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第5話 小休憩
まず、癌を告知された本人や親族は、どれだけ心の準備ができていたとしても、「癌です」という結果を聞いた瞬間、目の前が真っ暗になるような感覚を覚えるのかもしれない。
少なくとも私はそうだった。
予想していなかったわけではない。
むしろ、そうかもしれないと思っていた。
それでも現実として突きつけられると、心は簡単には受け止められない。
これから検査や治療が始まる。
通院も増えるだろう。
生活も少しずつ変わっていく。
正直に言えば、「あぁ、これから色々と大変になるな」と思った。
だからこそ、そんな時は休んでほしい。
本人も、家族も。
焦って答えを出そうとしなくていい。
まずは落ち着くこと。
それが何より大切だと思う。
特に家族は本人以上に焦ってしまうことがある。
だが、その焦りが本人の考える時間や気持ちを奪ってしまうこともある。
そんな時はいっそのこと立ち止まって、深呼吸をする。
そして、少しだけ体と脳を休める。
病気との付き合いは長くなるかもしれないのだから、少しくらい休んだっていいし、少し冷静になった方が良い判断ができるかもしれない。




