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「あーあ、びしょ濡れだよ…」


 髪の毛から滴がこれでもかと言うほどに滴ってくる。帰り道半ばで急に雨脚が強くなったのだからやってられないと毒づく。荷物を風呂場の床に置き、バスタオルで全身と荷物を拭く。


「全く…まさかあの天狗に遇うなんて思わなかったな」


 拭き終わり、荷物をしまいながら一人心地る。

 あの二人について詳しく知っている人物は少ない。ただ、前に要からもらった情報では二人はあることが起こるまでは一定以上離れられないと言う事だ。


「あと…面もなんかあったっけか」


 同じく要の情報だが、髪色と同一のあの面が外れた時『ヒト』になれる。と言うことだ。


「そんな奴らと関われるなんて、世間って案外狭いもんだな」


 喜ばしいことだと感じながらそう呟き、夕食を作るべくジャガイモを手に取った。


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