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第5撃 「死がもたらしたモノ」 ーSensations de la peine
哀しみという感情なんて、殺し屋になったその日に溝に捨てた。そのつもりでいた。今日まで俺は、ただ依頼を執行するロボットだと認識していた。
目の前に在るのは、かつて生を応化していたモノの抜け殻。見開かれたその金色の瞳は、見間違う筈がなかった。
老衰という訳ではない。腹の辺りに生々しい傷が残っている。誰かに殺されたのだろうか? 疑問の山が俺に迫ってくる。
体の中心から、何か得体の知れない存在が湧き上がって、大きな鼓動となって俺を苦しめた。コレは、一体何だろうか?
誰かが、この猫を殺した。理解し抑圧しようとして、ソレが叶う次元じゃなかった。




