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「う~ん、今日は快晴。昼寝にはいい日だね」

「ま、そんなことしてると、午後の授業には確実に遅刻だな」


 伸びをする要を一瞥し、フェンスにもたれかかる。と、上から影が躍った。その影に導かれるように上を見ると、見えたのは純白だった。


「眼福…」

「へ…?はにゃー!」

「ゴフッ!」


 そんなことを思っていたらそれは落下してきた。顔面に。


「…なんだ、お前か」


 その横に降り立ったのは疾風だった。


「…風花が悪いことをした。ほら、重いんだから早く降りてやれ」

「あたし重くないもんっ!」


 顔を真っ赤にして立ち上がる風花。気にも留めず、疾風が手を伸ばしてくれたので掴んで立ち上がる。


「不惑ー、平気ー?…って、天狗のお二人?」

「…疾風だ。隣が風花」

「あ、よろしく。えっと…」

「ボクは要凌。よろしくね」

「ところで二人とも、こんなとこで何してたの?」

「飛ぶ練習。こういう都会だと目立って中々こんなこと出来ないから、人気の無いとこでやってるの」


自己紹介をしてる三人を見ながら俺は疾風たちの背中を見ていた。そこにはさも当然のように、大型の鷲の様にある翼。


「ホントに天狗なんだな」


 そう言うと、面越しで分かりにくいが、二人は少し沈んだような顔をした。


「あっと…悪い。二人があんまりにも普通だからにわかには信じられなくってな」

「……普通なわけ無いよ」

「えっと…そうじゃなくて…」


 泣きそうな声を出す風花に戸惑いながらもなんとか言葉を探す。


「普通に接せられるからだよ。天狗って、なんか荘厳っつーか、偉そうなイメージあったからな」

「…そう言ってもらえるとありがたい。面が取れぬ以上、風花にも大分不快な思いをさせてしまっているからな」


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