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両親は悪役貴族、娘の私は悪役令嬢…よね?  作者: 葦原 さくら
第四章
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正式な婚約01

クリス様と会わせて頂いてから、二週間が経った今日。

国王様からお父様宛の手紙が届いたとサラから聞かされ、そうなんだと思いながら自室で午後のティータイムを楽しんでいた。


(サラの焼いたマカロン、美味しいわ…)


なんて考えながら、紅茶を飲んでいた。

そんな時、シャノンが慌てて私の所にやって来た。

息を切らせながらも、私になにかを伝えようとしている。

それはわかるけど、落ち着いて貰う為に紅茶を飲むよう促す。

数口飲んだのを確認して、どうしたのかと改めて尋ねてみた。


「アリス様とクラウス様の婚約が、正式に決まったそうです!」


はい? 誰と誰の婚約が?

あっ、私とクラウス様の婚約が。

正式に決まったって、どう言う事?


「なんでも、国中に宣言なさったそうですよ。アリス様とクラウス様のご婚約の事を」

「何故、このタイミングで…」

「ーー噂の出所を炙り出す為ですよ、アリス様」


入り口をノックしながらルーイは不機嫌そうに、私とシャノンを見つめている。

いつの間に、この部屋に来ていたの?


「ルーイも聞いてしまったのね、お城で流れている嘘の噂を」

「…怒りを覚えましたね、噂を流した張本人に。処刑したいくらいには」


処刑って、物騒な事を。

まぁ…言われてる此方からすれば、それくらいは思っても良いよね。

…口調が変わるだけで、此処まで違和感があるとは思わなかった。

本当に、ルーイは口が悪かったから。

此処までになったのは、レオお兄様に付いて行って向こうの執事に教育でもされたのかしら?

教育の面なら、サラとオースティンがもってこいの筈だけど。

親だから、嫌だったのかしら?


「アリス様、クラウス様との仲は良好そうですね?見合いとは言え、一国の王子との婚約が正式に発表されるなんて」

「私とクラウス様の仲なんて、悪くはないと思うけど。…良いとも言えるかわからない。嫌われてはないから、そのまま進められたのよ。クラウス様はお優しいから」


本当に、クラウス様はお優しい方。

私なんか、捨て置けば良いのにね。

見付けて下さるのは好都合ではあるけど、そう簡単に見付かってほしくないのよね。

まだまだ私を楽しませてくれなきゃ。

…そうね、わかるなら学園に入学してからがちょうど良いのに。


「アリス様、悪い顔してますよ?」

「…シャノン、ルーイ。私の悪役姿、想像出来ますか?」


出来ない。

そう答える二人に、私はさっきと同じ顔をする。

私は悪役令嬢になるの。

今はそれまでの、下準備期間ね。

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