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ドレイク侯爵夫人は満足げに扇を揺らし、
「流石は我が家の自慢の未来の嫁だわ、本当に気が利くし、我が自慢の息子も幸せ者だわ」
と優雅に微笑み返す。その無邪気な声は、周囲の貴族たちの耳にしっかりと届いていた。
しばらく当たり障りのない心温まる歓談を交わし、完璧な笑顔のまま挨拶を終えた父娘は、ふたたび会場の喧騒の中へと優雅に身を翻した。
少し離れた場所へ移動すると、二人は周囲の視線を完璧に遮る角度のまま、ひそやかに言葉を交わす。
「さすがだね、エレオノーラ。我が子の愚行が周囲の目にこれ以上なく焼き付いたようだ。君の完璧な振る舞いのおかげで、貴族たちの同情と義憤は見事に最高潮に達しているよ」
(私としても、我が家の気高い名誉を侮辱された怒りを抑え、この慈愛に満ちた父親の佇まいを保つのはなかなかの試練だったがね。来週の粛清こそ、貴族の誇りを教え込む絶好の機会だ)
「お褒めに預かり光栄ですわ、お父様。ですが、来週の朝、すべてが清算され、あの方々が我が家の足元で崩れ落ちる美しい絶望の表情を想像するだけで、今夜のどんな芳醇なワインよりも胸がすいてなりませんわ」
(ああ、待ち遠しいこと。来週の今頃は、あの無能な愚息の切なげなお涙を最高の隠し味にして、最高級のティーパーティーを開くといたしましょう)
完璧な親子は互いに息の合った美しい微笑みを浮かべ、少しの綻びも見せることなく、極上の毒と甘い蜜を内側に秘めたまま再び華やかな人の波へと溶けていった。
二人にとってこの華やかなパーティは、無礼な婚約者から受けた屈辱の数々を完璧な正当性へと変え、来週の朝にドレイク家の全プライドと財産を跡形もなく粉砕するための、最高極まりない復讐前夜祭にすぎなかった。




