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 そのまま自分たちの教室に戻っていく二人を見送る。受け取った包みと傘を手に中に戻ると、教室内にいた連中が何やら騒ぎ出した。


「不惑、お前あの天狗に何か関わったのか?」

「そんな大層な事じゃねぇよ。昨日偶然傘貸してやっただけだ」

「それだけでも充分だろ!お礼に何か呪文かなんか教えてもらったりしなかったのか?」


 何なんだ、そのファンタジー溢れる発想は。


「そんなもんあるわけねえだろ。二次元と三次元ぐらい見分けつけろよ」

「だって人間じゃ無いんだぜ?気になるじゃんかよ」


 ――こいつ今何つった?


「馬鹿げたこと言ってんじゃねえよ」

「へ?」


 気が付いたら俺はそいつの胸倉を掴み上げていた。


「あの二人を化物扱いする気か?寝言は寝てから言えよ」

「だって本当の事じゃ―ガフッ!」


 そこまでで俺はそいつの顔面にフックを決めていた。


「不惑、やめときな。停学になっても知らないよ」

「チッ…」


 要の冷静な指摘を受け、手を離してそのまま座っていた席に戻り、食べかけの弁当を片付けて鞄に放る。


「…食べないの?」

「あぁ。何か気分悪いから散歩してくる。お前は?」

「ん、ちょっと待って。ボクも行くよ」


 そう言い自分の残っていたおかずをかっこむ。


「ほほひふほ?」

「取りあえず飲みこめって。そしたら行くか」

「(もぐもぐもぐごっくん)どこに?」

「ひとまず屋上でも行くか」


 俺たちは、まだ呆然とする教室をしり目に屋上へと向かった。


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