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第12話

「と、いうわけで取り逃がしちゃった」

「……」


 ノアとベラの二人はコテナ号まで戻ってきた。今は操縦室で隊長と話している。


「ええ、分かってるわ。私もモニターで見ていたから目がやられたもの」

「う~、ごめんなさ~い」

「平気よ。それより、二人が無事でよかったわ。今回は強敵だったわね」

「……」


 ベラも腕を組んでうんうんと同意している。


「第三世代、ね。もしも本当なら軍の出番よ。私たちのような賞金ハンターには手に負えないわ」

「じゃあ、依頼やめる?」

「それも怖いのよね。今回ポーンを回収した第三者がいることを考えると、依頼を放棄した途端にコテナ号が襲撃を受けてもおかしくない」

「……」

「まったく、面倒くさいことに巻き込まれちゃったわね……」


―――


「そういえば、明日のお祭りは予定通り開催するらしいわよ」

「え!? あんな爆破とかされちゃったのに?」

「……!」


「こういう時こそ、安全を願って祭りを開催するべきだとかなんとか言ってたわ」

「やったー! 隊長も一緒に行こう?」

「私は遠慮するわ。もう若者と一緒に騒ぐような年じゃないのよ」

「えー! そんなに美人なのに?」

「……?」


「まったくあなたたちねぇ……。じゃあ屋台でなにか食べ物でも買ってきてもらおうかしら。お小遣いは渡してあげる」

「わーい! やったね、ベラ!」

「……!」


 ノアとベラはハイタッチをして騒ぐ。隊長は騒がしいと感じながらも微笑みながらその光景を眺めている。


―――


「ほら、これでよし」

「おー! 似合ってるよ、ベラ!」

「……!」


 次の日、ベラは隊長に着せてもらった浴衣をノアに嬉しそうに見せびらかしている。ノアもすでに隊長に浴衣を着せてもらっている。


「隊長、すごいね!」

「昔、友人とお祭りに行った時に習ったのよ。さてと、そろそろでしょ? 楽しんできなさい」

「うん! いってきま~す!」

「……!」


 手をつないで外に出ていく二人を見送った隊長は一人操縦室に戻る。


「私もあと十歳若ければねぇ。さてと、私は仕事しましょうか」


 隊長はモニターにポーンの映像を映す。


「やっぱり足が普通の第二世代とは違うわね。まるでバッタの脚みたいになって脚力が強化されてる。」


 隊長は嫌そうな顔をしながら映像を消す。


「もし本当にあれが第三世代なら、あなたにも……」


 彼女はモニター端に写った一本の通信回線を見て、懐かしむように呟く。

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