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人生100年時代だっていっただろうが! 〜母という異世界生物観察記録〜  作者: 目立拓奶


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第43話 本格占い、はじめまして。

席に着くと、占い師は


「はい。じゃあまず占いなんだけど、あなたの名前、生年月日、出生時間、出生場所、ここに書いてね。」


と慣れた手つきで私と母それぞれに紙とペンを渡した。


「ふんふん、あぁ、へぇ、お母さん、25……は嘘でしょ。」


「あぁ、ごめんなさいごめんなさい。この間のクセで……」


この間のクセとは……?という訝しげな占い師の表情を、私は見逃さなかった。


母がギャラ飲みに参加するために年齢を40歳近くサバ読みしたなんて、信じられないだろうし、その行動がもう占い結果に多大な影響を及ぼしそうだったので、私は言及しなかった。


「で、あなたは33歳……。まぁそうね。お母さん25歳で子どもが33歳。子どもが8つの時にお母さんが生まれたのは普通じゃないわ。」


確かに!と感心していると、占いが突如始まった。


「どっちから見たい?お母さん?それとも娘さん?」


「じゃあ、母からで。」


占い師は母の生年月日が書かれた紙を見ながら、何度か小さく頷いた。


「はい。お母さんね。」


そう言って顔を上げる。


「生き急いでますので。」


「えっ?」


母より先に私が声を上げた。


「お母さんね。忍耐強い人ね。周りのことなんて気にしない。それが本来のあなた。でもね、そうできないことの方が長い人生だったのよ。」


母が珍しく黙って聞いている。


「手、見せてごらんなさい。」


そう言うと、占い師は母の手を取り、手相を見始めた。

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