↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
両親は悪役貴族、娘の私は悪役令嬢…よね?  作者: 葦原 さくら
第五章
PR
36/41

友人と呼ぶには01

あれから、リリアとは仲が良くなってきている、と思う。

うん、確実に。 誰もがそう思っているだろうと、私でも思う。

けど、私自身がこの関係をあまり乗り気じゃないとだけ言っておきたい。

何故かって? それは今から話します。


「アリス様、難しいお顔をなさってますね」

「ルーイ、来ていたの。…今、リリアの事を考えていたの」

「リリア様の事を。珍しいですね、アリス様が他人の事で頭を悩ませているのは」


ルーイの言い方じゃ、まるで私が考えていないみたいじゃない!

失礼しちゃうわ。


「リリアと初めて会った時に感じた、あの禍々しい気配」

「あっ、言っちゃうんですね」

「事実だもの。ちょっとルーイ…話の腰を折らないでちょうだい。あれを感じてから暫く経つけど、昨日また感じたのよね。なんなの、彼女は。二重人格と言ったら、本当にその障害になってる人には失礼かもしれないけど。違和感はそれを彷彿とさせるなにかがあるのよ。…考えすぎなら、それで良いのだけど」


話し方や仕草はリリアそのもの。

けれど、雰囲気と言うかオーラと言うか、それが異なるのが事実。

シャノンも、それを感じたと言っていたし。

…あの子は本当に、良くわからない子だわ。

リリアの母親に出逢ったあの日、あの人が言っていたあの言葉。

私が幸せになれない、みたいな事を言っていたよね。

勝手に決め付けてくれちゃって、私は私で対策するから良いけど。

…クラウス様はどうしよう。

婚約破棄されても別に良いけど、それはそれで私は面白くないし。

悪役令嬢を演じなきゃいけないのに、未だに出来てない。


「…ルーイがそれをさせてくれないから、なんだけど」


噂は噂だと思ってくれているようだから、クラウス様は人を見る目があるのよね、きっと。

人を見る目がないのは、私か。


「オースティン、城からなにか連絡はあった??」

「いえ、お嬢様宛のものはなにも。手紙が一通、公爵様宛に届いておりました」


誰からかしら? お父様に手紙を書いたのは。

私が考えに浸っていると、ルーイにおでこをピンと叩かれた。

其程力を入れてなかったから良いものの、私は驚いて顔を上げる。


「まーたなにか考え込んでたな?…そのクセ、治らないのな。さて、親父。アリスがお袋の菓子を待ってるって、言ってきてくれ。今日は林檎のタルトを焼いてた筈だから、厨房に居る筈だから」


オースティンは頷き、私に礼をして部屋を出て行った。

気を使わせちゃったかな…、ゴメンね、二人共。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。