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「豪邸だ…」


 開口一番それしか言えなかった。自分の家が一体何個分入るかも皆目見当が付かない。


「入って」


 無造作な声に促され要と共に入っていく。


「要、これは夢なのか?」

「逃げたところで、ここは現実だよ」

「お帰りなさいませ、お嬢様。お連れ様はどちらに?」

「いつもの応接室でいい」

「かしこまりました」


 執事と思しき人が五十嵐さんの鞄を受け取り、メイドが脇の通路から出てきた。


「こんばんは。お部屋の方にお連れします」


 しずしずと先を歩くのに着いていく。


「要は一体どこで知り合ったんだ?」

「後で話すよ。なにより、雪にも説明しなきゃだし」


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