表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/42

第三ピリオド:中略

第三ピリオド開始直後に敵との戦闘になった。通常のフィールドではまだ見たことない敵ではあったが、まあひとまず俺を含む5人の敵ではなかった。


その後敵についての考察をする俺と寂れた錆さんであった。結論としてはこのイベント限定もしくは、未確認エリアに存在するということとなった。


そんな話をした後に寂れた錆さんは暇だからと言ってエリアの探索に出た。なんでも熱帯林エリアの外を見ておきたいと。


その後たまたま遭遇したプレイヤーに襲われたりもした。内訳は俺を知らないやつが2割、知っておいてなお挑んできた勇者が3割、勝てると思っていたバカが5割であった。その大体が5人以上の集団であり、大方この間の組手を見て集団で囲えば勝てるとでも思ったのであろう。


正直小柄で立体的な動きをしてきたレッドキャップゴブリンの方が手ごわかった。


そんなこんなで3時間が立った。空を眺めながらふと、正直今回のイベントはこれまでのイベントに比べて盛り上がりに欠けると思った。


プレイヤー達のモチベーションが低いというよりも、運営側がもといあの原作者の興が乗っていないといったところだろうか。新エリアでのイベントというのに、意外と情報が少ない。


それもあって寂れた錆さんはエリアの外がどうなっているかが気になったにだろう。そういえば血掟の兵団の考察班の人たちが同じことをやろうとして、あの恐竜たちに踏みつぶされたんだった。


まあ、あいつらは全て討伐したはずで万が一残っていたりしても、あの人なら倒すか逃げだすことは出来るだろう。


あの巨大な樹木のおかげで方向を迷うことはないので、余程エリアが広くない限り時間内にはエリア外に到達できなくても、見ることは出来るだろう。


話はそれてしまったが、もしあの原作者の興が乗っていたら3ラウンド目にも何かしらの準備をしていただろう。もしかしたらプロデューサーあたりに止められたのかもしれないが。


思考に耽っていたが本当にやることがなくなったので、ずっと腰に携えたままの黒狼の刃を手に取り、ステータスを確認した。


武器名:黒狼の刃

武器種:片手剣

等級:ユニーク

切れ味:B

火力補正:B

耐久値:‐

要求ステータス:‐

特殊効果:透過:任意で武器および装備者の性質物質状態と精神状態に変化させることが出来る。物質状態のときは魔力による攻撃を受け付けず、精神状態のときは物攻撃の一切を無効化する。

説明:創造の時代に神によって作られた原初生命であり、その後争いを好まず支配ではなく共存を選択した種族の末裔の素材を用いた刃。とある生物の死後、その資源をめぐる戦いで争いを避けれたのはその時代において強きものの証であった。その血脈は静かにそして着実に受け継がれ、現代でも強者の一端として存在している。この刃は虚実を捉え、その性質は持ち主に影響をもたらす。これの所有者は黒狼の一体に認められる。もしくはその伴侶となることの証である。


…いつの間にかテキストが追加されていた。


少なくともイベントカシ直前に見たときはなかったのに。このイベントが始まって数時間のうちに更新されたのか。しかし、これを使ったのはあの恐竜たちとの戦闘と、樹木とぶつかった時くらいだ。


何かしらの条件を達成したのか。それとも、運営がテキストを更新したのか。


とりあえず後で寂れた錆さんに教えておこう。


黒狼の刃を腰に鞘に納めながらいつも装備している相棒を取り出して眺めてみた。


武器名:風と血を浴びた猛禽の鉤爪

武器種:片手剣

切れ味:A

火力補正:A+

耐久値:C

等級:レア

特殊効果:高速攻撃補正:攻撃時のプレイヤーの速度によって威力に補正が入る。速ければ速いほど威力は高くなる。なお武器自体の速度は参照されない。あくまで装備者自身の速度が参照される。

要求ステータス:筋力D 器用A 魔力C

説明:異邦人によって撃たれた第2の門番大鷹ストムルの鉤爪から製作された武器。彼の者は自由に大空を翔け、本能の赴くままに得物を狩った。生きる中で、生命を殺すために用いた鉤爪は世界の風、獲物の血、己が魔力によって硬く、鋭く、ただ殺すための道具となっていった。その狩りは静かにそして迅速に行われた。大鷹は自らの武器が切断されたときに、己が死期を悟りその後打ち取られた。大鷹とともに空を翔けた鉤爪は装備者が嘗ての記憶を想起させることでその鋭さを増す。


改めて見てみても、本当にこの武器と俺のプレイスタイルは最適解と感じるくらいにはうまく適合している。


寂れた錆さんには、

『軸となるものがあるのはいいけど、それも選択肢の一つでしかないということを忘れないように。』

だとのこと。


あの人の言いたいことは今はこいつとの戦いを楽しみたい。


黒狼の刃はハードのスペックの問題で、今はパリィ用の武器でしかない。高スペックのハードを買うためにバイトするか。今のも兄が前に使っていたもののお下がりだから型落ちではないものの、エントリーモデルなので処理性能はこのゲームの必須条件どうにか満たしている程度である。


武器を眺めながら考えに耽っていたら大事なことを思い出した。


「たっくーの奴どこに行ったんだ。」


そう、たっくーこと兄の存在をすっかり忘れていたのである。


別に急ぐことでもないが、暇なのでチャット通話をかけてみようと思い立ったが、転送が始まったのであったときに何をしていたか聞くことにした。









ユニーク装備はステータスによる装備条件がありませんが、装備ごとに異なる特殊条件を満たさないことには装備できません。

鉤爪は火山での鬼ごっこ中に手に入れた鉱物と、寂れた錆から余ったからと譲ってもらった素材をもとに鍛冶クランで製作してもらった武器です。第二未開拓地解放戦はスカイボーダーがゲームを始める前に行われました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ