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第28話 挑戦
もう下ネタはこりごりである。
一通り騒ぎ、疲れてしまった私たちは茶を啜る。
とっくに冷たくなっており、淹れた時は緑色をした温かい緑茶であったが、今は黄色に変色している。
「でも」
徐に、息を吸うように話し始めたのは母であった。
「私、正直怖いのよ。ガンになったことがないし、もうしんじゃうのかなって。」
なんと声をかけたら良いかわからない。
「いつかしぬことは分かっていても、ずっと実感がわかなくて。」
…。
母も、私と同じなのだった。
張本人は、もっともっと、強烈に死を感じたはずだった。
「今もわかなくて…」
まぁ…そうだろう…そうなんだな…
「でもなんか、ようやく久しぶりに生きる気力がわいたというか。今までやってなかったことも、挑戦しようと思うようになったのよ。」
「ヤマザキ春のパン祭りとか?」
「それも、そうね。そうよ。」




