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「ここって…?」
真っ白が大多数を占める場所。突然の光の奔流に襲われて気を失って意識を戻したと思ったら良く分からない空間に投げ出された。状況は全く呑み込めていない。ぼんやりとしていると、地鳴りのようなものが響いた。
「な…何?」
音のした方へと首を向けると、そこにはよく分からない巨大な生命体がそこにいた。
「!」
本能的な恐怖を感じる前に―向こうに見つかる前に身を隠せる位置へと逃げる。木の背後と思われる場所に着くまでには何とか見つからずに済んだ。
「はぁ…はぁ…」
ほんの数メートルしか走っていないと言うのに心拍が異常なほどにまで高まっている。見つからないことを祈りつつ、その場で腰を下ろした。
「一体…何が起こってるの…?」
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「今の、一体何だったんだ?」
リカッサが消滅したらワンテンポ置いてから再び短銃の形状に戻ったそれを見降ろしながら呟く。
「うーん。安定性と命中精度を深層心理で望んだんじゃないのかな?よく分からないけど」
「そんなもんかねえ…」
よく分からないけどリカッサを倒せたから結果オーライと言う事にしておこう。
「!もう一体来た…」
雪ちゃんの言葉に咄嗟に拡散して向き直る。
「…!風花、上に飛ぶぞ!」
「へっ?きゃっ!」
回避が間に合わないと踏んでちょっと油断していた風花を抱えて疾風が上空に飛び上がる。と、ギリギリその射程から外れてリカッサが駆け抜けていった。第一関門突破と言ったところだろうか。
「不意打ちなんて…卑怯!」
抱えた状態から解放された風花が一人で飛びながら懐から何かを取り出す。それは葉団扇のような形状のものだった。
「風よ、刃になって切り刻め!」
それを横に一回払う。刹那の風が一陣通り過ぎ、リカッサはバラバラに崩壊して消えた。
「…風花、あまり神通力は使いすぎるなよ」
「…っ。分かってる」
地面に着地し―上から見て敵の姿が無かっただろう―一息つく二人に駆け寄る。
「すげえな。あんなことできるのか?」
称賛を贈ると、照れた半面、困ったような顔を見せた。
「出来るけど…神通力を使いすぎちゃうからあんまり出来ないけどね」
「神通力って?」
雪ちゃんの疑問に疾風が答える。
「…我らの力の源のことだ。ある意味では、生命力の一部と言えるのかもしれないな。…何を隠そう、力を使いすぎると最悪の場合死ぬらしいからな。…現に、俺の知り合いも友を守るために使いすぎ、そのせいで死んだ」
「強力な力の代償ってことね…。使わせちゃって申し訳ないわ…」
「…そこは気にするな。それは後先考えていない風花のせいだからな」
「酷いよ疾風!」
和やかな空気になっていると要が首筋を掻きながら言いにくそうに入ってきた。
「まぁ、すごい力ってのが分かったところでそろそろ本題に移ろうよ」
「おお、そう言えばそうだったな」
「全く…で、二人とも、この伝承にはどんなことが書されてたの?」
しなければいけないことを把握すべく要が聞くと、答えたのは風花だった。
「あ、えっとね。この伝承は、取りあえず一つの物語が書かれていて、そこにはあたしたち天狗一族がこの呪いをかけられた経緯が載ってたの」




