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両親は悪役貴族、娘の私は悪役令嬢…よね?  作者: 葦原 さくら
第四章
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正式な婚約05

お茶会が終わり、クラウス様は挨拶をなさっている。

私は近くに居た熟年の執事に紅茶を頼み、お菓子を楽しんでいた。

クラウス様からも許可を貰っているから、二・三個程ケーキを食べている。

ヤバイ、このモンブラン美味しすぎる。

ショートケーキも美味しいけど、モンブランが美味しい!

モンブランが苦手だった私でも食べられるなんて、此処のパティシエは優秀ね。

クリームが私好みの甘さで、食べやすいサイズだからかな。


「――ルーテシア公爵令嬢様、お茶のご用意が出来ました」


私に声を掛けたのは、さっき紅茶を頼んだ熟年の執事だった。


「ありがとう。…どうかなさったのですか?」


紅茶を受け取ったにも関わらず、まだ側に居た執事にそう尋ねる。


「…アリスお嬢様で、合っていらっしゃいますか?」

「私がアリスで間違いありません。どうして私の名前を?」


この熟年の執事は、私の事を国王様から聞いたのだと言って、私を心配してくれて居たのだとか。

この熟年の執事、信用出来るかも。


「ありがとう。…このロイヤルミルクティー、貴方が淹れてくれたの??」

「はい。お口に合いませんでしたか?」


合わないのではない。

ミルクティーが苦手だった私が飲めてしまったのに、かなり驚いた。


「私、今までミルクティーが苦手だったの。でも、貴方の淹れてくれたロイヤルミルクティーは美味しくて、何杯でも飲めそうだから驚いてしまって。美味しい紅茶をありがとう。おかわりを貰えますか?」

「それは大変申し訳ありませんでした。ですが、そう言って頂けて嬉しいです。すぐご用意致します」


熟年の執事は私に頭を下げて、行ってしまった。

マカロンも美味しい。

でも、サラが作ったお菓子が恋しい。

一日に一度は食べないと、落ち着かない程にサラのお菓子が大好きだから。


(…もう帰っちゃおうかしら?)


クッキーを食べていると、あの!と声を掛けられた。

クッキーを楽しんでいたのに、誰よ。

振り返ると、さっき助けたリリアが居て驚いた。


「リリア?貴女も令嬢だったのね」

「はい。フィーリア伯爵家の娘、リリア=ド=フィーリアです」

「先程は挨拶もせずに、ゴメンなさいね。ルーテシア公爵家の娘、アリス=ド=ルーテシアです」

「因みに、僕の婚約者だよ」


急に肩を抱かれ、抱き寄せられたと思ったら。

いつの間にか居なくなっていたけど、今戻ってきてたのね、クラウス様。

クラウス様は笑顔を貼り付けて、リリアに挨拶をしていた。

…どうしたのかしら?

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