることはしないだろうからね〕
「すみません 期待に応えられなくて…」
〔何を言っているんだ 期待以上だよ〕
「え?」
〔大丈夫 きっと、うまくいく〕
「…?あの…」
〔それで、君はどうしたい?〕
「リフォ部のみなさんの…少しでも力になりたいんです」
〔…うん そう言ってくれると思った
そこで提案なんだが〕
「はい」
〔少し、隠れててくれないか〕
「…え?」
〔充のために 頼むよ 悪いようにはしないから〕
「…はい…」
あいつが、自分で見つけ出さないといけないんだ
これからのことも、君のことも
【桜井point of view】
〔あいつは昼休みに会いにくるはずだ
だから昼休みの間だけ どこかに隠れててくれ〕
そんな事言われても…わたしがいられる場所なんて
それでも、自然に足が向かったのが
公民館だった
となりの公園では建築部の方々とあやちゃんが
公民館の奥の部屋では設計部の方々とえりちゃんが
作業していて
みんな…眩しいなぁ 楽しそう…
わたしも、もっとあんな風に役に立ちたかったな
誰もいないお化け屋敷に入って
双葉さんが入るはずのスペースがあるから
そこにお邪魔して隠れていた
あれ!?手帳が見当たらない…
どこで落としちゃったんだろう はぁ…
どうやって時間潰そう…
はぁ…ひんやりして、気持ちいいなぁ…
眠くなってきちゃうよ
「双葉さん…」
でも、2日経っても誰にも見つからなかった
はぁ…今日も見つからなかったらどうしよう
「双葉さぁん…」
涙が出そうになるのを必死に我慢する
わたし、いつまでここにいればいいの…
…
〚やっと…見つけた〛
「あ…」
〚遅くなった…勝手に勘違いして、怒鳴ったりして
悪かったな〛
「…」
〚…これ お前のだろ〛
あ、わたしの手帳…
〚悪かった お前は俺らのことをよく見ていてくれてたってのに 俺は…〛
「…」
〚謝っても許されることではないのはわかっている
だけど、頼む 祭りが終わるまで…
また力を貸してくれないか〛
「…はい」
〚良かった…お前がいないと…〛
「え?」
〚いや…よし、帰るぞ 見つけたら連れてっていいと丸山サンにも言われてんだよ〛
「え?あ、はいっ」
車で事務所まで向かう
〚おい、それよりジャイ◯ンってのはどういうことだ〛
「!み、見ました…?」
〚あぁ お前がいなくて暇だったからな
全部読んだ〛
「全部!?…怒ってます?」
〚いや?線が引いてあって消してあったしな〛
「最初は、なんて人なの!?って思ったんです…」
〚…だろうな〛
「でも、優しい人でした」
〚お前…俺に怒鳴られたの忘れたわけではないだろ〛
「怒鳴られましたけど…目がつらそうでしたから」
〚…〛
「あの目が怖かったら、もう近寄りたくなかったかもしれませんね」
〚…気をつける〛
「ほんとですよ!」
〚…すまん 着いたぞ、ほら〛
「え?何ですか?」
〚入りづらいだろ 腕貸せ〛
「え?わっ!」
腕を引っ張られて事務所へ
〈桜井さんっ!!おかえり!!〉
「み、深山さん!?」
抱きつかれてる…心配かけちゃったんだ…
[本当にごめんなさいっ!!]
「四谷さん…謝らなくていいですから!」
《よかったよかった》
「篠塚さんも…また…お世話になりますっ
よろしくお願いします!」
〈よかったぁー!
さっ!充、あんたの奢りでご飯行くわよ〉
〚わかってるよ〛
《ごちになりまーす!》
[やったぁー!]
〚何してんだ お前も行くんだよ〛
「え?あ、はいっ!」
どうしてだろう、腕を離してくれないのは
「あの、双葉さん」
〚なんだよ〛
「腕、離してほしいです」
〚…ほら、乗れ〛
そう言うと、双葉さんは助手席のドアを開けた
「え?はいっ」
みなさんは後ろに乗り込んで 出発した
車の中では、やっぱりわたしもおばけになりなよって深山さんが提案してくれて
明日は祭りの前の最後の休みで
明後日リハーサルをする前に、1回わたしがお客さん役をすることになった
「うわぁ…」
何このお店…高そう…
〈あんたさぁ…なにこの上流階級の行きつけみたいな店…〉
〚うまいもんの方がいいだろうが〛
〈バカね〉
〚なんだと!?〛
〈確かここから2本先にロイフあったわよね?〉
《ありますね》
〈行くわよ〉
〚おい、勝手に決め「双葉さん、行きますよー」
〚…〛
わたしが手を引っ張ったら黙ってしまった
あれ…?怒って…ないよね?
〈ふふ 私が運転するわ 充と桜井さんと四谷さんは後ろ 篠塚くん、前 早く〉
《はーい》
「はいっ!乗りますよ!双葉さん」
〚お前、こっち〛
「え?あ、はい」
真ん中になっちゃった
すぐにロイフに到着したので、お店の中に
あれよあれよと双葉さんのとなりに座らされた
わたしはハンバーグのセット
双葉さんはオムライスとエビフライ、カニクリームコロッケのプレート
深山さんはビーフシチューのオムライス
篠塚さんはロースかつ膳
四谷さんはカレーを選んだ
〚なぁ、それうまい?〛
「はい!おいしいですよ 食べます?」
〚おう エビフライ食うか?〛
「メインじゃないですか!もらえません!」
〚いいよ ほらやる〛
「えぇ…ありがとうございます…あっ、ポテトも食べていいですよ」
〚おう〛
〈へぇー?〉
「?」
〚なんだよ〛
〈あんたがシェアするなんてことあるのね〉
「え?」
〚…うるさいぞ〛
「…普段、こういうのしないんですか?」
〈初めて見たわね〉
《うん》/[はい]
「…え」
〈随分わかりやすいのね♪充〉
〚うるせぇ〛
〈あたしもカニクリームコロッケ食べたぁい〉
〚やるわけねぇだろ!…あ〛
「…」
〈ね?〉
《俺らお邪魔なんじゃないっすか》
〈もうちょっといじめたかったけどぉ…行こっか〉
[はーい!ごちそうさまでーす!]
「え?待ってくださいっ!」
〈また明後日ね♪桜井さん!〉
「み、深山さぁん…」
3人は行ってしまった…
〚…俺と2人じゃ、嫌だってのか?〛
「い、いや…そういうことではなくてですね…」
〚じゃあいいな コーヒーとか頼むか?〛
「あ…いただきます」
〚あっ!〛
「え?」
〚俺んち行けばいいか〛
「えぇ!?」
〚ばっ!声でけぇんだよ〛
「…すみません」
〚よし、行くか〛
「は、はい…」
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