第二十六話
すみませんいろいろ間違いました!
これは、二十五話の補則だと思って下さい……。
専属騎士は、一般的な騎士とは性質が異なる。
この世界での騎士とは、主に国内の治安を守る、警察のような事をやっていて、戦となれば先陣として敵を蹴散らす、そんな男の子の憧れ職業ベスト3に入るような、そんな存在なのだ。
一方専属となるとそれは変わる。
専属とはつまり、その人を主とし、命と剣を捧げ、主の剣となり盾となる騎士のこと。
戦争になっても、主の命令がない限りは行かず、守る事に徹する。
一部では腰抜けだなんて言われるが、主を見つけられたというのは、騎士にとってとても名誉な事。
……だが。
「私はこれでも王妃だ。狙われる事も多い。護衛はいるが性別もちがうし少々心許ない。そこで、君に是非専属となってほしい。所謂スカウトだな!」
え、ええー………。
「わ、私では役不足かと……」
「聞けば、あの『破壊の竜騎士』と名高いブレントン殿の弟子と言う。あの方についていける時点で、合格だ。」
何その二つ名。一体何したんだよ祖父様。
「し、しかし、将来に関わりますので、返事は保留にしてほしいのですが……。」
「うむ。よかろう。」
ホッ、よかった。思ったよりあっさり引いてくれた。
「……奴は、一度欲しいと思った物に対する執着が激しい。気をつけるのだ。」
お、王様!?不吉ですよ!!
「それと、ウィル殿。是非、これからも私と交流してくれんか?共感することが多い。」
「はい、身に余る光栄に存じます。」
あ、なんか仲良くなってますね。二人。
こうして、一先ず無事に帰って、念願の護衛兵の方々全員と勝負できた。
やっぱ、何人かはまだ倒せないな。まだ精進しないと。
何故か皆顔色が悪かったけど、大丈夫かな?
……そしてその後、驚くようなペースで王妃様からスカウトの手紙が届くようになった。
あ、ちなみにウィルと王様は文通相手になったそうです。




