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「不惑も気難しいな」
不惑のいなくなった屋上で要は溜息を吐いた。
「えと…は、話があんまり見えないんだけど…。結局どうなるの?」
「ボクが責任を持ってその依頼を受けるよ」
「…お前は一体何者なんだ」
面越しに来る厳しい視線。そんなものをとものともせず、要は笑みを浮かべた。
「ボクはただ、全ての物語を守りたいだけだよ」
「…大義名分だけでは腹は膨れないし、世の中は救えないぞ」
「厳しい意見ごもっとも。けどね、満更嘘でも無いんだよ」
苦笑いしてから目を細めて思いを馳せるように空を見上げる。
「あの子の孤独を救えたのは本だった。それを壊させないってだけだよ」
その言葉に更に疑問符を浮かべる二人。そんな折、昼休み終了のチャイムが鳴った。




