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両親は悪役貴族、娘の私は悪役令嬢…よね?  作者: 葦原 さくら
第六章
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湖の畔で01

鳥籠の小鳥とは、良く言ったものだと思う。

庶民だった私には貴族階級は退屈で、どう過ごそうか……と考える日が多くなった。

お父様もお兄様方も、忙しくていらっしゃるから、構って貰えずにいるのも一つの原因だと思う。

ルーイも、執事になる為の勉強で来ないし。

屋敷から出る事が出来なくて、少しストレスを感じてる。

ルーイが居たら、シャノンを引き連れて外に出掛けるのにそれも出来ない。

普通の令嬢なら、此処まで思わないでしょうけど、私は外に出たい。

だって、外で色々な物を見て回りたいし。

美味しい物も売ってるし。

…此処の料理ほどじゃないけど、賑やかな町の雰囲気好きだし。

だからって訳じゃないけど、遠乗りも良いかもしれないと思うくらい。

お母様は、遠乗りするくらいなら勉強してほしいそうだけど、声を大にして否定したりはしない。

なら、誰かに言付けをして、遠乗りに出掛けようかしら。


「アンリ」


「はい、アリス様」


一言声を掛ければ何処からともなく現れる家のメイドと執事は、本当に優秀よね。


「アーノルドを呼んでちょうだい。遠乗りに出掛けるから、と。お母様にそう伝えて」


「畏まりました」


私の愛馬、スターリンは走る事が大好きな白馬。

ちょうど一週間振りに乗るけど、機嫌を損ねてないと良いな。

家の愛馬たちは皆大人しいけど、へそを曲げる事もしばしば。


「なにもなければ良いのだけど」


澄んだ黒い瞳の綺麗な白馬で、私が一目惚れした事が切っ掛けでお父様に我が儘を言って買って貰った。

本当は、黒馬を用意してくれてたらしいんだけど。

その子は、私の愛馬二号スターダムとしてこの家に居る。

スターダムは私以外も乗せるけど、スターリンは私しか乗せない所も性格が出てて可愛らしい。

アーノルドを待ってると、オースティンに声を掛けられた。


「アリス様、アーノルドの準備が整ったそうです」


「ありがとう、オースティン。一時間程で帰ってくるから、その頃にサラにお茶の用意をしておいて貰って」


「畏まりました。アリス様、この先の湖に行かれては如何ですか?スターリンたちを休ませるのにもちょうど良い場所かと」


そっか。 それも有りよね。

行く場所を考えてなかったから、オースティンてばナイスアイディア!

玄関でアーノルドと合流し、この先の湖に行く事を告げる。

アーノルドも其処を提案しようと思ってたらしい。

……家の執事たち、考える所が同じなのね。

仲が良いから、見てても飽きないわ。

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