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「せ……宣誓、私達は本日改めて女神様に誓います! 沢山食べて沢山学び、良き信徒として困っている人がいれば助け、いつも笑顔でいて、授かった力を正しいことに使います!」
凄い。
難しい言葉なのに、最後までちゃんと言い切った。
思わず保護者のような気持ちになり、涙腺が緩みそうになる。
魔法学校で校長を務めていそうな、髭の長い優しげな老人、神官長が前へ出てきた。
そして本当に校長先生のように、子どもたちへ長く、ありがたい言葉を贈る。
それが終わると、いよいよ魔力適性を測る儀式が始まった。
「うむ。それでは一人ずつ順番に並ぶように」
神官が水晶の前へ立ち、子どもたちが一人ずつ名前と年齢を名乗って、適性を測ってもらう。
一番後ろに並んでいる宏一は、前の様子を眺めた。
背筋をぴんと伸ばして立つ子。
緊張でそわそわしている子。
落ち着きなく足をもじもじさせている子。
皆、緊張していることだけはよく伝わってくる。
測定を終えた子は親元へ駆け寄り、
「ぼく火だった!」
「わたし治癒だったー!」
と、嬉しそうに結果を報告している。
子どもの将来を左右しかねない儀式なら、もっと悲喜こもごもかと思っていた。
だが、どの親も笑顔だ。
そこで気づく。
教えられているのは適性だけで、魔力量までは伝えていないのだ。
「橋本宏一。三十三歳、よろしくお願いいたします」
社会人らしく、名刺こそ渡さなかったものの、ぴしりと頭を下げる。
「う、うむ。では手をかざしたまえ」
「はい」
水晶へ手をかざすと、ゆっくりと色が変わっていく。
「ほう、なかなか良い適性ではないか」
一瞬、笑みがこぼれそうになる。
だが、自分の前にいた子どもたちも、皆それぞれ褒められていた。
きっと励ますための決まり文句なのだろう。
「ありがとうございます」
「ふむ……そなたの適性は『鑑定』じゃ」
「鑑定……ですか?」
「うむ。大切にその力を伸ばしていくように」




