新しい暮らし9
校門をくぐると、生徒たちの喧騒が耳に入ってきた。
ああ、なつかしいな学校か......。
りくとは特筆すべき学生時代を送ったわけではないが、それでも、胸の奥から懐かしい気持ちが湧きあがってきた。
私服のせいか二人は生徒たちからの視線が気になった。
「ねえねえ、あれ神さま候補生じゃない?」
「30歳で童貞とかダサっ」
こんな始末である。
やがて職員室についた。
エリが中に声をかけた。
「神さま候補生なのですが、教室はどちらにいけばいいですか?」
「ああ、それなら三階の一番奥の教室よ」
「ありがとうございます」
りくととエリは三階まで行き、一番奥の教室へと入った。
中にはすでに4名の男女が待っていた。
「お前が三人目か?」
そう言って声をかけてきたのはデブのブ男だった。
肩には、ピンク髪の長髪ロリの女の子が小型妖精となって座っていた。
「俺は中西てると。ここだけの話なんだが、神性エネルギーが89000エネルギーってことで神さまがほめてくれたぜ?お前はいくつだ?」
「72000エネルギーだよ」
「お前もなかなかじゃねえか。だけど神さまになるのは俺だ」
「ああ、そう」
「で、こっちの根暗なやつは関西たいと」
「よろしく」
「よ、よ、よろしくお願いします」
関西たいとという名前の青年はロン毛に眼鏡。おまけに相当やせている。
肩には黒髪ロング、胸は中くらいの平凡な妖精が座っていた。
「僕は西野りくと。昨日ここについたばかりなんだ」
「そうなのか。俺たちだってここに来てまだ三日だぜ。何度もルイに背中流すように言ったんだが、全部無視しやがってよ」
どうやらルイというのは中西の専属妖精の名前らしい。
ルイはピンク髪を揺らしながら文句を言った。
「やっぱりあんたは神さまには向いてないわよ。さっさと私とヤッて元の世界に戻った方が良いわ」
「なんだと!?この、現実世界では女には見向きもされなかった俺様が、ルイという超絶美少女に相手されてるんだぞ!?もう少し世話しろ!」
「いや、あんた9年間家から出てないじゃない」
「ガビーン」
「で、C級妖精のエリちゃんはここに何の用?」
「やめな、ルイ。あんただってB級じゃない」
「だってカナ、縮小化と透明化ができない妖精なんて聞いたことある?」
「妖精学校にはいなかったわね」
「やっぱりあんたは欠陥妖精なのよ!」
「ごめんなさい」
中西がため息をついた。
「ルイ、よその候補生を悪く言うのはやめろ。金髪巨乳もいいじゃないか!」
「はっ?」
「おい、りくと!お前見た目は普通なのに金髪巨乳が理想なの嫌いじゃないぜ!」
中西はりくとと肩を組んだ。
エリは身体をなめまわすように見られて、身震いした。
パチンコで二万やられました。ガビーン。




