ガルディオド(Gardiod)
世界樹ガルディオド
世界樹ガルディオドは創世神の一柱であるマナが両親から与えられた種子から発芽した大樹である。その枝葉は世界を覆い尽くし、根はあらゆる地域に蔓延り、その幹は空を越えて伸びていったという。
マナがせっせと世話をしたガルディオドは、創世神が皆、大きく育った頃に花を咲かせた。そして花が散り、実が成れば、それは熟していくとガルディオドの幹をしならせるほど大きく重くなり、海にまで到達した。ついにガルディオドの実は海へと落ち、そこで割れた。
その実には、生命の元、すなわち遺伝子とタンパク質が詰まっていたのだと推測される。そして海に解けたそれらは数億年の月日を重ねて生命へと進化を遂げた。
しかし、生命が繁茂していくにつれて、ガルディオドは葉を散らし、枝が細くなり、根が腐り、幹が枯れていった。
その崩壊はマナの世話でも食い止めることはできなかった。
さらに世界ではマナが減少し、命の営みが息を顰めていた。それによりまだ神々が統治していなかった人間達は戦争を始め、ついには一つの間違った推測を導き出す。すなわち、あの巨大な世界樹が世界の命を吸い上げているというのだ。世界中のヒトから攻め込まれ、生命力の弱ったガルディオドを、マナだけでは守りきれなかった。他の創世神は、混乱する世界を鎮めるために、マナの手助けができるものがすくなかったと伝えられている。
そして、ガルディオドはヒトの手によって焼き払われてしまった。
しかし、ガルディオドは数粒の種子をマナの手に残した。その数には諸説あるが、生命の樹、知恵の樹、ネムリーフェなどがその種子が成長したものだとわかっている。現在では、これらの残された種子とその樹木の総称としてガルディオドという言葉が使われる。