第10.3話 第6部隊の日常
「カーネル様! カーネル様!」
第6部隊の隊室。
今日もミルネはカーネルにベッタリしている。
「暑い。もうちょっと離れてくれよ。」
「嫌っす!」
ミルネはさらに密着する。
強力な磁石のように、全く離れる気配がない。
「ほら~ミルネちゃん。隊長が困ってるでしょ~」
シェリーがミルネを引き離そうとする。
「絶対に離れないっす!」
「ほら、隊長も困ってるよ~?」
「困ってないっす!」
「いや、困ってる。」
「カーネル様は照れてるだけっす!」
「照れてねぇよ。」
カーネルはため息をつく。
3人のやり取りを少し離れた場所でカイン、オルガ、レーンは眺めていた。
「今日も平和だな。」
カインが呆れ半分に呟いた。
「やっぱ平和が1番だな。」
オルガも頷く。
「平和というより、いつもの光景ですね。」
レーンが淡々と言った。
「でも、平和ってそういう物だろう?」
「...それもそうですね。」
その時。
隊室の扉が開いた。
「隊長、報告書を...」
入ってきた騎士が固まる。
カーネルに抱きついているミルネ。
それを引き剥がそうとしているシェリー。
少し離れた場所で眺めている3人。
「...失礼しました。」
扉が閉じた。
「待て。」
カーネルが立ち上がる。
「誤解されるだろうが!」
「何も誤解じゃないっすよ!」
「余計なこと言うな!」
隊室に笑い声が響く。
...目が覚めた。
いつもと変わらない部屋。
居なくなった2人。
「なんだ、夢かよ...」
ベッドの上で天井を見つめながらカーネルが呟いた。
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