第6回イベント:プロローグ
湿気がひどいです。あと、PVが2000を超えました。ありがとうございます。
「で、俺たちが必死になって机に向かっていたというのに、お前はゲーム内でレア武器を手に入れていたと。」
「レアじゃなくて、ユニークなんだけど。」
「余計に腹が立つのだが。」
昨日ログアウト直後に一応報告としてギルド内チャットにメッセージを残すと、案の定特に真昼と夕夜から朝からテストそっちのけでガン詰めされた。現在昼食を終え、掃除の尾
「俺も一応苦労したんだから良いだろ。」
「良くねーよ。」
「第一テスト前日は勉強に時間割けよ。」
「いや、別に今日の教科は親からのノルマ70点を達成しやすい教科だったし。大体お前らの方が点数良いだろ。」
「「あっ?」」
しまった、この2人の俺に対する唯一の地雷を踏みぬいてしまった。
そして、2人からヘイトを向けられるという事は、少なくともこのクラス中、最悪この学校中の女子のヘイトを向けられてしまうという事だ。
つまりだ、俺は今日死ぬ。
「よお3人共。何だサンリメの話してんのかよ。俺も混ぜてくれよ。」
声の方を向くと同じクラスの男子が立っていた。彼の名前は皆月乾太、ゲーム好きで週に2回ほど配信を行っている。動画はあまり出さないが、聞きやすい声と、言葉選びの上手いので登録者数は1,000人を超えていないが、配信の同時接続数は6割を超えている。
本人は趣味としてやっているらしいが、配信のための機材は殆ど自分で貯めたバイト代や、小遣いから捻出したらしい。配信日以外はアルバイトに費やしているとのこと。その影響か、帰宅部だが体は鍛えられている。これでいて勉強では最低限赤点は回避している。脱帽です。
元々はゲームを選ばずにその日気が向いたゲームで配信していたらしい。だが、元凶の熱狂的なファンでそいつの関わった作品は全て買うもしくはチェックしているとのこと。そりゃあ、本人がシナリオを担当しているサンクチュアリ・リメインズを配信の中心にするわなあ。
「よお、ドライヤー。何だ配信のネタにでもするのか。」
真っ先に3人共思ったことを言ってみた。
「当たり前田のクラッカー。」
いやもうちょっとイントネーションつけろ、元ネタはそんな平坦な言い方じゃないぞ。
「やめとけ。」
真昼が言った。
「数字自体は伸びるかもしれないが、お前視聴者にガン詰めされるぞ。特にお前の動画をに碌の見たことない新規から。ああいうゲームのトップ層は必ずマナーを守っている奴ばかりじゃないからな。」
俺が思った内容とほとんど一緒であった。
「そ、そうだな。すまんな。」
素直に引き下がった。こいつは意外と欲深いが、引き際を間違えないので嫌いになれない。
「第一に俺たちはお前に所属言ってないだろ。それなのにあのゲームのこと話すわけないだろ。」
「うん、そうだね。」
今度は夕夜が正論中段回し蹴りを決めた。
「じゃあな。とにかく今はやめてくれ。こいつの説教中だから。」
「あー、うん。じゃあ、またな。」
皆月はすぐに退散した。ゲームチェンジャーを期待していたのに。
「で、続きだけどよ。」
真昼が続きを始めようとしたが、チャイムが鳴り掃除が始まった。
ちなみに掃除中、クラスの女子の視線は辛かった。加えて早速他クラス、他学年の女子にも睨まれた。ああ、イベント終わるまで精神持つかなあ。
そんなことを思いながらも報告のために、ちゃっかりイベント開始の1時間前にはログインを完了していた。
皆月君は平日はコンビニ、週末は荷物運送のバイトをしています。




