表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
両親は悪役貴族、娘の私は悪役令嬢…よね?  作者: 葦原 さくら
第四章
29/41

正式な婚約02

下準備期間、とは言ったものの…私の中での悪役令嬢像ってないのよね…。

そもそも、どうやれば良いの?

嫌がらせ…は、ベタよね。

誰かを陥れる…は、関係ない人も巻き込んじゃいそうだし。

と言うか、私が今やられてる現状なのでは?

ふむ…困ったな、人に迷惑を掛けないで出来そうな悪役令嬢はないものか。

…そんな事出来たら、苦労はしないだろうけど。

それでも! 人に迷惑だけは掛けたくない。


「アリス様、クラウス様がお見えです」


落ち着いた様子で私の部屋に迎えに来てくれた、サラは本当に良いメイド長だ。

アンリに手伝って貰っていた着替えも済み、髪をとかして貰ったからサラサラに仕上がっている。

これでクラウス様にお会いしても、恥ずかしくないわ。


「本当?じゃあ、中庭に通してくれる?お天気が良いから、日向ぼっこしながらお茶をしたいの。サラ、今日のお菓子はなあに?」

「今日はアリス様のお好きな、苺のタルトでございます」


前世からそうだけど、私は苺が大好きで。

ケーキやタルトなどに使って貰えると、凄く喜んでいた。


「やあ、アリス。こんにちは」

「こんにちは、クラウス様。今日はどう言ったご用件でしょうか?」

「僕との婚約が正式に発表されたのは知っているよね?」

「執事から聞きました。王妃様も、お許し下さったのですか?」


王妃様、お城で初めて会ってからお会いしてはないけれど。

…何処と無く、前世でとても仲良くしていた親友に似ている。

あの方を見ていると、そう言った感情が溢れてくる。

…そんな事、あり得る訳がないと言うのに。


「その母上から、アリスに会いたいと伝言を預かってきた。城でのマナーや王妃としての教育を学ぶ事で、色々と言いたい事があるらしい。その時は、僕も付き添うから」


との事で、私は素に戻っていたようできょとんとしてしまう。


(えっ、王妃様から呼び出し?)


頭の中は、それでいっぱいになってしまった。

クラウス様は心配なさってか、私の名前を呼んで下さっている。


「大丈夫です。近々、お城に伺いますと王妃様にお伝え下さい」


…さて、明日は王族主催のお茶会があるのよね。


「クラウス様は、明日のお茶会に出席なさるんですよね?」

「王族主催だからね。アリスも、僕の婚約者として参加してくれるよね」


…此処で参加したくないと言えたら、どんなに良いものか。

しかし、クラウス様の今のお顔を見て同じ事を言えるか。

否! 捨てられた子犬のような表情をしているのよ!?

無理、可愛い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ