私たちと鬼の節分戦争@ゆっくり
ジャンル:ファンタジー
これは昔……大昔のお話。
まず最初に人間という生物があった。他にも生物は居ることは居るが、人間のペット、家畜、食料になっていたので、結局は人間が頂点にたっていた。
そんな世界が三百年。あ、正確には三一七年です。
ここはあなたたちが居る世界から見た異世界、アルディア。お約束の剣と魔法の世界……ではありません。でも騎士とかいるので中世ヨーロッパを想像していただければじゅーぶんでございます。えぇ、細かく書くのが面倒な訳じゃないです。もちのろんですよ。……古っ!
あー、まぁ簡単に言えば、『鬼と人間が世界の覇権を奪い合っている意外と平和な世界』です。
はい。これで世界観説明終わりっと。
ではここからは主人公さんに進めてもらいましょうかね。では、どーぞ!
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ってそんなフリされたらやりづらいわ! 線入れたら許されると思ってンの!?
あ、すみません。私はアリス・レイヴァス。一応異世界人です。
じゃあ改めて説明させて頂きますね。
私達、人間が我が物顔でこの世界を歩き回っていたのはもう昔の話。
今から約20年ほど前、突然鬼が襲ってきたのです。
鬼は、人間より高い身体能力を備えていましたが、人間も発達した剣技で対抗していて、お互いの実力は拮抗していました。
そんな争いを見ていた神様より、
『戦争は二月三日の一日だけ! それ以上やったら天罰が下っちゃうよ~。てか毎日酷い争い見せられてるこっちの身にもなってよね!』
と、お告げがあったのです。ふざけんな! と怒った鬼の頭に落雷があったのでみんな言う通りにしてます。
しかしそれでも二月三日が近づくと、みんなピリピリし始めます。しかし今年は違うのです。
実は去年、人間の科学者があるものを発見しました。鬼の弱点です!
ピーナッツを投げつけると鬼が倒れます。
正確にはピーナッツが当たった場所からシュウシュウ煙が出て、鬼の体が溶けて行くという結構グロい有様です。
去年、ある子供がピーナッツを食べていた所で行きなり戦争が始まり、慌てて逃げたところ、ピーナッツを落としてしまいました。それを踏みつけて飛び込んで来た鬼が急に倒れ、溶けてしまったのです。
科学者が研究した結果、ピーナッツに含まれる何らかの成分が鬼を溶かしてしまうようです。
人間は歓喜しました。遂に鬼に対抗しうる方法を見つけたのですから。直ぐにピーナッツを加工して剣を作り、騎士に持たせました。人間の国全てでピーナッツ作りが盛んになりました。私達女子供も、ピーナッツを投げる係として後衛に付けられました。
遂に人間の反撃が始まります。ピーナッツさえあれば勝てるのですから。
そしてピーナッツ大反撃から十年。遂に人間は鬼を完全に駆逐しました。
その名残なのか、今も節分と言って二月三日に豆を投げる習慣が残っています。
しかし油断してはいけません。
未だにどこか、鬼の生き残りが潜んでいるのかも知れません。
ほら――そこの物陰に!!
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「後味わりぃわ!」
「あら、そう?」
せっかく読み聞かせしてあげたのにこの子は全く……反抗期かしら?
「なんだよ! 節分戦争って! なんなんだよ! ピーナッツ大反撃って!?」
「あら、本当にあったんじゃないかしら?」
「ねぇよ! 絶対ねぇよ!」
「はいはい。もう寝なさいね」
そういい、部屋を出ていく。
………………その母の頭には、二本のツノがあった気がした。




