第二回公式生放送。
「どうもサンクチュアリ・リメインズシナリオ担当の店理編木卵です。」
「プロデューサーの城湾英崇です。よろしくお願いします。」
大手の配信サイトでサンクチュアリ・リメインズの公式生放送が行われた。出てきたのはこのゲームの元凶とも呼べる店理編木卵氏と、カラクションの社長兼サンクチュアリリメインズのプロデューサーの城湾英崇氏が出演している。
「自分はこの元凶のお目付け役として来ているので、主だったことは彼から言ってもらいます。はいバトンタッチ。」
かなり投げやりな司会進行であった。顔色が悪いので、休め社長のコメントでコメント欄が埋め尽くされていた。そして肝心の本人はラベルを剥がした栄養ドリンクをストローで飲んでいた。そして元凶は手元の資料を確認しながら、マイクを持って話し始めた。
「えーじゃまずは、イベントの予告について、1週間後に第六回クラン対抗戦を行いますので、出場希望のクランは運営まで参加申し込みを二日前までに送るように。今回は戦闘系以外のクランも参加できるので。今回は少しルールを変えてみたので前日の発表をお楽しみに。次は、」
とんでもないことを言いやがったぞこいつ、コメント欄も流れる速さが変わった。
「あ、コメントに反応は今はしないので。イベントについてはこれくらいで、次にメインシナリオ進行について発表だよ。」
コメントがさらに加速した。
「僕の率直の感想としては進行具合は想定より遅いね。うん。第六未開拓地まで攻略してると思ったんだけど、クリエイティブに心血注ぎ過ぎでしょ、まさかハンドガンまで造り上げるとは思わなかったよ。うん。」
若干引きながら感想を述べていた。
「メインシナリオに関わってくるルールをいくつか開示するね。まずはNPCとの関係についてなんだけど、レッドギルドに所属している現地人、つまりは犯罪者NPCに対して攻撃を行っても罪値が上昇しないことだよ。今俺たち敵対したNPCに攻撃したら罪値が上がったんだけどって人がいると思うんだけど、単純に敵対するんじゃなくてその相手が事前に罪値を溜めてる状態じゃないといけないよ。ちなみにこの時相手の罪値と自身の罪値の差が判定に関係することはないからね。そして、罪値の状態がわかるように、ステータスの表示画面に罪値の段階表示を追加するよ。実はこの罪値には段階があるんだよ。まだ詳しくは開示しないんだけどね。そして罪値の段階については、緑が罪値なしでそこから、黄色、橙色、赤色、赤褐色の順番になってるよ。橙色でNPCとの会話が成立しなくなって、黄色では、NPCからの好感度が半減するよ。赤色からは、誰もまだ到達していないので秘密にしまーす。次に、第四開拓地が解放されたことによってオリハルコンの採取場所が解放されたので、市場においてオリハルコンの流通を開始するよ。」
落ち着いていたコメント欄が再び加速しだした。しかし、この情報は俺達を不利にする情報だ。利益をある程度独占できると思ったのだが、
「といっても、販売場所は第四開拓地に存在するドワーフの国でしか買えないからね。あと、ある程度商人や、鍛冶師たちの好感度を上げることでクエストも発生するから頑張ってね。加えて、第四開拓地の開放で新たにノーム、アルヴ、ヴルカン、ウンディーネの四属性の精霊種の国が解放されるよ。これまでは、基本的の獣や鳥の亜人しか人間族以外に居なかったともうから、ぜひ楽しんでね。他にも第五、第六開拓地への遠征の成功で、登場するNPCの種族の数も増えていくから頑張ってね。ちなみに、メインシナリオ第一部では、第九未開拓地の開放がクリア条件だからね。そしてね、」
「はい終了。お前情報出しすぎ、ほぼリークと変わんないぞ。ということで、今日のこいつの出番は終わりでーす。スタッフ連れて行って。」
お目付け役がそういうと、元凶を横から出てきた黒子が連行していった。
「ひとまずみんな頑張って、俺に物語を書かせてねーー。」
コメント欄は嵐のような状況だった。
「えーっと、他の情報解禁は、そうそう次の対抗戦から参加人数が増加するので、イベント時に他のクランと戦っているところは参加禁止になるから気を付けるように。それじゃあ、また次回会いましょう。」
こうして、嵐のような公式放送は特大の爆弾を投下したまま幕を閉じるのであった。




