表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
両親は悪役貴族、娘の私は悪役令嬢…よね?  作者: 葦原 さくら
第三章
25/41

可愛い妹05

クラウス様が私の事で怒って下さるなんて、思いもしなかった。

思いもしなかったけど、国王様が急にクリス様のお部屋にお越しになったのが一番驚いた。

カーテシーを見事に決め、国王様に頭を垂れる。

レオ兄様に誉めて貰ったから、ばっちりの筈。


「アリスではないか。久しいな」

「お久し振りです、国王様。お元気そうで何よりです」

「どうしたのですか、父上。急なお越しで」


国王様は私に顔を上げるよう言い、私の前にしゃがんだ。

…しゃがんだ!?


「アリス、有らぬ噂が蔓延しているのは聞いておるな?」


私が我儘で自分勝手な令嬢だと、そう言う噂の事よね?


「はい。お兄様とクラウス様から、聞きました」

「――王妃にも伝えてある。アリスよ、子供のお主に言う事ではないが…この婚約もなかった事に出来る。…どうする?」


驚いた。 国王様からそんな事を言われるなんて。

クラウス様も驚いて、目を見開いている。

クラウス様自身は、解消する気は全くないだろうけど。

私も、今の所好きな人が居る訳でもないし、作ろうとも思わない。

クラウス様は好きだけれど、今はお友達としてだから。

今後はどうなるかなんて、誰にもわからないしね。


「いいえ、国王様。婚約はそのままでお願いします」

「何故か聞いても?」


興味深そうに、それでいて私の考えを見抜こうとする視線に、もう一度姿勢を正す。


「はい。…今は、言わせておこう思いまして。私は国王様の、人を見る目を信じています。お父様の事も、私の事も、国王様の目でお決めになった事ですから。私は、そんな貴方様を信じています。だって、クラウス様のお父様ですから」

「アリス…」


クラウス様は国王様が見ているにも関わらず、私を抱き締めた。

国王様は、おやおやと微笑ましそうに私たちを見ている。

驚いて固まった私を余所に、少し身体を離して国王様に向き直るクラウス様。


「父上、アリスの事は、僕が守ります!」


そう国王様に宣言なさったクラウス様は、子供と言うより、大人そのものだと感じた。


「クラウス様…」


私を守って下さる事で、不名誉な事を言われるかもしれない。

それでも、私を守って下さると言うのですか?

――ならば私は、貴方様を信じて付いていきます。

悪役令嬢としての断罪イベントなんて、二人を味方に付けてれば怖くないもの。


「クラウス様、私の事は大丈夫ですから。ご自分の事を守って下さいね」


クラウス様はきょとんとなさったけど、笑顔で首を振った。

何故、其処まで…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ