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第67話 店内の情報量が多すぎる
ビルの1階、その入口の前までやってきた。
雑居ビルのはずなのだが、ピンク色の主張が強すぎる。
そもそも、私はこの手のお店に入ったことがない。今回が初めての経験だった。
おお……。
あたり一面、わけの分からない形をしたものや、意味は分からないのに、いかにも悦びに満ちあふれていそうな単語で埋め尽くされている。
雰囲気は分かる。
だが、何ひとつ頭に入ってこない。
どれを買ったらいいのだろう。
とりあえず、ベストセラーの商品を探そうとした。
しかし、たくさんありすぎて、どれがベストセラーなのかすら分からない。
かといって、適当に手に取ろうものなら、母から「冷やかしているのか」とブチギレられそうだ。
失敗することはできない。
逃げちゃダメなんだ。
私はひとつずつ理解しようと、目の前にあった商品のレビューを読むことにした。
「ピンクの稲妻」という商品だ。
うーん。
なんとなく分かる。
いや、やっぱり、さっぱり分からない。
ふと周囲を見渡すと、店内はいくつかのコーナーに分かれていることが分かった。
さらに、フロアマップなるものがあることにも気づいた。
なんとこの店、1階から8階まで、すべて大人のおもちゃを扱うフロアなのだという。




