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コクリと頷いて先を話す。
「そのことは神に気づかれ、この問題は、両一族全体の連帯責任とされたの。間違いを犯した二人はその村から追放。そして、残された天狗たちには同じ過ちを繰り返さないようにつがいで行動をさせ、顔も見えないように外れない面を付け、一族の力の半分以上を奪った。そして人間は神との交渉権を失い、今まで一緒に生活をしていた天狗たちの記憶を消されたの」
「外れない面って、それのことか」
「…あぁ。他人が無理に外そうとすれば、その者には相応の報いがくる上に、その者の前では二度と外れないそうだ」
自身のモスグリーンの面を指しながらそう答える。
「それに、生活してた記憶すら消すなんて、相当念入りね」
呆れたように肩を竦める雪ちゃんに心中同意してると、風花が先を続けた。
「でも、突然のことに天狗たちは驚いたわ。当然受け入れることは出来ない。祭壇に詰め掛けた彼らは口々に文句を言い、やがて誰か一人がこんなことを言ったわ」
祭壇が現れ、天狗が所狭しと詰め寄せる。その中の誰かが叫ぶのと同時に風花がその言葉を口にする。
『そのようなことを言うのであれば、いっそ我らも『ヒト』にしてくれてもよいではないか!』
「その言葉に、最初は他の天狗たちは戸惑ったけど、次第に共感するのが増えていった。そして、神は最終的に一つの妥協案を出したわ」
光に包まれた何か(神の化身のようなものだろう)から言葉が聞こえた。
「しからば嘘偽りの欠片も無く――を示せ。それを示せた者は面が外れ、羽は抜け落ち、人になるだろう」
その直後にリカッサの気配を感じる。
「もう…落ち着いて話も聞けやしない」
「無粋な連中には御退席願うとしますか!」




