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両親は悪役貴族、娘の私は悪役令嬢…よね?  作者: 葦原 さくら
第三章
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可愛い妹06

クリス様を抱っこさせて貰い、お城の客間に通して貰った。

クラウス様は、私に付いてくれている。

心ない噂を聞いている貴族やメイド、執事等から守るかのように。


「アリス、こんな所に居たのか。探したぞ」

「レオお兄様」


案内人の若い執事は、お兄様の知り合いかしら?

このお城の執事は、熟練された者が多く、あまり若い人は見掛けない。

若くてもレオお兄様より年上は居ても、年下は見た事がない。

フリードリッヒも、レオお兄様と年が近いけど年上だった筈だもの。

…この若い執事は、ヒューズお兄様と同い年くらいに見えるわ。


「あぁ、アリス。彼はフリードリッヒの弟の、アインハルトだ。アインハルト、妹のアリスだ」


アインハルトさん。

タレ目かつり目かの違いがあるくらいで、容姿は兄であるフリードリッヒと良く似ている。

弟のアインハルトは、タレ目だけど。

其処が可愛らしいのかもしれない。

少し申し訳なさそうな顔で私を見るアインハルトは、兄の態度を知っているようだった。


「お兄様と、仲が良いのですか?」

「城では良く世話になっている。友人と言っても差し支えないだろうな」


あら、お兄様がそう言うのは珍しい。

そう思っても良い方なのね、きっと。


「いえ、僕みたいな者とレオナルド様の仲が良いなど。烏滸がましいにも程があります!」

「では、私と仲良くして下さいな!お兄様、良いでしょう?」


お兄様は笑顔で固まってしまった。

どっどうしたのかしら?

私、なにか変な事を言ったかしら?


「…アインハルト、アリスと仲良くしてやってくれ。兄のフリードリッヒと違って、お前は話のわかる奴だからな」

「お兄様、そんな言い方はいけません。クラウス様の前ですよ」

「良いんだよ、アリス。レオナルドの言う事が正しいからね。アインハルト、僕からも頼むよ。あの噂のせいで、アリスには友達が少ないんだ。良き理解者になってあげて。そう言えば、ルーイは元気かな?」


…クラウス様、ルーイを知っていたの?

其処に驚きを隠せないでいると、お兄様が代わりに説明してくれた。


「俺に付いて城に来たんだ。暫く見なかっただろう?」

「確かに、一ヶ月程見なかったとは思いますが。お兄様がルーイを独り占めしてたのですね」

「いや、独り占めではないんだがな…」


お城への出入りを許すなんて。お父様ってば、どう言うおつもりかしら。

ルーイには、お城での噂など耳に入れたくなかったのに。

…入ってしまってるでしょうね、彼の耳には。

困ったわ…。

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