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第17話 どう生きるか
がんについてひとしきり考えた。
治療法や病院のこともそうだが、結局のところ、一番に考えたのは「どう生きたいか」だった。
私が考えることではない。
それは母自身が決めることだ。
けれど、母のことを考えると、結局はその一言に尽きる気がした。
どう生きたいのか。
そのためには、どんな治療があるのかを調べる。
どんな医者がいるのか。
どんな病院があるのか。
そして、どんな毎日を過ごしたいのか。
自分の人生設計と重ねながら、母は選んでいくのだろう。
とにかく私は、自分ががんと宣告されたわけでもないのに、自分のことのように考えている。
がんは私の病気ではない。
それなのに、毎日頭から離れない。
がんは、別れが突然ではないこともあると教えてくれる。
そして同時に、別れるまでの時間には限りがあるという事実を、改めて突きつけてくるのだった。




