第69話 大人のおもちゃ屋さんに勤める金髪ボブの大人しめの女の子
こんなに透明感のある女の子が、私にいったい何の用だろうか。
「あの……ダイジョウブですか?」
見た目は日本人のようだが、わずかなイントネーションの違いから、この子がアジア系の外国人であることがすぐに分かった。
どこの国の子なのかは分からない。
けれど、透き通るような白い肌をしている。
水色のカラコンも、とてもよく似合っていた。
「え? あっ、あっ……すみません! 大丈夫です。あんまりこういうところに慣れていないので……びっくりしてしまって……ハハハッ……」
「アー、ですよね。アー。えっと……案内シマスカ?」
「えっ、案内……?」
「ハイ。あの、私、ここの店員デス」
こんなに可愛らしい、お人形さんみたいな女の子が、こんな、えげつないと言ったら失礼だが、とにかく刺激の強いお店の店員さんだとは思わなかった。
私は驚きを隠せなかった。
しかし、ここで帰ったら、母に何と言われるか分からない。
少し恥ずかしいが、ここは素直に案内してもらうことにした。
そして何より、一刻も早く、この情報過多な状況から脱したかった。
「あの…じゃあ…すみませんが、よろしくお願いします。」
ぺこっと頭を下げると店員さんはニコッと天使の様な、穢れを知らない純粋無垢な顔をして承諾してくれた。
「では、私のオススメをオシエマスね、コチラへどうぞ!」
言われるがままに、彼女の後ろをついていくことにした。




