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剣しか持ちえない少年の英雄譚  作者: 喜怒哀楽
イリス奪還編
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99/102

二つの戦場

ラウゼンで戦いが続く中、今度は獣王国から届いた襲撃の報せ。


守らなければならない場所は、一つではなくなりました。


それぞれが自分の戦場を選び、再び動き始めます。



「獣王国が、エルグランド軍の攻撃を受けています!」


伝令の叫びが、剣戟の音を貫いた。


ファイデン兵の剣を受け流し、ザインはその肩口を斬る。


倒れた敵の向こうで、伝令が膝をついた。防具は土と血に汚れ、息を吸うたびに肩が大きく上下している。


ガレスが迫ってきた兵士を退けながら問い返す。


「攻撃している部隊は?」


「エルグランド王国旗を確認! 複数部隊が国境を越えています!」


別方向に動いていたはずの軍団。


少しずつ進路を重ねていた、その目的地。


獣王国だった。


後方では、ラウゼンの民を乗せた魔獣車が今も街道を進んでいる。


その先にあるのが獣王国だ。


大規模転送装置を使い、エルフ王国へ民を逃がすための中継地点。


そこを奪われれば、避難路は途切れる。


すでに獣王国へ到着している民まで、戦火に巻き込まれる。


ザインの隣で、イリスが敵へ魔法を放った。


爆炎が広がる。


吹き飛んだ兵士の後ろから、さらに次の部隊が押し寄せてきた。


ラウゼンも戦争の最中だ。


ここを離れれば、その分だけ戦線は薄くなる。


「ザイン」


レオニスが呼んだ。


敵へ剣を向けたまま、短く告げる。


「獣王国へ行け」


「こっちも戦争中だろ」


「だからこそだ」


レオニスの剣が、迫ってきた槍を弾く。


踏み込み、敵兵を斬り倒した。


「獣王国が落ちれば、我々がここで稼いだ時間がすべて無駄になる」


ザインは返せなかった。


王都を出た魔獣車。


その中にいる子供や老人。


前線で一分稼ぐたび、遠ざかっていった民たち。


彼らが向かう先を失えば、ここで戦う意味そのものがなくなる。


「だが――」


「ここには私がいる」


レオニスは戦場から目を逸らさない。


「第1軍も、駆けつけてくれた者たちもいる」


ロイドの作った土壁が敵軍の進路を狭める。


その隙間をカイルの雷光が駆け、後方からセレナの矢が援護する。


ギルドの冒険者たちも、ラウゼン兵と肩を並べて戦っていた。


「ザイン。獣王国へ行け」


声に迷いはなかった。


ラウゼンを捨てる判断ではない。


二つの戦場を、どちらも諦めないための決断だった。


イリスを見る。


戦場で夫婦になったばかりの彼女は、黙ってうなずいた。


その目にある答えは、ザインと同じだった。


「……分かった」


ザインは敵を斬り、レオニスへ向き直る。


「獣王国は俺たちが守る」


「ああ」


レオニスは一度だけうなずいた。


獣王国へ向かう。


決まったところで、別の問題が残る。


「どうやって行く?」


ガレスの問いに、ザインは遠くの街道を見た。


魔獣車では遅い。


どれほど急がせても、獣王国へ着くまでに戦況が変わる。


転送装置は、その獣王国内にある。


エルフ王国から逆転送を行わせるにしても、戦場となった獣王国のどこを基準にすればいいか分からない。


「一刻も早く行かねぇと……!」


焦りが声に滲む。


そのとき、遠くから低い鳴き声が響いた。


戦場の音に紛れそうな、僅かな声。


しかし、ザインの耳は聞き逃さなかった。


続いて聞こえたのは、風を打つ重い音だった。


一度。


二度。


音が近づくたび、頭上の空気が震える。


ロイドが敵を殴り倒し、空を見上げた。


その口元に笑みが浮かぶ。


「いるじゃん、俺らの仲間が!」


ザインも顔を上げた。


雲の下を、巨大な影が横切る。


広げられた翼が太陽を遮り、一瞬だけ戦場が暗くなった。


ファイデン兵もラウゼン兵も、思わず空を仰いだ。


「ランフォス!」


名を呼ぶ。


応えるように、翼竜が甲高く鳴いた。


大きく旋回し、翼で風を押し下げる。


巻き上がった土煙に、敵味方の旗が激しくなびいた。


地面が揺れる。


ランフォスが戦場へ降り立った。


巨大な翼を畳み、長い首をザインへ向ける。


鋭い瞳。


硬い鱗。


教団のアジトで見つけた、小さな卵。


そこから生まれ、育ち、幾度もザインと共に戦ってきた存在。


離れていた時間などなかったように、ランフォスは頭を低くした。


その顔へ手を伸ばす。


鱗の硬い感触が、掌に返ってきた。


「来てくれたか、ランフォス」


翼竜の喉が低く鳴る。


「悪い。もう一度、力を貸してくれ」


ランフォスは言葉を返さない。


代わりにザインの胸元へ鼻先を押しつけると、地面を踏み締め、再び翼を広げた。


それで充分だった。


「ガレス! みんなを集めろ!」


「承知しました!」


ガレスが直属部隊へ声を飛ばす。


ダリオ。


ジグ。


リナ。


ミレイア。


さらにエリオンが、敵を退けながら集まってくる。


ロイドたちはラウゼンの戦線へ残った。


「こっちは任せろ!」


土壁の上へ新たな棘を作りながら、ロイドが叫ぶ。


ザインはランフォスへ乗る前に振り返った。


「死ぬなよ」


「お前もな!」


カイルが雷をまとった双剣を交差させる。


「せっかく結婚したんだ! その日のうちに嫁を未亡人にするなよ!」


「縁起でもねぇこと言うな!」


「だったら生きて帰れ!」


セレナの矢が、会話へ割り込もうとした敵を射抜いた。


「話している暇があるなら、早く行きなさい!」


ザインの隣で、イリスが父親へ向き直る。


「お父様」


父親は敵へ注意を向けたまま、短く告げた。


「行ってこい」


「はい」


それだけ答え、イリスはランフォスへ向かう。


父親の視線がザインへ移った。


「娘を頼む」


「……ああ」


胸に残る言葉だった。


だが、今は意味を考えている時間はない。


ランフォスの長大な背へ乗り込む。


全員が身体を支えたことを確かめ、ザインは最後にレオニスを見た。


レオニスも戦線の向こうから、こちらを見ている。


「本当に任せていいんだな」


「誰に言っている」


返事と同時に、レオニスが迫る敵の剣を弾いた。


「獣王国を頼む」


ザインは剣を握り直す。


「ラウゼンを頼む」


交わしたのは別れではない。


互いの戦場を託すための、ただの確認だった。


ランフォスが地面を蹴る。


翼が大きく振り下ろされた。


身体が浮く。


二度、三度と羽ばたくたび、戦場が遠ざかっていく。


王都。


城壁。


二つの軍勢。


土煙と炎に覆われた前線。


そのすべてが、少しずつ小さくなっていった。


その中に立つレオニスの姿も、やがて大勢の兵士に紛れて見えなくなった。


*


強い風が、髪と衣服を後ろへ引いた。


ランフォスは雲を裂くように空を駆けている。


眼下の街道には、獣王国を目指す魔獣車の列が続いていた。


民は地上を進む。


ザインたちは、その上空を同じ方向へ飛んでいく。


逃げるためではない。


彼らが進む先を守るために。


隣にいるイリスが、遠ざかるラウゼンを振り返った。


「結婚した直後に、別の戦場へ向かう夫婦なんて聞いたことないわ」


風に消されないよう、少しだけ声を張っている。


「俺もない」


「そうでしょうね」


「後悔してるか?」


口にしてから、なぜ自分がそんなことを聞いたのか分からなくなった。


イリスはすぐに答えなかった。


風に乱れた髪を押さえ、ザインを見る。


「してないわ」


その声に迷いはなかった。


「あなたもでしょう?」


「ああ」


それだけだった。


夫婦になった実感を確かめる暇もない。


これからの暮らしを話す時間もない。


それでも、互いの答えは同じだった。


ランフォスがさらに速度を上げる。


腹部へ僅かな痛みが走ったが、ザインは姿勢を崩さなかった。


遠くの空に、黒い煙が見え始めていた。


獣王国だ。


*


エルグランド軍の攻撃が、防衛線へ降り注いだ。


獣人兵の掲げた盾が炎に包まれる。


その後ろから別の兵士が飛び出し、迫ってきた敵へ刃を振るった。


レグルスは戦場全体を見渡す。


外から攻め寄せる軍勢。


転送施設へ続く道。


避難民が集まる広場。


守らなければならない場所が多すぎる。


敵は正面から押し寄せるだけではなかった。


一部の部隊が獣王国軍を引きつける。


その間に別の部隊が側面へ回り、転送施設や王城へ通じる道を狙っていた。


「左へ回る部隊を止めろ!」


レグルスの指示で、獣人兵たちが走る。


「転送を止めるな!」


目の前で敵兵を斬り、さらに叫んだ。


「外は俺たちが持たせる!」


転送を止めれば、後続の避難民が獣王国内へ溜まり続ける。


だからといって、施設の守りを薄くすれば敵に奪われる。


獣王国軍は、外部防衛と避難民保護、転送施設の警備へ兵力を分けざるを得なかった。


転送施設では、巨大な術式が光を放っている。


ラウゼンから来た避難民たちが、集団ごとに装置へ入る。


低い作動音。


強まる光。


子供を抱えた者。


怪我人を支える者。


不安そうに周囲を見る老人。


その姿が光に包まれ、エルフ王国へ転送された。


光が収まる。


担当者たちは休む間もなく、次の集団を装置へ誘導する。


「次の方々、中へ!」


避難民たちが動き始めた。


その列の中で、一人の男が立ち止まる。


外套の内側へ手を入れた。


引き抜かれたのは、避難に必要な道具ではない。


短い刃。


近くにいた獣人兵の脇腹へ突き立てる。


「な――」


別の場所でも、避難民に紛れていた男たちが一斉に武器を取り出した。


制御担当者へ斬りかかる。


転送を待つ者たちの間から悲鳴が上がった。


人々が押し合い、出口へ殺到する。


術式の周囲で光が不安定に揺らめいた。


「敵だ!」


「避難民に紛れているぞ!」


獣人兵が武器を抜く。


だが、敵と避難民が入り乱れている。


容易に攻撃できない。


施設内へ混乱が広がっていく。


外からの侵攻。


内側からの襲撃。


それが、ほとんど同時に始まっていた。


「レグルス様!」


伝令が、戦場を駆け抜けてくる。


手には王城からの命令書を握っていた。


「陛下より、ご命令です!」


レグルスは敵の剣を弾き、振り返る。


「内容は?」


「転送施設の警備を縮小し、王城へ兵を集めよとのことです!」


耳を疑った。


転送施設は今、襲撃を受けている。


警備を減らせば、避難民も装置も守れない。


外ではエルグランド軍が侵攻している。


この状況で王城へ兵を集める理由などない。


「本当に、陛下の命令なのか?」


「王印を確認しています」


差し出された命令書には、間違いなく獣王の印があった。


形式は本物。


だからこそ、異常だった。


レグルスの知る王は、この状況で民を見捨てる命令など出さない。


転送施設を無防備にしてまで、自分のいる王城を守らせるはずがない。


「兵は動かすな」


伝令が目を見開く。


「しかし、王命です!」


「だからだ」


レグルスは王城を睨んだ。


「俺が直接、陛下を確認する」


命令に背くのではない。


自分が仕えてきた獣王を信じるからこそ、この命令をそのまま受け入れることはできなかった。


そのとき。


空から、獣人兵たちの叫び声が聞こえた。


「上だ!」


巨大な影が、戦場を横切った。


翼竜が猛烈な速度で獣王国へ近づいてくる。


背には、複数の人影があった。


レグルスは、その先頭にいる男を見つける。


「ザイン……!」


*


獣王国の全景が近づくにつれ、戦況が見えてきた。


外壁近くで、獣王国軍とエルグランド軍が激突している。


転送施設の周囲でも、人々が逃げ惑っていた。


一つの軍が攻めているだけではない。


国の外と内。


複数の場所で、同時に異変が起きている。


ランフォスが高度を下げる。


そのとき、地上の別方向から大きな地響きが伝わってきた。


最初は軍勢の足音かと思った。


違う。


一つの巨大な何かが、地面を震わせながら近づいてくる。


土煙が上がった。


その中から、太い脚が現れる。


分厚い鱗に覆われた巨体。


地面を踏み締めるたび、周囲の小石が跳ねた。


ザインは、その姿を知っている。


かつて洞窟の縄張りを共有していた地竜。


従えたことはない。


飼ったこともない。


互いの強さを知り、互いの場所を侵さず生きていた存在。


地竜は誰かの命令を待っていなかった。


獣王国へ押し寄せるエルグランド軍を見据え、低い咆哮を上げる。


「……お前まで来たのか」


声が届いたのかは分からない。


地竜はこちらを見上げることもなく、敵軍へ向かって走り出した。


巨体が兵士たちへ激突する。


盾の列が砕け、エルグランド兵が左右へ吹き飛んだ。


「ガレス!」


ザインが叫ぶ。


「あいつと外を頼む!」


ガレスは地竜を見下ろした。


言葉で意思を交わせる相手ではない。


それでも、どこへ向かおうとしているのかは明らかだった。


「承知した!」


ランフォスが外部防衛線の後方へ降下する。


地面へ触れる直前、翼から生まれた風が土煙を押し広げた。


着地と同時に、ガレスたちが背から降りる。


ジグが武器を構え、リナが敵魔法兵へ視線を向ける。


ダリオは周囲を見渡し、敵部隊の動きを追った。


ミレイアの目は、すでに運び込まれる負傷者へ向いている。


エリオンは混乱する転送施設を確認した。


「施設の術式を調べる。エルフ王国側へも状況を伝えなければならない」


「頼む!」


地竜が再び咆哮する。


敵兵の隊列へ巨体を叩きつけ、進路を切り開いた。


ガレスが剣を掲げる。


「地竜に続け! 敵を分断する!」


ジグが真っ先に駆け出す。


地竜が押し崩した敵へ飛び込み、立て直そうとする前衛を受け止めた。


リナの魔法がその頭上を越え、後列の魔法兵を狙う。


ダリオが側方へ回り込む部隊を見つけ、ガレスへ知らせた。


誰も地竜へ命令してはいない。


地竜も彼らに従っているわけではない。


ただ、向かう敵が同じだった。


「ザイン!」


レグルスが駆け寄ってくる。


防具は傷つき、頬にも血が付いていた。


「来てくれたのか!」


「ああ。どうなってる?」


「外だけじゃない。避難民に敵が紛れていた。転送施設も襲われている」


レグルスが王城へ視線を向ける。


「あの状況で、陛下から転送施設の警備を減らせと命令が来た」


「獣王が?」


イリスが眉を寄せる。


「王印は本物だ。だが、あの方が出す命令じゃない」


外部の軍。


避難民へ紛れた敵。


獣王から届いた不自然な命令。


すべてが偶然に重なったとは思えない。


ザインは王城を見上げた。


「中で何か起きてるな」


「ああ。俺は陛下を直接確認する」


ガレスが戦況を見ながら告げる。


「ここは我々が引き受けます」


地竜の突撃によって、一部の敵部隊が分断されている。


だが、数の差は埋まっていない。


転送施設の中にも敵がいる。


戦力を残さず王城へ向かうわけにはいかなかった。


「ガレス、ジグ、リナ、ダリオは外を頼む」


「承知しました」


「ミレイアは負傷者と避難民を」


「任せて」


「エリオンは転送装置を確認してくれ。向こうと連絡が取れるかも調べろ」


エリオンがうなずき、施設へ走る。


それぞれが、自分の戦場へ向かっていく。


ザインはイリスを見る。


「イリス。行くぞ」


「ええ」


ランフォスの顔へ手を触れる。


「ここで待ってろとは言わねぇ。お前の好きに動け」


翼竜は喉を鳴らし、再び頭を上げた。


指示を待つ様子はない。


ザインたちを運び終えた今、自分の意思で戦場を見ている。


レグルスが王城へ続く道を指す。


「こっちだ!」


三人は走り出した。


*


王城へ近づくほど、人の気配が薄くなっていった。


本来なら、国が襲われている今こそ護衛が集まっているはずだ。


だが、門の前に立つ兵士はいない。


城内へ入る。


廊下には、倒れた獣人兵たちの姿があった。


「おい!」


レグルスが一人へ駆け寄る。


呼吸はある。


しかし、呼びかけても反応しない。


目立った傷は見当たらなかった。


「殺されてはいない……?」


イリスが周囲を警戒しながら呟く。


ザインは廊下の奥を見た。


空気が重い。


王の間へ近づくたび、肌へまとわりつくような魔素が濃くなっていく。


知っている気配だった。


巨人国。


自分の腹を貫いた男。


忘れられるはずがない。


「……フィル?」


剣の柄へ手をかける。


だが、何かが違う。


あのとき対峙した本体より、気配が弱い。


同じ質を持ちながら、密度が足りない。


三人は王の間へ続く扉の前で止まった。


固く閉ざされた扉。


その隙間から、異質な魔素が漏れ出している。


扉の向こうで、何かが動く気配がした。


ザインが剣を抜く。


レグルスも身構えた。


その先に獣王がいる。


*


王の間。


玉座の前で、獣王は片膝をついていた。


片手で頭を押さえ、荒い息を繰り返している。


額から流れ落ちた汗が、床へ落ちた。


頭の内側へ、別の意思が入り込もうとしている。


兵を王城へ集めろ。


転送施設を捨てろ。


侵入者へ道を開けろ。


繰り返し押しつけられる命令に、獣王は歯を食いしばって抗っていた。


その前に、一人の男が立っている。


フィルと同じ顔。


同じ声。


しかし、その身体を形作る魔素は、本体よりも遥かに希薄だった。


獣王が震える腕で身体を支える。


「……我が国の者には……手を出させん……」


魔素で作られたフィルの分身体は、表情を変えない。


「随分と、非効率な抵抗ですね」


王の間の外から、足音が近づいてくる。


一人ではない。


分身体が、閉ざされた扉へ顔を向けた。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます!


ラウゼンに続き、ついに獣王国でも戦いが始まりました。


そして今回は、ランフォスに地竜と、久しぶりの面々も再登場です!


ザインたちがこれまで出会い、共に戦ってきた存在が、それぞれの意思で再び同じ戦場へ集まり始めています。


しかし、獣王国を襲っているのは外からの軍勢だけではありません。


避難民に紛れた襲撃者。

獣王から出された不自然な命令。

そして王の間にいる、フィルと同じ姿をした存在。


ラウゼンと獣王国。

さらに獣王国の外と内。


戦場は、少しずつ広がっていきます。


次回、ザインたちは王の間へ。


次回もよろしくお願いします!


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