表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気ままに気のままに〜無力な俺を苦労が襲ってくる〜  作者: ennger
第15章 帝国と4種族

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

265/267

第239話 勇者VS無能

「ふぅ。」


『かなり力を付けられましたね。』


 狂地?なるものがよく分からないが、この力は一体・・・・


『今考えている時ではないかと。』


「はっ!痛えじゃねえか。」


 意外にもけろりとした表情で現れる。

 周りに何十人もの女性が勇者の下へ集まる。


『おや?1人抱えている?』


 考察力には自信がある。恐らく。


「身代わりか。」


「正解〜。俺がダメージを負う事はコイツらにダメージがいく。

 あまりにもひ弱だと死んじまうけどな。」


「安心しろ。ゲスとか言う気はない。

 力の使い方は本人によって使い方が異なるしな。」


『格好良い主人公の名言を言わなくていいんですか?』


 そんな柄に見えるか?


「へえ。女を抱えていやがるから、てっきりクソみたいなセリフを吐くと思ったぜ。

 お前も俺と同じかよ。」


「一緒にすんな。」


「はあ?女がテメェ如きを守ってるなんぞ、俺と同じ能力以外考えらんねえだろうが。」


 ・・・・・・そういう見方もできるな。


『怒らないんですね。』


 間違ってはないような。

 どちらかと言うと、洗脳紛いな事をしているから否定できない。


『あ、確かに。』


「無言かよ。やっぱそうかよ。

 まあ、こんな世界なんだ。

 俺ら見たいのが好き勝手やっても良いだろ?

 お前もその口だろ。

 無能者を装い、スキルを引っ掛けてる。」


「はあ、もう好きにどうぞ。」


 んな事より、正直な話困る。


『周りで死者が出ます。

 マスターの攻撃を受け止められる方はおりません。

 気の耐性が無い以上、危険です。』


 とは言えど、受け身に回っても調子に乗らせるだけか。ん?あれ?


『今更ですか。

 ニーフィア様方、学生もおります。』


 リリーアのためにもね。

 縛りが凄い。


「アセイ様。あまりご無理を・・・」


「うっせ!」


 白い服を纏った聖女が蹴られる。


『あれは・・・もしかしたら。』


 だろうな。


 《《聖女だけは洗脳されていない。》》


 スキルの条件か。


『状態無効ぐらい付いていそうですね。

 ですが、引っ掛かります。』


 引っ掛かるかよ。

 んなもん、使命感か恋のどちらかだろうよ。


「アセイ様・・・・」


 懸命だな。

 何であんな奴にガチで付き添ってんだ?


「ま、結局の所、潰す。」


「ゴミが。」


 俺たちは再び戦闘モードに。

 しかし、俺が攻撃をしづらい事実は変わらない。

 後ろから見守る女たちの殺せ視線が強くなる一方だ。


『私の力を使いましょう。』


 聖剣のか。


『今ならいけます。』


「?あ?そ、それ、聖剣か?」


「聖剣だよ。」


 刃のない剣を抜いた。

 剣を握って振るうのはいつ振りであろうか。


『今の気力なら吸われ続けても問題ないかと。』


 どうも。けど、解決してなくね?


『いいから黙って使って下さい。』


「よく分からんが、行くぞっ!」


「来いよ!聖剣の扱い方を教えてやんぜ!」


 槍だろ。


「せいや!」


 俺は剣をアセイへ目掛けて一振りする。

 トライデントの槍とメビウスの聖剣が交差した。


 すると、槍と剣が光る。


「くっ!まぶ!」


「何だ!何だ!」


『聖剣の共鳴です。』


 本来戦う武器同士では無いって事か?


『違います。

 単に向こうが拒絶反応を示しているだけです。』


 ・・・・・お前、聖剣仲も良く無いのかよ。


『貴方に言われると不快です。』


 しかし、接触後に勇者が咄嗟に下がる。


「はっ!?な、何でだ!?」


「???」


『ああ、身代わりスキル・魅了スキルを封印しておきました。』


 何っ!やるぅ!


『よくできている剣なので。』


 あー、はいはい。


『ムカつきますね。あ、ちなみに「気」がゴッソリ減ってます。

 使い過ぎには気を付けてください。』


 は?


『割と気量が多いので気付かなかったのでしょうが、半分は削れました。』


 燃費悪ない!??


『当たり前です。2つのスキル封印、聖槍のデメリット効果の無効化を行いました。

 普通の使い手なら平気です。

 魔力もスキルもないポンコツなので、対価としては妥当かと。』


 ボロクソに言うやん!

 そんなんだから友達が居ないんだよ!

 っと、それよりも。


「どうした?不都合でもできたか?」


「チクショウが!クソガァーー!」


 俺へ目掛けて槍を振り回す。

 乱雑過ぎる攻撃は剣素人の俺ですら余裕で防げる。


「こうも感情任せだと。そこっ!」


 剣で槍を払い除け、敵の懐に入る。


「なっ!!」


「とりま、終われや!『寸勁ー打星ー』!」


 内功の溜めた気を手の平から体内へ打ち込み、無数の星ように気を浸透させる新必殺技だ。


 これを生身の体内で喰らえば悶絶必死だ。

 だが。


「やめてぇぇぇぇぇえ!!」


 洗脳されていない聖女が勇者を突き飛ばす。

 代わりに受けようと俺の手の平の前へとやってくる。


「!!!」


 ヤバい!!


『中で暴発させて下さい。』


「ぐぉっ!!!」


 手の平へ流そうとした爆発的気のエネルギーを手首前寸前で止める。


「いっつぅぅぅぅ!!」


 エネルギーの流れる先を無くしたため、俺の右腕で「気」が暴れ回る。


 簡単に言うと、非常に痛い神経痛が右腕を襲う。

 その神経痛は一時的に右腕をダメにする。


『右腕の損傷が酷いです。』


 見りゃ分かる。


 青痣だらけの血管破裂、赤く炎症を起こしている。


「痛えっっっなあ!何すんだ!!?」


 突き飛ばされた勇者が立ち上がり、聖女を睨む。


「も、申し訳ありません・・・・」


 何でそこまで・・・・


『聖女とは勇者あっての存在です。

 勇者なき聖女に価値はありません。

 そんなのはシスターや大聖母、司教などの役で事足ります。』


 スキルにも相対性があるのね。

 それと、別の理由もかな。


「邪魔すんじゃねえ!」


 アセイは聖女を蹴り飛ばした。


「何しとんじゃあ!!」


 俺は左足ブースターキックを左脇にお見舞いしたが。


「へっ!遅えぞ!」


 槍の柄で受け止められる。


 先ほどのダメージが意外とデカい。


「ならこれは解らねえな。」


 もう片方の右足で『2段三日月蹴り』を右から顔面へと喰らわせる。


「ぶっ!!」


 流石に格闘家でもない、ただの一般人はそれを避ける事はできない。

 スキルがあっても不意の一撃は予測不可能だ。


 再び吹き飛ぶ。

 ドゴーーン!という音を背に俺は聖女へ問いただす。


「お前の何がそうさせる?」


「わ、私は!!」


「舐めんな!ゴミ野郎!」


 水のような身体が俺と聖女の前へと現れる。


「まさか『神装』!」


「遅え!」


 アセイは聖槍『トライデント』、更に『神装』により付与された力で俺に斬りかかる。


「『金剛式』!」


 カッキーーンと金属音が鳴り響く。

 同時にチェーンソーのような鋭い刃音も俺のガードした腕から鳴り響く。


「削って腕を切断してやんぜ!!」


『新たな技を開発しましたか。』


 あの!呑気に解説してないで!!


『『シャスティフォン』を起動します。』


 何ぞそれ!まあいい!頼む!


 俺の手に握られている聖剣が光る。


「チッ!何をっ!」


「知らねえよ!」


 すると、聖剣の分身が俺の背後に現れた。

 そして、3つの分身剣がアセイを襲う。


 だが、すり抜けて不発に終わる。


 液状の身体かよ!男でそれはキモい!


『愚痴っている暇はありません。』


「はっ!何だ、大した事ねえな。ゴミ野郎なら聖剣もゴミか。

『アクアバレット』!」


 今度はアセイの背から水の弾丸が俺を襲う。


『不快なクズだ。』


 同じ技を再度展開し、『アクアバレット』へ目掛けて発射される。


 途端、擦り抜けた筈の攻撃が見事に相殺する。


『「気」を抽出しました。

 少し前のは純粋な借り物魔力のみです。』


 だからすり抜けたのか。


『ここから串刺しタイムです。

 マスターお得意の戦い方ですよ。』


 誰がブラド3世だ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ