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第5撃 「死がもたらしたモノ」 ーVraie nature noire


かつて、俺の膝の上で眠っていた黒猫がそこに在る。その姿には染み出る生を感じさせて、回りの寂れた雰囲気に異色を放っている。


俺は静かに近寄り、見開かれたそれを優しく閉じた。その刹那、俺の中で何かが蠢くのが分かった。俺の中に、何か別の存在がいる。そんな気がした。

デジャブ。この猫の姿に見覚えがある。だが、何処で見たのかは思い出せない。そういえば、白猫の顔を見た時にも、こんな感覚になった。


目を閉じれば、自分の中を見透かせるような感覚になる。……黒い何か。曖昧だが、俺の中に存在するモノの正体かもしれない。

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