クランハウスにて。
お久しぶりです。
「すみません。」
「まあ、仕方ないよね。いきなりだったし。」
ログインしてから、速攻寂れた錆さんに謝りに行った。開幕土下座を決めた。
「あの2人にはもう連絡したよ。二時間後にここに集合ってことになっているから、それまでは自由にしていていいよ。」
「はい、周回してきます。」
寂れた錆さんの部屋から出ると、2人が廊下で待っていた。
「じゃあ、周回に行きますか。」
そう言って、建物から出ようとすると、2人に肩をつかまれた。
「「勉強しろ。」」
「あ、はーい。」
単語テストの勉強ちゃんとしてればよかったなあ。
二時間後再ログインすると2人は、まだ来ていなかった。
「やあ、お帰り。」
会議室に入ると寂れた錆さんが席についていた。
「すみません、遅れてしまって。」
「話は聞いているよ。いい友達を持ったね、中々いないよあそこまで行ってくれる人間は。他人だからなおさらだよ。」
寂れた錆さんは微笑みながら返答してきた。
「そう、ですね。」
「多少煩わしく思えるかもしれないけど、大事にしておいた方がいいよ。そのつながりは。」
「はい。」
返事をすると同時に会議室の扉が開いた。
「よう、遅れてすまねえって、取り込み中だったか。」
「いえ、大丈夫ですよ旅人さん。」
「そりゃどうも、猫助もそろそろ着くと思うぜ。」
「既に着いてるニャ。邪魔だから退くニャ。部屋に入れないニャ。」
いつの間にか旅人さんの後ろにニャーサーさんが立っていた。
「そいつはすまねえ。」
2人が席につく。
「今日はご足労いただいてありがとうございます。クラン戦と対抗戦の日時が近くなって2人には迷惑をかけてすみません。」
「あんまり気にするな。元々俺のところは自由にやっているからよ。準備は各自でやってるよ。」
「我の騎士たちも我がいないくらいで慌てるような軟弱な者たちではないニャ。」
2人はどうとことないといった様子であった。
「しかし、俺たちも個人での準備があるから、多少大変なんだけど。そっちがヴェニスとの試合に使うアイテムを準備してくれば問題ない。」
「我もニャ。」
「そうですか。こちらの準備分は六日後までにそろえるので、任せてください。」
そうして各自の準備に追われて数日が過ぎた。
そして当日の朝九時ごろ教室にて、
「やばいわからん。」
俺は数学の問題に頭を悩ませていた。今日のクラン戦にイレギュラーが出現するとは露も知らずに。




