表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/50

9ページ


 翌日の昼からも、要はどこかに消えていった。また本の中を彷徨っているのだろう。


「忙しい奴だな、ホント」

「なんのこと?」


ホームルームも掃除も終わり、時間の空いた放課後、こうして漆羽と話すのが日課のようになっていた。


「言わずもがな要のことだよ。昨日多少口を割らせたからな」

「へ~。で、どんなことが分かったの?」

「悪い、それの他言はするなって釘を刺されてるんだ」


 苦笑いをしてそう言う。とは言ったもののこれは嘘だ。なるべくあのことはばらまかない方がいいだろう。


「そっか…。あたしも頼みこまないと教えてくれないかな」

「多分無理だな。あいつ、口は堅い方だから」

「…チラッ」

「言っとくが、俺も口は堅い方だからな?」

「ケチ」


 期待するような眼で見てきたがその視線を退ける。一瞬期待する目にときめいたりしたのは秘密だが。


「まぁいいや。ところで、昨日何も無かった?取りあえず生きてるっぽいけどさ」


 そう言えば確かにクライムに銃を向けられてたけど…。


「何かあったと言えば確かにあったけどな」

「遠い目をしてどうかしたの?隠し事?それとも悩み事?」

「いや…何でも無い…のか?」

「あたしに聞かれても困るんだけど…」


 それもそうだが、もしや…?嫌な予感のままに問いかけてみる。


「…またなんか見たのか」

「うん。今度はそこまででもないかも」


 嫌な予感は的中し、昨日と同じように真剣な声音で告げてきた。


「キャッチセールスみたいにものすごい勢いで何かに勧誘されてたね」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ