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第5撃 「死がもたらしたモノ」 ーBlanc et noir et je
洗面所を出てキッチンに入った。ここで長らく使用していなかった冷蔵庫を開ける。中には、少量の酒とその肴になるつまみだけが入っていた。
酒を飲む気にはなれない。何も取らずに、冷気の溢れる扉を閉めた。ソファに倒れこみ、ただ天井を眺めてみた。
白い天井には、汚れ1つない。だが、それは清潔感からくる白じゃない。普段から使用していないから、汚れないだけだ。
空虚な色だけが広がる。暗い印象のみを与える黒とソレを覆い隠すような白。
俺は虎徹を取り出した。コイツの手入れをしていなかった事を思い出したからだ。鞘から抜き、布の上に刀身を置いた。
黒く輝く刃からは殺気のような物が感じられる。これは、正真正銘の妖刀だ。大昔、黒猫の化け物とやらを斬り封印した刀だそうだ。




