三人寄れば文殊の知恵。
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あの会議から二日後、公式放送の翌日体育の時間に空庭境と馬松真昼・夕夜の三人は端でサボりながら昨日の感想会を行っていた。
「さあてまずいことになったぞ。あの挑戦状は強制戦闘権を発動しているから、俺たちから取り下げることはできない。」
「ああ、何よりまずいのが、」
「他のクランのメインリーダーを巻き込んでるってことなんだよなあ。」
「「「う~~ん。」」」
イベント開始が七日後で、あの挑戦状に書いた日時は六日後である。対戦の準備をしつつ、イベントの準備を進めなければならない。他のクランにこの負担をかけてしまうことが若干申し訳ない。
「仕方ないんじゃないか。あの2人が了承して連名したんだろ。」
「そうなんだけどさあ、あの発表の前で事後承諾のような形になってる気がするんだよな。」
「まあ、巻き込んだのがあの2人だけだったのがせめてもの救いなんじゃないか?クランを丸ごと巻き込んでいたら、それこそクレーム殺到だったと思うけど。」
「ひとまず、錆さんと話してみるよ。今回は俺が発端だし、必要なら謝罪もしに行くよ。」
2人はそれしかできないよなと肩をすくめた。
「おい、そこの三人サボってないで試合に参加しろ。」
授業担当の教員に見つかってしまった。
「どっちにしろ続きは昼休みだな。」
「ああ。」
「そうだな。」
俺たちは立ち上がってクラスメイトの方に向かった。
数十分後、着替えて食堂に来ていた。
「まさか、あの後勝ち抜けで五試合連続でやらされるとは思わなかったよ。」
「まったくだ。」
双子はぐったりとしていた。そしてその前には大盛りのカレーがあった。
「適当に手を抜いてまければよかっただろうに。」
から揚げ定食を食べながら俺は言った。
「いやあ、一応一年のルーキーって扱いになってるから授業だったとしても、手を抜くわけにはいかないのよ。特に体育の担当が俺たちの顧問だからよ。」
「あー、なるほどね。っていうか、それ食べきれるのかよ。」
「「ガンバルヨ。」」
顔を青くしながら二人は言った。そして口に運び始めた。
「がんばれ。」
俺は席を立って三人分の水を注ぎに行った。体育会系は多くの量を食べなければならないらしい。こういうのを見ると部活に入らなくてよかったと感じる。席に戻ると二人は一点を見つめながら黙々と食べていた。吐かなければいいが。
「はい水。」
「「あ、ありがとう。」」
始めはきつそうだったが、2人は10分も経たないうちに食べ終えた。俺よりも早く。
「あれ、まだ食べ終わってないのかよ。」
「俺たちよりも量少ないだろ。」
「まてまて、インドアの頭脳系の人間だぞ俺は。量を食べてもその分を消費出来ないの。あと、ちゃんと咀嚼しているんです。」
嘘である。あいつらは連続で五試合したといっていたが、体力万全の一試合目と、テンションが最高潮の五試合目に相手をさせられているため、俺も意外と吐きそうなのである。
「先に食器を片付けてくるぞ。」
「どうぞお先に。」
2人は食器を返却しに席を立った。食が進まないのは他にも理由があったりする。他の席からの視線である。しかも九割女子である。あの2人はもう気にしていないみたいだが、俺に向けられる凄まじい視線には凡人の俺には気まずいものがある。
十分後昼食を終えて教室に戻ってきていた。
「なあ、どっちか課題見せてくれよ。」
「やってきてないのかよ。別に量はそんなになかっただろ。」
「そうなんだけどよ。最後の方、俺にしては簡単に解けすぎたからすり合わせしたいんだよ。」
「あー、よくあるよな。はいよ。」
夕夜は机から課題を解いたノートを取り出して貸してくれた。
「課題も良いけど、次の時間単語テストあること忘れてないか。」
単語帳で確認をしていた真昼が忠告してきた。
「一応、昨日一通りやったから大丈夫だよ。」
「そうか。」
会話を終えて各々の作業に戻り、昼休みを過ごした。
ちなみに単語テストは一点届かず、不合格であった。2人からは、
「「やっぱり。」」
と若干呆れられた。2人は満点であった。さすがである。




