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極東の守護神〜日本再軍備〜  作者: 007


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当然の結果

東京都新宿区国防省地下中央指揮所

中央指揮所の大型液晶モニターに、中国人民解放軍の大規模飽和攻撃の様子がリアルタイムで映し出されていた。

1185発の極超音速ミサイルが、海面を低く這うように日本海軍連合艦隊に向かって殺到する。

その光景は、誰が見ても圧倒的な飽和攻撃だった。

しかし、モニターに映る連合艦隊は、ほとんど揺るがなかった。

リニアカノンが轟音を上げ、5センチレーザー砲が青白い光線を連続で射出する。

20ミリレーザーガトリングガンが、凄まじい連射速度で火を噴き、迎撃ミサイルが次々と敵弾を迎え撃つ。

太陽発電衛星からの送電により、全固体電池は即時充電され続け、電力消費を一切気にすることなく、迎撃は続き、ほとんどが海中に葬られていった。

ミサイルに続き大量の雷撃も行われたが、それに連合艦隊は動じること無くそれも次々と短魚雷により迎撃された。

大野田喜美総理は、モニターをじっと見つめていた。

その表情に、わずかな驚きはあった。

しかし、それ以上に、静かな確信が浮かんでいた。

「やはり……ほとんど通じませんでしたね。」

彼女の声は、冷静で、どこか安堵を含んでいた。

大泉進太郎国防大臣が、軽く息を吐きながら頷いた。

「はい。

予想通りです。

私たちの技術と持続力が、上回っていました。

特に太陽発電衛星送電による全固体電池の継戦能力が、決定的でした。

レーザー兵器を撃ち切っても、即座に充電され、戦闘を継続できる……これが、再軍備の成果です。」

鈴本多香子外務大臣も、静かに微笑んだ。

「中国は『世界最大の軍事大国』を自認していましたが……数に頼った飽和攻撃は、我々の多層防御の前にほとんど意味を成しませんでした。

1,185発という前代未聞の攻撃を、98%以上迎撃するとは……正直、想像以上です。」

寿々木範和財務大臣は、資料を軽く確認しながら言った。

「財政的にも、技術的にも、私たちは耐えうる体制を整えていました。

この結果は、国民の皆様の支持と、再軍備への投資が正しかったことを証明しています。」

藤原澪国家特務情報庁長官は、静かに付け加えた。

「事前のカウンター防諜とスパイ狩りの成果も、間接的に効いています。

中国の工作員数が減っていたため、国内での混乱も最小限に抑えられました。」

統合幕僚長も、深く頷いた。

「制服組としても、当然の結果だと考えていました。

練度、技術、持続力——全てで我々が優位に立っています。

中国はまだ、その現実を理解していないようです。」

大野田総理は、モニターに映る連合艦隊の姿を、じっと見つめ続けた。

13年前の台湾有事で味わった、無力感と屈辱。

あのとき、日本は他国に頼り、結果として見捨てられた。

しかし今は違う。

「驚きはありますが……当然の結果ですね。」

彼女は、静かに、しかし力強く言った。

「私たちは、もう誰にも頼らない。

自分の国は、自分たちの手で守る——

そのために、再軍備を成し遂げたのです。

この結果は、その決意が正しかったことを示しています。」

指揮所にいる全員が、静かに頷いた。

驚きはあったが、それは「予想を上回る成功」に対する驚きであって、決して「奇跡」に対するものではなかった。

大野田総理は、背筋を伸ばし、改めて全員を見回した。

「これで、中国の第一波はほぼ無力化されました。

次は、私たちの番です。」

中央指揮所の空気が、再び引き締まった。

誰もが、静かな興奮と、確固たる決意を胸に抱いていた。

日本軍は、すでに守る側から攻める側へと、静かに移行しようとしていた。

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