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気ままに気のままに〜無力な俺を苦労が襲ってくる〜  作者: ennger
第15章 帝国と4種族

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第238話 借りた分は利子つけて返す

「ヨシヨシ。」


 クーリアのお胸に癒され撫でてもらっている。


「く、クーリア様!次は私です!」


 アミリアンも後ろから抱き着き、頭を撫でてくれる。


『情けな。』


 うっさい!

 強くなっても強くなっても、切り離されるこの切なさは貴方には解らないでしょうね!

 同じや同じやおもてー!


 鬼の里から離れた地点で3人ぬくぬくしているが、実際は足止めのためここで立ち往生しているだけ。

 決して、オレのせいでは無い。


「ふう。ありがとう。」


「どういたしまして。」


「お気になさらずとも。」


 2人の褐色お姉さんは優しい。

 ミアが聞いたら発狂しそうだけど。


「来るかね?」


「どちらにせよ、後ろで誰かが足止めをしなければ追いつかれる。」


「仰る通りかと。しかし、ご安心を。

 我らが付いております。

 貴方様の全てをお守り致します。」


 眼帯お姉さんは本当に人格が変わるね。


「ありがとう。けど、勇者は俺が貰う。

 借りたら分は利子つけて返すんが、ワシのやり方や。

 そして、貸した分は利子つけて返して貰うんやで。」


『急に口調変わり過ぎでは?』


 アセイ君にはしっかりとどぎついお仕置きをせなあかんけな。


『クセが強いんじゃ。』


「な、何だ!!コイツら!」


 帝国の一兵卒君が叫ぶ。

 帝国兵のセリフが合図となった。


 2人のお姉さんは野生のような獰猛な表情へと変化させ、森へと突撃した。


 兵の驚きの声から一瞬で断末魔へと変わる。


 きっと、ホラー系だったら空が赤くなってんだろうな。


『敵の断末魔を前に呑気ですね。』


 その辺に転がってるバラバラ死体を見ないようにしてるだけ。


 俺の目にはフィルターを掛けるので、良い子には視えないよ。


『見たくないと言えばいいのに。』


 木々や骨の軋む音と鮮血が舞う。

 彼女たちは止まらない。


「虐殺ショーを見に来た訳ではないが!!!」


 俺は咄嗟に迫り来る2本の剣を受け止める。


「ほう?剣を腕でか。モンク系だな?」


「悪いな。

 モンクってほどゴリラ系じゃない。」


 俺は足から敵へ蹴り上げようとしたが、膝でガードされ、勢いそのまま一回転して後ろへ着地した。


「いい蹴りだ。」


「いい剣だよ。」


 あ、意外と俺にも戦いスイッチがあった。


「俺の名はジースト。お前さんは?」


 双剣使いのオッサンはジーストと名乗る。


「俺はキャスト。ただの学生だ。」


「ただの学生がここにね・・・

 それじゃ、トンズラこく。」


 は?


 ジーストは本当に脱兎の如く逃げていく。


 そして、空から影が差し込む。


 クーリアとアミリアンが空から舞い戻ってきた。


「キャスト!!」


「王よ!」


 血まみれの2人は俺に近づきベタベタと身体を触る。


「大丈夫か?」


「うん。今さっきまでは大丈夫だったよ。」


 人の返り血をベタベタと塗りたくられるまでは大丈夫だった。


「よ、よかった・・・・・申し訳ありません。

 後でこの指を斬らせていただきます。」


「いや!いいわ!やるなし!」


「そ、そんな!」


 そんな!じゃねえーし!

 そんな粒らな瞳で見んな!普通にやんなし!


「代わりに今日は俺と寝ろ。いいな?」


『何言ってんの?』


「あ、そ、そんな・・・ご褒美です。」


 意外とM気質あるな。


『だから何言ってんの?』


 いや、アレだよ。Sコースの人は実はMコースもこなせるって話だよ。


『あのー私眠ってていいですか?』







「こんなもんか?

 回り込まれない様になるべく広範囲で対応しないと。」


「仰る通りです。」


「大丈夫だ。ミカエラの指揮の下、ナスティラの魔法、ラーシャによる空からの強襲、ミシェイラの嗅覚から奇襲とあらゆる角度から攻撃をしている。」


 抜かりなさすぎ。


「て事は、ここはもう大丈夫?」


『いえ、勇者が何処からやってくるか解らないかと。』


 ま、そうか。


「それよりも私から離れないように。」


 クーリアさんは俺の腕を取って離さない。

 力が強過ぎて剥がれない


「勇者をとにかくぶっ飛ばして魅了を解かないとな。」


「男の約束という奴だな?」


「ああ。」


「そこは奥さんとして優先しよう。」


 何だろう。この取り返しのつかない感じ。

 けど、今そこを言うと面倒な予感が。


「クーリア様。どうやらお目当ての人物が接近していると、私の神獣から連絡がありました。」


「そうか。なら、ここで足止め継続だな。」


 わざわざ聞き付けたのか、こちらへと急接近しているようだ。


「よし。アイツ程度ならぶっ飛ばせる。」


 今の俺は強いお。


『当たり前です。そろそろ圧倒して下さい。』


 今までの敵が強過ぎ。マジで。それに。


「喧嘩は負けん。」







 水の勇者アセイ


「クソガァ!ぶっ殺す!」


 顔面に包帯を巻き、治療魔法をかけてもらっている。


「あ、アセイ様!」


「まあ、お酷い・・・・」


「許せません!」


「アセイ様。殺しましょう!」


「ああ。何とお姿に・・・・」


 彼の周りには複数の女性が彼を労っている。

 聖女もまたその1人である。


「アセイ様。少しお休みになられては?」


「うるさい!口答えするな!」


 アセイは癒していた聖女の手を払い除ける。


「クソクソクソクソ!!あの無能がっ!」


 アセイはすぐさま立ち上がり、剣を手にする。


「行くぞ!お前ら!」


 どんな指図であろうと、彼のスキルに魅了された者は彼の後ろへと着いて行く。







「よお?顔は酷いか。」


「あ?クソゴミが!調子に乗るな!」


 今この場には俺しか居ない。

 正確にはクーリア、アミリアンは遠くから見守っている。


 これは漢の戦いだ。

 神聖なる戦いに強者は要らない。


『要は自分で戦う前にケリが着くからでしょう。』


 その通りです。グスッ。


「ぶっ殺す!」


 ウォーターボールが俺に目掛けて何発も飛ばす。


「水の衝撃は骨折レベルでやばいからな。」


 水の弾を手の平を使い、受け流す。

 身体の内功、そして中国武術のしなやかさを生かす。


「あ?クネクネしやがって!きめぇ!」


 今度はハイドロポンプを放ってくる。

 二つの激流が俺を襲う。


「波っ!!!」


 ハイドロポンプを気の波動で水を弾く。


「なっ!!?」


 流石にこれは驚いたようだ。

 側から見れば、大声で技を消したかのように見てるからである。


「フッ。その程度か?」


 挑発仕草の手をクイクイとさせる。

 かかって来いポーズだ。


『格好つけ過ぎです。』


「舐めんな!聖槍解放!!『トライデント』!」


 聖槍?初だな。

 しかも海の神ポセイドン様の武器や。


「かなり危険なやつだな。」


『海を荒らし、災害をもたらす。

 使い手が怒り心頭なため、より酷い被害が予想されます。』


 ここであのバカを暴れされる訳にはいかんか。


「使う前に、『モード・スピーダー』!」


 高速のスタイルへとシフトチェンジした。

 相手が地面へトライデントを刺そうとした瞬間、俺がアセイの目の前で槍を止める。


「!!!へはぁ!?」


「掌底!!」


 顎へと命中させる。


「発勁!!」


「ブッ!!!」


 宙へ浮いた身体を発勁を使い、奥へと吹き飛ばした。


「流石にこの距離感での聖槍はやばい。」


『折角の撤退策が水の泡です。』


 災害系は事前に習ったしな。

 予習復習は大事よ!

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